キリスト教式とは?費用や特徴から式の流れまでご紹介!
結婚式は、おふたりが新たな人生をスタートさせる大切な瞬間であり、そのスタイルは多種多様です。キリスト教式とは、キリスト教の教義に基づいて行われる結婚式で、チャペルや教会で行われます。日本でも定番の挙式スタイルですが、キリスト教式の結婚式を挙げる際にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。この記事では、キリスト教式の結婚式について、それぞれの違いやマナーなどをご紹介します。さらに、実際のキリスト教式にはどの程度の費用がかかるのか、どのような流れで進行していくのかもご紹介しますので、これからキリスト教式を控えている方、キリスト教式を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1.キリスト教式(教会式)とは?
- 2.教会とチャペルの違い
- 3.キリスト教の宗派はカトリックとプロテスタント
- 4.キリスト教式の費用
- 5.キリスト教式の多彩な演出
- 6.式次第一例
- 7.意味を理解してより思い出に残る挙式を
1.キリスト教式(教会式)とは?
キリスト教式とは、キリスト教の教義に基づいて行われる結婚式のことです。キリスト教式の結婚式は、神の前で新郎新婦が永遠の愛を誓い、祝福を受けるもので、その美しさや厳かさから多くのカップルに選ばれています。特徴的な要素としては、花嫁が父親に手を引かれてバージンロードを歩く姿、神父や牧師による聖書の一節の朗読、そして新郎新婦が誓いのキスを交わす場面などがあります。
キリスト教式は、結婚式場にあるチャペルまた教会で行われることが一般的で、チャペルは神聖な雰囲気を持ちながらも、比較的小規模な式場でありアットホームな雰囲気を演出することができます。一方、教会で行うキリスト教式は、歴史を感じる堂々とした建物で行われ、より厳粛な雰囲気を感じられます。さらに、キリスト教式では神に祈りを捧げる祈祷の時間が設けられています。この時間には、神に祈りを捧げるだけでなく、家族や友人を含め、結婚式に参加している全ての人々の幸せを祈ることもできます。
キリスト教式の結婚式は、新郎新婦にとって非常に神聖で重要なものです。厳粛な雰囲気の中、神の前で永遠の愛を誓うことは、新郎新婦にとって大きな意味を持つ瞬間となるでしょう。
神前式
「神前式」とは、日本の伝統的な挙式スタイルであり、神社や結婚式場の神殿で行われます。この儀式では、「三三九度」や「玉串奉奠」などの儀式を通じて、新郎新婦が神様に結婚を報告します。日本の伝統や奥ゆかしさを大切にしたいふたりにおすすめです。神前式では「白無垢」や「色打掛」などの和装を着用し、神聖な雰囲気の中で挙式を行えます。
仏前式
仏前式は仏教に基づく結婚式の一種で、新郎新婦が仏様や先祖に結婚の報告をし、ご縁に感謝する儀式です。仏教の教えに従い、一度結婚すると来世まで夫婦として結びつくとされ、その誓いを仏の前で行います。この式は、馴染みのある寺院やお寺、自宅の仏前で行われることが一般的で、特徴的な儀式として「念珠授与」が挙げられます。新郎には白房の数珠、新婦には赤房の数珠が授与され、僧侶によって授けられます。また、三三九度の杯を交わすことも基本的なスタイルであり、お経が読まれたり、焼香をしたりするのも仏前式の特徴です。
人前式
人前式は、キリスト教式や神前式などの神様に対してではなく、列席者へ結婚の意思を誓って証人になってもらう挙式スタイルです。形式が自由なので、挙式の場所も自由に選べます。結婚式場にチャペルがある場合はそこで挙式を行うことができ、披露宴会場で挙式をする場合は、ゲストに移動してもらう手間が省けます。公共の場でも、公園や役所などで宗教色のない人前式が行われることがあります。結婚式のスタイルや雰囲気を自由にカスタマイズできる人前式は、おふたりの個性を表現する素敵な選択肢の1つです。
それぞれの挙式スタイルの特長やおすすめポイントについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
2.教会とチャペルの違い
ウエディングの式場として人気のある教会とチャペルは同じように見えますが、それぞれ異なる意味を持ちます。
教会はキリスト教の礼拝堂であり、信徒が集まって祈りを捧げる宗教施設です。一方、チャペルとは元々教会に付随する小規模な礼拝堂のことを指し、現在は一般的に結婚式場やホテルなどに併設される会場として使用される場所のことを指します。
