結婚式を彩る新郎挨拶の構成や例文を解説!
結婚式の中でも、感動するシーンの1つに新郎の挨拶があります。
挨拶の内容次第で結婚式全体の進行や雰囲気にも影響するため、大変重要なポイントです。
一方、感謝の気持ちを込めて素敵なフレーズにまとめたいけれど、どう伝えれば良いか分からないカップルも多いでしょう。
今回は結婚式の演出として、重要な役割を持つ新郎の挨拶を素晴らしいものにするために、ウエルカムスピーチや新郎謝辞について詳しく解説します。
目次
1.結婚式を彩る2つの新郎挨拶
結婚式において新郎が挨拶するシーンは2パターンあります。
披露宴の開始時に行う「ウエルカムスピーチ」と、披露宴の締めにあたる「新郎謝辞」です。
いずれも結婚式の流れを作る重要な挨拶であり、スマートに話したい場面でもあるでしょう。
結婚式を彩る2つの新郎挨拶が、それぞれどのようなものかを解説します。
ウエルカムスピーチとは
披露宴の最初に新郎が行う挨拶を「ウエルカムスピーチ」と呼びます。
ウエルカムスピーチは、結婚式全体の空気を変える大切な場面です。披露宴が始まるまで和やかな雰囲気の中で歓談していたゲストも、新郎の挨拶によって意識が結婚式に向きます。
以前は、媒酌人が列席者に対して新郎新婦を紹介する形が主流でしたが、現在は媒酌人を立てないケースが増えており、新郎のウエルカムスピーチが多くなっています。
ウエルカムスピーチは新郎が担当するケースが一般的ですが、必ずしも新郎が行わなければならないというルールはありません。場合によっては、新婦が担当するケースや2人で挨拶をするスタイルもあります。
2人で考えて、より自分たちの結婚式に適したものを選ぶと良いでしょう。
新郎謝辞とは
ウエルカムスピーチが披露宴の最初に行う挨拶である一方、新郎謝辞は結婚式のクライマックスにあたる締めの場面で行います。列席してくださった友人・知人や両親に対して、滞りなく結婚式が挙げられたことや素晴らしい時間をともに過ごせたという感謝を届けるための重要な挨拶です。
以前は、新郎の父親が謝辞を述べるケースが主流でしたが、近年は、新郎が担当するパターンが増えています。
一般的には、新婦が手紙を朗読し、両親への花束贈呈の後に新婦謝辞をする流れです。
最後の感動的なシーンでもあるため、場がしらけないように丁寧に想いを伝えましょう。
2.ウエルカムスピーチの構成の基本
ウエルカムスピーチの構成について詳しく見ていきましょう。
普段、人前で話す機会が少ない人にとって、スピーチは非常に緊張するものです。
しかし、構成の基本を押さえておけば、さほど難しく考えることなくスムーズに挨拶を考えられます。
基本的な構成は、以下の流れです。
- 【導入】ゲストに対する感謝の言葉
- 【報告】結婚や挙式に関する報告
- 【本題】披露宴の趣旨を説明
- 【締め】結びの言葉
時間にすると約1〜2分の短いスピーチであり、文字数にすると300〜400文字程度にまとめるのが一般的です。
ウエルカムスピーチの次には、主賓による挨拶の流れになるケースが多いため、あまり長い文章にすると披露宴の進行を妨げてしまいます。
そのため、簡潔に分かりやすく伝えることがポイントです。
3.ウエルカムスピーチの例文
ウエルカムスピーチの内容は、披露宴のスタイルによって多少変わってきます。
例えば親族や職場の人が中心の格式のある式と、友人と親族中心のカジュアルな式とでは、披露宴の雰囲気自体が異なるためそれぞれに合わせることが肝要です。
前項で解説したウエルカムスピーチの構成を踏まえたうえで、それぞれのシーン別に例文を紹介します。
親族や職場の人中心の場合
例文
「本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。先ほど○○(チャペルなどの名前)にて、無事に夫婦の誓いを立てて参りました。これより夫婦として歩んでいけることを、大きな喜びを感じるとともに、責任の重さに身が引き締まる思いです。日頃お世話になっている皆様への感謝を込めて、ささやかながら宴会の席を設けさせていただきました。至らない点もあるかと存じますが、お楽しみいただけますと幸いです。」
