新郎挨拶ではどんなことを話す?結婚式を彩るスピーチの構成や例文を解説
結婚式で多くの新郎が悩むのが、「ウエルカムスピーチ」と「新郎謝辞」の言葉選びです。ゲストへの感謝や結婚生活への決意を、どう伝えれば良いか迷う方も多いでしょう。この記事では、結婚式の流れに合わせた新郎挨拶の基本構成や例文、使ってはいけない言葉の注意点まで、ポイントをわかりやすくまとめました。自分らしい言葉で大切な思いを伝えるためのヒントがきっと見つかります。
【目次】
1.結婚式を彩る2つの新郎挨拶
2.ウエルカムスピーチの構成の基本
3.ウエルカムスピーチの例文
4.新郎謝辞の構成の基本
5.新郎謝辞の例文
6.結婚式の新郎挨拶で使ってはいけないNGワード
7.スピーチ準備のポイント
8.よくある質問(FAQ)
1.結婚式を彩る2つの新郎挨拶
結婚式で新郎が挨拶するタイミングは主に2回あります。披露宴の最初に行う「ウエルカムスピーチ」と、締めくくりに行う「新郎謝辞」です。どちらもゲストへのおもてなしや感謝を伝える大切なシーンです。
ウエルカムスピーチとは
披露宴が始まった直後に新郎がゲストへ挨拶するのが「ウエルカムスピーチ」です。和やかな雰囲気の中で会話していたゲストも、この挨拶によって一気に結婚式の空気に切り替わります。もともとは媒酌人が新郎新婦を紹介する役割を担っていましたが、今では新郎自身が挨拶するのが一般的になっています。場合によっては新婦やふたり一緒に挨拶するスタイルも見られます。自分たちらしい形で感謝を伝えることが大切です。
新郎謝辞とは
一方、披露宴の締めくくりで新郎が行うのが「新郎謝辞」です。ここでは、列席してくれた家族や友人、職場の方々へ感謝の気持ちを改めて伝えます。以前は新郎の父親が担当することも多かった謝辞ですが、最近は新郎本人が担当するケースが増えています。新婦の手紙朗読や花束贈呈の後に行われることが多く、会場全体が感動で包まれる重要な場面です。丁寧に、気持ちを込めて言葉を選びましょう。
2.ウエルカムスピーチの構成の基本
ウエルカムスピーチは、披露宴の始まりを告げる短い挨拶です。緊張しがちですが、あらかじめ構成を押さえておくと、スムーズに話すことができます。
基本的な流れは以下の通りです。
- 【導入】ゲストへの感謝の言葉
- 【報告】挙式を終えたことの報告
- 【本題】披露宴の趣旨やゲストへのメッセージ
- 【締め】楽しんでもらいたい気持ちや結びの言葉
目安の長さは1〜2分ほど。文字数にすると300〜400字程度です。簡潔に、わかりやすくまとめることがポイントです。
3.ウエルカムスピーチの例文
ウエルカムスピーチの内容は、結婚式の雰囲気やゲストの顔ぶれによってアレンジしましょう。フォーマルな披露宴か、カジュアルなパーティーかによっても言葉の選び方が変わります。
親族や職場の人中心の場合
フォーマルなシーンでは、丁寧な言葉を使いましょう。
【例文】
「本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。先ほど○○(チャペル名)にて、無事に夫婦の誓いを立てて参りました。これから夫婦として新たな一歩を踏み出せることを大変嬉しく思うと同時に、責任の重さも感じております。皆様への感謝の気持ちを込めて、ささやかながら宴の席を設けさせていただきました。至らぬ点もあるかと存じますが、ごゆっくりお過ごしいただけますと幸いです。」
友人や親族中心の場合
カジュアルなパーティーでは、少しくだけた表現を入れてもよいでしょう。
【例文】
「本日は僕たちふたりのために集まっていただき、ありがとうございます。先ほど○○(挙式会場)で無事に結婚式を挙げ、夫婦としてのスタートを切ることができました。日ごろから支えてくださる皆様への感謝の気持ちを込めて、この場を用意しました。どうぞ楽しく過ごしてください。」
4.新郎謝辞の構成の基本

