新郎を彩るブートニア|結婚式の演出アイデアと選び方のポイント

新郎を彩るブートニア|結婚式の演出アイデアと選び方のポイント

結婚式で新郎の胸元を飾るブートニアは、装いを引き立てるアクセサリーとして使われるアイテムです。デザインや素材の選び方次第で、式全体に統一感を持たせることができます。使用後のブートニアを記念品として保存し、自宅に飾ることで式の思い出を日常に取り入れることも可能です。

本記事では、ブートニアの基本や選び方、式の後に活用する方法について紹介。おふたりらしいブートニアで特別な一日を彩りましょう。

1.ブートニアの基本

結婚式で新郎が胸元に飾るブートニアは、新婦の持つブーケと対になる特別なアイテムです。その起源や歴史を知ることで、より深い意味を感じられるでしょう。

ブートニアとは?

ブートニアは、新郎が胸元に飾る小さな花のことです。結婚式では、新婦が持つブーケと対をなすアクセサリーとして使われます。その名称はフランス語の「boutonnière(ブトニエール)」に由来し、「ボタンホール」という意味を持つ言葉です。かつてはスーツのボタンホールに直接挿す形式が一般的でした。

現在ではピンで留める形が主流となり、花嫁のブーケと同じ花やデザインで作られることが一般的です。これにより、新郎新婦の衣裳に統一感を生み出せます。

ブートニアの由来と歴史

ブートニアの起源は中世ヨーロッパにまで遡ります。当時、男性がプロポーズの際に女性へ花束を贈る習慣がありました。女性がプロポーズを受け入れると、その花束から一輪を抜き取り、男性の胸元に挿しました。この行為は「結婚の承諾」を示す象徴的なものであり、現在の結婚式でのブートニアの由来となっています。

元々は花をスーツのボタンホールに挿して使用していましたが、現在ではピン留めやポケットに挿すスタイルが広く取り入れられています。この変化により、デザインや配置の自由度が増し、新郎の個性をより表現しやすくなりました。歴史と共に変化しながらも、ブートニアは結婚式に必要なアイテムとして愛されています。

ブートニアが使われるシーン

ブートニアは、新郎の衣裳を引き立てるために用いられるアクセサリーです。しかし、その用途は結婚式だけに限定されません。現代では、新郎の父や男性親族が身につけることも多く、家族間で統一感を演出するアイテムとして活用されています。

結婚式以外にもプロポーズや前撮り写真撮影、披露宴後の二次会などでも胸元を飾ります。さらに、表彰式やガラパーティといったフォーマルな場で使用されることもある、汎用性の高いアイテムです。

このように、ブートニアは結婚式を中心にさまざまな場面で用いられています。

2.ブートニアの種類と素材

ブートニアは、選択する花や素材によって、印象が大きく変わります。ここでは、ブートニアの種類と素材について解説します。

主な種類

ブートニアの素材の選び方によって、新郎新婦の個性や結婚式のテーマをより引き立てることが可能です。

生花のブートニア

生花を使ったブートニアは、新鮮な香りと天然ならではの美しさが魅力です。新婦のブーケと同じ花材を使用して、統一感を持たせる方が良いでしょう。生花の持つ瑞々しい質感は、結婚式当日の特別感を演出します。ただし、乾燥しやすいため、式の当日に合わせて準備する必要があります。生花であるため、他の素材に比べて慎重に取り扱わなくてはいけません。

造花や保存加工された花

造花やプリザーブドフラワーなど保存加工された花で作られたブートニアは、形が崩れにくく長期間保存できるのが特徴です。プラスチックや布で作られる造花は見た目がリアルで、丈夫さも兼ね備えています。枯れることがないため、結婚式後に記念品として手元に残せる点が魅力です。さらに、デザインの自由度が高く、新郎新婦の希望に合わせたアレンジがしやすいでしょう。

ドライフラワー

ドライフラワーのブートニアは、自然な風合いと柔らかな色合いが特徴です。ナチュラルな雰囲気の結婚式に特に適しており、保存が容易な点でも優れています。生花よりも長持ちし、シンプルで洗練されたデザインを好む方におすすめです。

素材を選ぶ際のポイント

ブートニアの素材を選ぶ際は、新婦のブーケとの統一感がポイントです。同じ種類や色の花材を選ぶことで、見た目に調和をもたせることができます。新郎の衣裳に合う色やサイズを考慮することで、全体の印象が整うでしょう。

さらに、結婚式のテーマに合わせた素材選びもポイントです。例えば、クラシックな式には生花、モダンな式には保存加工された花材が選ばれやすいです。長時間の使用が想定される場合には、形が崩れにくい素材を選ぶと良いでしょう。