親族や職場の人が多く出席する結婚式では、失礼にあたらないように丁寧な言葉遣いを意識しましょう。
天候によって冒頭の挨拶が変わり、雨の日であれば「本日はお足元の悪いところ」というフレーズに変える必要があります。
その他、遠方からの列席者が多い場合は「遠方よりお集まりいただき」というフレーズを入れるようにしましょう。
友人や親族中心の場合
例文
「本日は、私たち2人のためにお集まりいただき、ありがとうございます。先ほど○○(チャペルなどの名前)にて無事挙式を執り行い、夫婦としての歩みを始めることができました。日頃からお世話になっている皆様への感謝の気持ちとして、このような席を設けさせていただきました。ぜひ、おくつろぎいただけたらと思います。」
近しい人が集まるカジュアルな結婚式であれば、かしこまった式とは異なり、少し砕けたユーモアのあるフレーズを踏まえると場が和みます。
ですが、結婚式に足を運んでくださった感謝は忘れずに、丁寧な伝え方を心がけましょう。
また、天候が悪い場合は、冒頭部分にわざわざご列席くださったことに対する感謝の意を織り交ぜると丁寧です。
4.新郎謝辞の構成の基本
結婚式におけるクライマックスの言葉として、大変重要な役割を持つ新郎謝辞の構成について解説します。
新郎謝辞は、ウエルカムスピーチと比べると少し長めで、3~5分程度話すのが一般的です。
感謝の気持ちや2人のエピソード、結婚生活に対する抱負などを踏まえながら、600〜1,000文字程度にまとめましょう。
新郎謝辞の基本的な構成は以下の通りです。
- 【導入となる挨拶】披露宴に足を運んでくれたことに対する感謝の気持ちを述べる
- 【本題】エピソードを踏まえながら、結婚生活の目標や抱負について語ると良い
- 【締め】結びの言葉
5.新郎謝辞の例文
ウエルカムスピーチと同様に、新郎謝辞も結婚式のシチュエーションに合わせて、変化を持たせる必要があります。
なお、感謝の気持ちを届ける大切な挨拶であることには変わりありません。
カジュアルなシーンであっても、しっかりと気持ちを込めて挨拶をしましょう。
新郎謝辞の例文をシチュエーション別に紹介します。
親族や職場の人中心の場合
例文
「本日はご多忙の中、私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。こうして盛大な披露宴を開けたのも、ひとえに日頃からお世話になっている皆様のお陰であり、心より感謝申し上げます。本日より、私たちは夫婦として歩みをともにして参ります。まだ至らない点も多くあるかと存じますが、どうぞ皆様、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。プライベートで夫という大きな責任を背負う身となった今、会社での業務においても、より一層粉骨砕身していく所存です。本日お集まりいただいた皆様のご健康とご多幸を、心よりお祈りいたします。改めまして、本日は誠にありがとうございました。」
親族や職場の人が中心となる結婚式は、フォーマルな場であることを意識して、最後まで丁寧な言葉遣いを心がけます。
いつもと違うシチュエーションに緊張してしまうこともありますが、間違えても慌てずゆっくりと想いを伝えることが大切です。
友人や親族中心の場合
例文
「本日は、私たち2人のためにお集まりいただき、ありがとうございました。皆様に見守られる中、無事結婚式を開くことができ感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの祝福の言葉をいただき、幸せな時間を過ごすことができました。これから夫婦として、ともに過ごす中で、皆様に恩返しができるよう○○さん(新婦)と一緒に成長していけたらと思っています。まだまだ未熟な2人ですが、これからもよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。」