教会での挙式は宗教儀式のため、キリスト教の教えに則って行われます。宗派によって異なりますが、キリスト教徒であることや講座を受けることで教会での挙式をすることができます。一方、チャペルでは宗教に関係なく挙式ができます。ホテルや式場内に設置されている場合が多く、披露宴会場との行き来やおふたりの個性を出した挙式をすることができます。教会とチャペルはそれぞれ特徴があり、挙式のスタイルや雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
3.キリスト教の宗派はカトリックとプロテスタント
キリスト教式の結婚式を希望する場合、まず注意したいのは宗派の違いです。キリスト教は大きくカトリックとプロテスタントの2つの宗派に分かれていて、それぞれ考え方や結婚式に関するルールが異なります。
カトリックでは、新郎新婦のどちらか、或いはおふたりが信徒でない場合、挙式ができないため注意が必要です。一方、プロテスタントは、信徒以外でも教会での挙式が可能です。街の教会だけでなく、ホテルや結婚式場にあるチャペルでも牧師を迎えることで誰でも挙式を行うことができます。
カトリックとプロテスタントの結婚式には、それぞれマナーやルールが存在します。詳しい違いについて、しっかりと確認しておきましょう。
カトリック教派
「ローマ・カトリック教会」としても知られるカトリック教会は、ローマ教皇(法王)を中心とし、世界中に12億人以上の信徒を抱えるキリスト教最大の宗派です。カトリック式では教会で式を挙げ、進行は神父が行います。カトリック教会の最も特徴的な点は、祭壇の十字架にキリストが貼りつけられていることです。多くのカトリック教会は内装が豪華で、絵画や像が飾られた荘厳な雰囲気が感じられます。カトリック教会のバージンロードは「深い愛情」を意味する深紅色や、「希望」を意味する緑色が存在します。
カトリックの結婚式を挙げるには、新郎新婦のどちらか、或いはおふたりがカトリック信徒であることが条件です。また、カトリックは伝統を重んじる規律が厳しい宗派であり、初婚であることも条件の1つです。再婚での挙式は認められておらず、死別の場合のみ認められることがあります。
また、挙式の前には宗派の理解や夫婦に関することを中心に学ぶ事前講習を受ける必要があります。講習は週末に開催されることが多く、挙式を考える際には、事前に講習の日程や内容を確認しておくと良いでしょう。なお、カトリック式の場合、教会によっては写真撮影ができないことがあります。撮影の許可があっても決められた場所のみであったり、プロのカメラマン限定だったりすることもあるので、事前に確認しておくと安心です。
プロテスタント教派
プロテスタントは、中世の宗教改革によってカトリックから分離し誕生した宗派です。そのため、カトリックとは異なる新しい考え方やしきたりを持ちます。カトリックが伝統を重んじるのに対し、プロテスタントは柔軟で自由なところが特徴的です。カトリックでは認められていないことが、プロテスタントでは認められていることもあります。
プロテスタントの教会では、カトリックとは異なり、十字架にキリストが貼りつけられていないのが一般的です。また、プロテスタントの結婚式は、教会だけでなくホテルや結婚式場のチャペルでも行われます。これはプロテスタントが教会建物そのものよりも、信者の共同体(教会)と信仰を重視するためです。牧師がいれば、どこでも神の前で結婚式を挙げることができます。
さらに、プロテスタントの結婚式ではバージンロードの色は「白」と決まっているのが特徴的です。これは純潔を象徴する色で、新たな人生への一歩を象徴しています。ただし、これも教会やカップルの選択によります。全てが新郎新婦の信仰と愛の表現となるのがプロテスタントの結婚式です。
プロテスタントの教会では、キリスト教信者でなくても再婚の場合でも結婚式を挙げることができたり、写真撮影が可能な結婚式場も多くあります。ただし、結婚式場によっては礼拝や講習会に参加する必要があるので事前に確認しておきましょう。
ホテル椿山荘東京は、各々異なる特徴を持つ2つのチャペルをご用意し、新郎新婦の理想とする結婚式を叶えます。日本庭園の豊かな緑と光が照らす「ルミエール」、大人っぽさと自然のぬくもりが共存する「ヴァンヴェール」。それぞれの魅力で新郎新婦の理想の挙式を作り上げます。
ぜひ一度、ホテル椿山荘東京のブライダルフェアにて各チャペルをご覧いただき、おふたりにぴったりの挙式スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。ホテル椿山荘東京は、皆様の特別な日を美しく、感動的に演出するお手伝いをいたします。
4.キリスト教式の費用
キリスト教式にはどのくらいの費用がかかるのか、実際に結婚式を挙げた新郎新婦の平均値を見てみましょう。