新郎謝辞は、結婚式の締めくくりとなる重要な挨拶です。ゲスト一人ひとりに感謝を伝えるだけでなく、これからの決意を言葉にしましょう。 基本的な構成は以下の通りです。
- 【導入】出席への感謝
- 【本題】印象的な出来事や思い出、これからの決意
- 【締め】今後の支援のお願いや、ゲストの幸せを祈る言葉
文字数の目安は600〜1,000字程度、3〜5分でまとまる長さを意識しましょう。
5.新郎謝辞の例文
新郎謝辞も、披露宴の雰囲気やゲスト層によって伝え方を変えると、より心に残る挨拶になります。
親族や職場の人中心の場合
フォーマルな場では、丁寧な言葉選びを大切にしましょう。
【例文】
「本日はご多忙の中、私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。無事に披露宴を開けたのも、日頃よりお世話になっている皆様のおかげだと、心より感謝しております。本日より夫婦として共に歩んで参りますが、未熟なふたりです。これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしまして、私たちからの謝辞とさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。」
友人や親族中心の場合
カジュアルな披露宴では、素直な気持ちを言葉にしましょう。
【例文】
「今日は僕たちふたりのために集まってくれて本当にありがとう。みんなに見守られてこの日を迎えられて、とても幸せです。これからは夫婦として、ふたりで明るく楽しい家庭を作っていきたいと思います。まだ未熟なふたりですが、これからも応援してもらえるとうれしいです。本日は本当にありがとうございました!」
6.結婚式の新郎挨拶で使ってはいけないNGワード

結婚式のスピーチでは、縁起が悪いとされる「忌み言葉」や「重ね言葉」は避けることがマナーです。 知らずに使ってしまいがちな言葉なので、事前に確認しておきましょう。
別れを連想させる言葉
「別れる」「切る」「離れる」など、別れをイメージさせる言葉は避けます。例えば、ケーキカットの際も「切る」ではなく「ナイフを入れる」などの表現に言い換えましょう。
不幸を連想させる言葉
「終わる」「壊れる」「病」「倒れる」「悲しい」などの言葉も、不幸や苦しみを連想させるためNGとされています。数字の「四(死)」「九(苦)」なども注意しましょう。
重ね言葉
「たびたび」「しばしば」「いろいろ」など同じ言葉の繰り返しも、再婚を連想させるため避けます。「重ね重ね」「ますます」「くれぐれも」なども別の言葉に置き換えましょう。
NGワードの言い換え例一覧(表)
| 避けたい言葉 | 言い換え例 |
| 別れる | ご縁がなく |
| (食べ物を)切る | ナイフを入れる |
| 終わる | 結び、締めくくる |
| 離れる | 巣立つ、旅立つ |
| 壊れる | 次の段階に移る |
| たびたび | 繰り返し |
| ますます | より一層 |
| 去年 | 昨年 |
| 忙しい | ご多用 |
7.スピーチ準備のポイント
新郎の挨拶は、結婚式の雰囲気や印象を決める大切な役割です。自分らしさを大切にしつつ、ゲストへの感謝を忘れずに伝えることで、会場が温かい空気に包まれます。
スピーチの準備では、
- 声に出して練習する
- すべてを暗記しようとせず、要点だけをメモする
- 緊張したら深呼吸する
- 失敗を恐れず、素直な気持ちを伝える
このような点を意識しましょう。上手に話すことよりも、あなたの気持ちをしっかり届けることが何よりも大切です。
8.よくある質問(FAQ)
Q. スピーチは暗記するべきですか?
A. 暗記よりも、伝えたいことを整理して、自分の言葉で話すのが一番です。
Q. 緊張してしまいそうなときは?
A. 深呼吸をしたり、「緊張しています」と素直に伝えたりしてみましょう。それだけでも気持ちが楽になります。
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