カジュアルな結婚式であれば、笑いが溢れるようなエピソードを踏まえて、少し砕けた内容の新郎謝辞にしても問題ありません。
フォーマルな結婚式に比べると和やかな雰囲気になるため、過度に緊張することなく感謝の気持ちを伝えやすくなります。
一方であまりに砕けすぎると失礼にあたる可能性があるため、締めるところは締めて気持ちの良いクライマックスを迎えましょう。
結婚式は、ウエルカムスピーチや新郎謝辞だけでなく、準備することが多数あります。
スムーズに結婚式を挙げるためにも、挨拶の準備と並行して式場選びも進めていきましょう。
式場を選ぶ際は、ブライダルフェアへの参加がおすすめです。
実際に式場を見ることで、より一層結婚式のイメージがふくらみます。
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6.結婚式の新郎挨拶で使ってはいけないNGワード
結婚式の新郎挨拶では「忌み言葉」に注意しなければなりません。
忌み言葉とは、不幸なことや別れなどを連想させ縁起が悪いといわれる言葉で、大きく分けると3つに分類されます。
- 別れを連想させる言葉
- 不幸を連想させる言葉
- 重ね言葉
日頃からよく使う言葉も忌み言葉の中に入っているため、意識しておかなければ知らない間に使ってしまうことも考えられます。
結婚式において新郎挨拶で避けるべきNGワードを、3つのパターン別に紹介します。
別れを連想させる言葉
結婚式の新郎挨拶で注意しなければならないのが「別れ」を想像させる言葉です。
結婚式で「別れ」に繋がる言葉を使えば、誰もが不快な気持ちになります。
例えば「別れる」「切る」「離れる」「絶える」「裂ける」などのフレーズは、結婚生活の終わりをイメージさせてしまうため要注意です。
普段、何気なく使う言葉ばかりですが、挨拶だけではなくゲストや両親との会話でも、使用を控えるように心がけましょう。
不幸を連想させる言葉
別れを連想させる言葉や、不幸を連想させる言葉も結婚式では忌み言葉とされています。
例えば「終わる」「壊れる」「病」「倒れる」「悲しい」などの言葉です。
いずれも、2人の晴れやかな門出を祝う結婚式には相応しくありません。
また、数字の「四」を「死」、「九」を「苦」と関連づけ忌み言葉として扱うケースもあるため、何気ない表現でも意識しておきましょう。
重ね言葉
「たびたび」「しばしば」「いろいろ」などの重ね言葉も、結婚式では裂けるべき忌み言葉です。
重ね言葉は繰り返すことを連想させるため「再婚」をイメージさせてしまいます。
また、同じように「繰り返す」や「再度」なども「再婚」を連想させるため、使わないように意識しましょう。文脈上、どうしても重ね言葉の意味合いを加えるときは、類義語に置き換えて思いを伝えます。
重ね言葉も、その他の忌み言葉と同様に、普段からよく使う言葉ばかりです。
良かれと思って使った言葉が忌み言葉にあたるケースもよくあるため、挨拶を考えるときは慎重に言葉を選びましょう。
今回は、新郎の挨拶について、「ウエルカムスピーチ」と「新郎謝辞」の2パターンを解説しました。
いずれも、結婚式をスムーズに進行し、足を運んでくださったゲストに対して心からの感謝を伝えるための大切な挨拶です。
結婚式のシチュエーションによって文面は多少異なりますが、伝える内容は変わりません。ゲストに対して失礼にならないように、丁寧に言葉を選んで挨拶を考えましょう。
結婚式の準備は新郎の挨拶だけではなく、会場選びからドレス選び、列席者への招待状準備など多岐にわたります。
新郎謝辞の準備と合わせて、式場選びも進めていきましょう。
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