首都圏におけるスタイル別挙式費用平均は下記の通りです。
- キリスト教式:39.7万円
- 神前式:31.9万円
- 人前式:45.7万円
ゼクシィ結婚トレンド調査によると首都圏でのキリスト教式の費用について、約40%の人が20~30万円と回答しましたが、17.7%の人が50万円以上かかったと回答しました。この費用には、牧師やオルガニスト、聖歌隊への謝礼、会場使用料、音響使用料などが含まれます。また、チャペル内の装花代やフラワーシャワーなどの演出費用は、希望によって追加料金が発生する場合があります。それによっても費用が変動しますので事前に細かく内訳を確認し、いくつか見積もりを出してもらうと比較検討がしやすいでしょう。
5.キリスト教式の多彩な演出
キリスト教式の結婚式は、宗教の教えや意味合いとともに、華やかな演出と感動的なセレモニーで多くの新郎新婦から選ばれています。
感動を一層高める生演奏
挙式の感動を一層高める要素の1つに生演奏があります。聖歌隊やゴスペルシンガーによる歌声、さらには、ホテル椿山荘東京のチャペルではオルガンやフルート、バイオリン、チェロの荘厳な三重奏が挙式を華やかに彩ります。
親子のセレモニー
挙式では親子の絆を深める感動的なセレモニーがいくつか行われます。新婦入場前には「ヴェールダウン」があり、これは新婦の親御様が最後にお仕度のお手伝いをするという意味を込めたセレモニーです。「ファミリーオース」は新郎新婦と両家の親御様が挙式の中で起立し、牧師の祈祷を受けるセレモニーで、家族の絆を改めて感じることができます。
入場スタイル
結婚式の開始を告げる入場にはさまざまなスタイルがあります。新郎が先に入場し、その後に新婦と親御様が入場するスタイルや、新郎新婦おふたりで入場するスタイルがあります。また、お子様に参加してもらうことで、アットホームな雰囲気を出すことも可能です。「リングボーイ(ガール)」はさまざま指輪を載せたリングピローを運び、「フラワーガール(ボーイ)」は花をまきながら新婦の入場を先導します。「トレーンベアラー」は新婦のドレスの裾やヴェールを持つ役割を果たします。また、ご友人にアッシャーやブライズメイドとして参加してもらうことで、挙式の進行をサポートし、にぎやかな雰囲気を演出することもできます。
挙式後の演出
挙式後もさまざまな演出があります。新郎新婦が退場する際には、「フラワーシャワー」が行われ、ゲストが花びらをまきながら祝福します。ホテル椿山荘東京では、挙式後に庭園で「バルーンリリース」を行うことも可能で、色とりどりのバルーンが青空に舞い上がる様子は開放感に溢れる演出です。「ブーケトス」や「ブーケプルズ」は未来の花嫁へ幸せを願う伝統的な演出で、新婦がブーケを投げるシーンや、ゲストが新婦のブーケとつながっているリボンを引くシーンは、華やかなフィナーレを演出します。
6.式次第一例
1.牧師・新郎入場
聖壇前で新婦と親御様の入場を待ちます。
2.新婦入場
3.讃美歌
312番(いつくしみ深き)を斉唱します。
4.聖書朗読
牧師が聖書を朗読します。
5.祈祷
牧師が神に祈りを捧げます。
6.式辞
牧師からの言葉があります。
7.誓約
牧師からの問いかけに答える形で、新郎・新婦が結婚を誓約します。
8.指輪交換
9.祈祷・宣言
牧師が祈祷し、結婚を宣言した後、ウエディングキスをします。
10.結婚証明書にサイン
新郎新婦が結婚証明書にサインをします。
11.祝祷
牧師がお祝いの祈祷をします。
12.新郎新婦退場
13.一同退場
7.意味を理解してより思い出に残る挙式を
今回の記事では、キリスト教式について、それぞれの宗派の違いやキリスト教式を行う意味などについてご紹介しました。定番の挙式スタイルではあるものの、その深い意味まで意識したことはなかったという新郎新婦も多いのではないでしょうか。キリスト教式はキリスト教の教義に基づいて行われる結婚式で、チャペルや教会で行われます。新郎新婦は神に永遠の愛を誓い、結婚指輪を交換し誓いのキスをします。厳粛な雰囲気の中で神に祈りを捧げる時間が設けられる、非常に神聖な挙式スタイルです。教会とチャペルにはそれぞれ特徴があり、結婚式のスタイルや雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
ホテル椿山荘東京は、異なる特徴を持つ2つのチャペルをご用意し、新郎新婦の理想とする結婚式を叶えます。日本庭園の豊かな緑と光が照らす「ルミエール」、大人っぽさと自然のぬくもりが共存する「ヴァンヴェール」。それぞれの魅力で新郎新婦の理想の挙式を作り上げます。
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