アクセサリーや装飾品の工夫

ブートニアにリボンや飾りを加えることで、新郎の個性を表現することが可能です。スーツやタキシードの色に合わせたリボンを用いることで、統一感を演出できます。葉や実を取り入れることで立体感を加え、よりデザイン性の高い仕上がりにすることもできるでしょう。

装飾品を工夫する際には、結婚式のテーマや新郎新婦のスタイルを反映させることが大切です。ブートニアは単なる装飾品としてではなく、式全体の雰囲気を高める重要なアイテムとして機能します。

3.ブートニアの選び方

ブートニアは新郎が胸元に飾る結婚式のアクセサリーです。衣裳やテーマに合ったものを選ぶことで、統一感を高めながら式全体の雰囲気を引き立てます。ここでは、選び方のポイントを具体的に紹介します。

新婦のブーケとペアにする

新婦のブーケと統一感を持たせたブートニアを選ぶと、おふたりの絆を象徴的に表現できます。ブーケと同じ種類や色の花を使うことで、視覚的な調和が生まれるためです。ブーケのメインと同じ花をブートニアにも取り入れることで、おふたりの結びつきを一層強調できます。

さらに、ブーケとリボンの色を合わせると、写真映えする仕上がりが期待できるでしょう。このように、新郎新婦のアイテムを揃えることで、式全体に統一感が生まれ、華やかさが増します。

衣裳との調和を意識する

新郎のタキシードやスーツの色に合わせたブートニアを選ぶことで、全体の統一感が生まれます。例えば、白い衣裳には白や淡い色の花を合わせると爽やかで軽やかな印象を与えます。一方、ダークカラーの衣裳には赤やオレンジなど濃い色を選ぶと、華やかさが加わるでしょう。さらに、ネクタイやポケットチーフの色を考慮すると、全体のコーディネートが整い、洗練された印象になります。

衣裳とブートニアの調和は新郎の存在感を高めるだけでなく、新婦の衣裳とのバランスを取るポイントです。そのため、式全体のスタイルを考慮して選ぶことが大切です。

結婚式のテーマに合わせる

結婚式のテーマに合ったブートニアを選ぶことで、式全体の雰囲気を統一できます。例えば、ナチュラルな雰囲気の式ではグリーンや小花を使ったシンプルなデザインが適しているでしょう。リゾート風の式では、貝殻やヒトデ、パールなどの装飾を取り入れると、テーマ性が強調されます。フォーマルな式では、バラやカラーなど大ぶりの花を使った華やかなデザインがよく選ばれています。

テーマを明確に意識したブートニアは、式全体の完成度を高めるだけでなく、ゲストにも印象に残る演出のひとつとも言えるでしょう。

季節感を取り入れる

季節に合った花材を選ぶことで、式にナチュラルな雰囲気を取り入れられます。例えば、春には桜やスイートピー、夏にはひまわりやトロピカルフラワー、秋にはダリアや紅葉、冬には白いバラや松葉などが人気です。これらの季節感ある花を使用することで、ゲストにその時期ならではの魅力を感じてもらえます。

季節の花は新鮮で美しい状態を保ちやすいため、当日の見栄えも良くなります。季節感を意識することは、式全体の演出に深みを加えるポイントです。

長時間の使用に適したデザインを選

結婚式が長時間に及ぶ場合には、耐久性の高いブートニアを選ぶことが重要です。しおれにくい花材や丈夫な素材を選ぶことで、美しい状態を保つことができます。造花やプリザーブドフラワーは、特に長時間の使用に適しており、見た目を崩さずに済みます。

さらに、軽量なデザインを選ぶことで、新郎が長時間身につけても負担がかかりません。デザイン性と実用性を兼ね備えたブートニアを選ぶことで、快適さと式の完成度を両立させられるでしょう。

4.ブートニアのつけ方とタイミング

ブートニアは、つけ方や渡すタイミングを工夫することで、式全体の雰囲気を引き立てる効果があります。適切な方法を知り、効果的に活用しましょう。

つけ方の基本

ブートニアの装着方法にはいくつかのスタイルがあります。伝統的には、タキシードの襟にあるボタンホールに花の茎を通し、内側からピンで固定する方法が用いられていました。しかし、現代では装飾的なボタンホールが多く、ピンを使って直接留める方法が一般的です。

また、胸ポケットに挿し込むデザインもあり、衣裳を傷めずに装着できる点が特徴です。さらに、クリップ式のブートニアは簡単に装着でき、安定感があるため人気があります。それぞれの方法には特徴があるため、新郎の衣裳や結婚式のスタイルに応じて最適な方法を選びましょう。

つける際の注意点

ブートニアを装着する際には、花の向きが正面を向くように調整します。新郎の左側(心臓側)に装着するのが伝統的な位置とされ、見栄えも良くなります。衣裳にシワやダメージを与えないよう、丁寧に扱いましょう。

さらに、ブートニアが重すぎると衣裳が崩れる原因になるため、重量に気を付けてバランスの取れたデザインを選ぶようにしてください。これらの注意点を守ることで、新郎の装いを整えながら、ブートニアが崩れてしまうのを防げます。

ブートニアを渡すタイミング

ブートニアを新郎に渡すタイミングは、式の演出や進行に合わせて選びます。式が始まる前に控室で花嫁や親御様が手渡すケースが一般的です。挙式中に花嫁が新郎に直接ブートニアを渡す演出にすると、感動的なシーンとして演出できるでしょう。

さらに、親御様が息子に渡す場面を設けることで、家族の絆を象徴するといった演出を行うことも可能です。渡すタイミングを工夫することで、式全体に深みと感動を加えられます。

タイミングと場面に応じた使い方

ブートニアの装着は、タイミングや場面によってさまざまな演出が可能です。例えば、新郎がゲストの前でブートニアを装着するシーンを作ると、注目を集めることができます。式前の写真撮影で花嫁が新郎にブートニアをつける場面を撮影すると、思い出に残る瞬間を記録できるでしょう。

さらに、式のリハーサルや準備中に事前に装着しておくことで、当日の進行がスムーズになります。

つけ替えや予備の準備

結婚式当日に備え、ブートニアの予備を用意しておくことは重要です。天候や会場の状況によって、花が傷んだり形が崩れたりする可能性があります。そのため、予備のブートニアを控室や新郎の手元に準備しておくと安心です。

予備を準備する際は、あらかじめ使いやすい状態に整えておくことがポイントです。例えば、クリップやピンを付けた状態で保管しておくことで、トラブルが起きてもすぐに対応できます。さらに、装着の手順をリハーサルで確認しておくと、当日に慌てずに済むでしょう。

5.ブートニアの演出としての活用

ブートニアは、新郎の胸元を飾るだけでなく、結婚式の演出を彩る重要なアイテムとしても活用できます。家族やゲストとの絆を深める工夫を加えることで、式全体に温かみを持たせられるでしょう。

ブーケとブートニアを使ったセレモニー

新郎がゲスト席を回りながら花を1本ずつ集め、ブーケを作る演出は特に印象的です。集められた花で新郎が作ったブーケは、プロポーズの言葉とともに新婦に手渡されます。その後、新婦がブーケから1本の花を抜き取り、新郎の胸元に挿すことで「プロポーズを受け入れる意思」を表現します。このセレモニーは、挙式や披露宴のどちらでも行える柔軟さがあり、おふたりの愛を象徴する感動的なシーンになるでしょう。

家族との絆を深めるファミリーミート

家族の絆を強調する演出として、親御様が新郎の胸にブートニアをつけるセレモニーがあります。これには、親御様が息子の成長を見届け、送り出すという象徴的な意味が込められています。挙式直前や準備段階で行うことで、家族の温かさを感じられる場面を作れるでしょう。この演出は写真撮影にも適しており、家族の絆を形に残す特別なシーンとして人気です。

友人やゲストを巻き込んだ演出

ゲスト全員が参加できる演出として、新郎がゲストから花を集めるセレモニーがあります。事前にゲストに配られた花を新郎が集めることで、会場全体に一体感が生まれます。花を集める方法にテーマを設定することで個性を演出できます。さらに、お子様やご友人が花を手渡す役割を担うと、より心温まるシーンになるでしょう。このような演出は、ゲストの記憶にも残る特別な瞬間を作り出します。

記念品としての活用

セレモニーで使用したブートニアは、記念品として保存することも可能です。保存加工を施すことで、インテリアとして自宅に飾り、結婚式の思い出を日常生活に取り入れることができます。新婦が同じ花材を使ってアクセサリーを作成し、身につけることで、式後もおふたりらしさを象徴するアイテムとしても活用できるでしょう。これにより、結婚式の思い出をより身近に感じられます。

6.ブートニアで特別なひと時を

結婚式で新郎が胸元に飾るブートニアは、式の雰囲気を引き立てる重要なアクセサリーの一つです。新郎新婦の個性を反映させたブートニアは、衣裳や式全体のテーマに統一感をもたらすだけでなく、特別な演出の一部としても活用できます。例えば、家族やゲストとの絆を深めるセレモニーに取り入れることで、式をより印象的で思い出深いものにするといった方法です。

デザインや素材によって雰囲気を変えられる点も魅力です。ナチュラルな式にはグリーンや小花を、フォーマルな式には華やかな大ぶりの花を選ぶなど、テーマに合わせたブートニアが式全体の完成度を高めます。ぜひ、自分たちらしいブートニアを選び、大切な一日を彩ってください。

ホテル椿山荘東京では、おふたりはもちろん親御様やゲストの皆様の記憶に残るプランや式場をご用意しています。チャペルや庭園の他、演出や料理に至るまで、すみずみまでおもてなしいたします。

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