ウエディンググローブとは?種類や選び方のコツ
新婦の衣装の中でも、意外と多くのゲストから注目を集めやすいのが、手元を演出するウエディンググローブです。ドレスやウエディングベールと比べると脇役に感じがちですが、指輪の交換やブーケを持つ際など、新婦を華やかに演出する役目を担っています。他にも、ウエディンググローブは特別な意味を持つため、慎重に選ぶ必要があります。しかし、衣装選びの際に華やかなドレスやベールの方に意識が向き、どのウエディンググローブを選べば良いか困る人も少なくありません。今回はウエディンググローブの意味を踏まえて、選び方のポイントを紹介します。
目次
1.ウエディンググローブは必要?
ウエディングドレスを着る挙式は、教会で行うキリスト教のスタイルが一般的です。キリスト教に限ったことではありませんが、神仏の前では過度な肌の露出はあまり好ましくないとされています。そのため、教会で行う挙式も肌の露出を控えた衣装が適切な場合もあり、ウエディンググローブは格式を上げるためのアイテムです。
また、ウエディンググローブには「無垢」を表す意味も込められています。結婚前の花嫁は純真無垢で穢れのない存在といわれており、ウエディンググローブは無垢な新婦を守り、清めるための大切なアイテムです。指輪交換ではウエディンググローブを外しますが、新郎に対して誓いを立てる意味が含まれています。
このように、たくさんの意味があるウエディンググローブですが、必ずしも着用しなければならないというわけではありません。例えばガーデンウエディングやレストランウエディングのようにカジュアルな雰囲気で行う結婚式では、着用しないケースもあります。ウエディンググローブに関しては、会場の雰囲気やドレスのイメージと合わせて選ぶと良いでしょう。
イメージがわかない場合は、実際に試着できるブライダルフェアに参加し、雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。ホテル椿山荘東京では、試着をしながらドレスやウエディンググローブ選びをしていただけます。ウエディンググローブ選びに悩んでいる人は、ぜひ一度ご相談ください。
2.ウエディンググローブの種類
ウエディングローブといってもたくさんのバリエーションがあり、どれを選べば良いか迷ってしまいます。小物とはいえ、全体の雰囲気に影響を与えるアイテムなので慎重に選びたいところです。丈の長さや形、デザインなどはグローブによって異なります。結婚式当日を素敵な日にするためにも、ポイントを押さえてご自身にあった最適なウエディンググローブを選びましょう。
丈の長さ
ウエディンググローブの丈は、主に以下の3点に分かれています。
- ロング
- ミディアム
- ショート
ロングは、50〜70cm程度の長さがあり、ひじ上から二の腕半ばまでとイメージすると良いでしょう。
ミディアムはひじ下まで、ショートは手首までの長さが一般的です。ウエディンググローブの長さは、好みに合わせて選んでも問題ありません。
決められない場合は、比較的どのドレスにも似合うショート丈をおすすめします。
形
従来、ウエディンググローブといえば指先まで覆われたタイプが一般的でした。チャペルで行う格式の高い挙式では、ロング丈で指ありのウエディンググローブを着用する方が良いでしょう。しかし、近年はカジュアルなタイプの結婚式も増えており、ウエディンググローブも指まで覆わないフィンガーレスタイプに人気が集まっています。結婚式に合わせて美しいネイルアートを施す人にとっても、フィンガーレスタイプは重宝されるでしょう。また、指輪の交換もウエディンググローブを外さずにできるため、手間を感じる人にはぴったりのタイプです。
素材
ウエディンググローブで使われる生地は以下の3点が一般的です。
- サテン
- オーガンジー
- レース
サテンとは、ウエディングドレスにもよく使われる素材で、光沢のある滑らかな質感の生地です。シルクもサテンの1つであり、上品な雰囲気を演出できます。
オーガンジーは、光を通す素材で透明感があるのが特徴です。軽やかな印象を与え、清楚で可憐なイメージを演出したい場合に向いています。
オールマイティに活用できるのがレース生地です。繊細な刺繍が施されており、刺繍のデザインや量によってイメージが変わるため、可愛らしいドレスやゴージャスなドレスなどどのような雰囲気でも合わせやすいでしょう。
デザイン
ウエディンググローブはデザインも豊富です。例えばキラキラと輝くビジューが施されたタイプは、華やかな印象を与えられます。リボン付きなら、可愛らしいドレスにぴったりです。その他、結婚指輪やブライダルネイルに力を入れている場合は、カジュアルでありながら、上品な雰囲気を演出できるショート丈のフィンガーレスが最適です。
色
ウエディンググローブは、ドレスに合わせた色を選ぶことが大切です。「白」と一括りにしても、実際には「オフホワイト」や「アイボリー」など細かく分けられます。単純に白いからという理由で選んでしまうと、実はウエディングドレスと違う色だったということもよくある話です。そのため、ウエディンググローブを選ぶ際は、必ずドレスの色と照らし合わせながら選ぶようにしましょう。
3.ウエディンググローブの選び方(シーン別)
ウエディンググローブはデザインやカラー、素材などの種類で選ぶことも大切ですが、シーンによってもマッチするタイプが異なります。どのような結婚式をするかをイメージしながら、会場の雰囲気に合わせて選びましょう。続いては、シーン別にウエディンググローブの選び方を詳しく解説します。
キリスト教 教会
キリスト教の教会での挙式では、キリスト教のマナーに則って衣装選びをする必要があり、肌の露出は抑えなければなりません。そのため、ウエディンググローブもひじ上から二の腕くらいまでの長さがあるロング丈が向いています。また、フィンガーレスタイプだとカジュアルな印象を与えてしまうため、サテン生地の指ありタイプがおすすめです。荘厳な雰囲気をさらに美しく演出してくれます。
クラシカルなホテルや結婚式場
伝統あるクラシカルなホテルや結婚式場での挙式には、オーソドックスなサテンのウエディンググローブをおすすめします。また、フリルのある可憐なドレスを選んだ場合は、オーガンジータイプも良いでしょう。その他、袖のあるドレスであればショート丈のウエディンググローブでもマッチします。比較的、どのウエディンググローブでも合わせやすいシチュエーションといえます。
モダンなホテルや結婚式場
モダンな雰囲気の中での挙式には、透明感を与えるオーガンジーのウエディンググローブがマッチします。また、式場に合わせてシンプルなラインのドレスを選んだ場合は、手元に遊び心を持たせるのもおすすめです。例えばレースやリボンをあしらったタイプのウエディンググローブを合わせると、おしゃれな印象を与えられます。
ガーデンウエディング
カジュアルなガーデンウエディングをするなら、ウエディンググローブもショート丈で透け感のあるタイプがおすすめです。開放的なシチュエーションにマッチしたコーディネートで、参列者にも明るい印象を与えます。また、フィンガーレスタイプで、ブライダルネイルにこだわってみるのも良いでしょう。少し遊び心のある衣装だと、結婚式全体をより楽しい雰囲気に演出できます。
ウエディンググローブを選ぶ際は、式場とのマッチングも大切です。ウエディングドレスやグローブなどの兼ね合いを考えながら式場を選んでいる人は、多彩なウエディングスタイルのあるホテル椿山荘東京にご相談ください。あなたの希望通りの結婚式をご提案いたします。
4.ウエディンググローブに関すること
ウエディンググローブはドレスやベールよりも印象が薄いため、意外と分からないことや知らないことが多いのではないでしょうか。中には手作りしてみたいと思っている人もいるかもしれません。続いては、そんなウエディンググローブに関する様々な疑問に答えていきます。これからウエディンググローブを用意する人はもちろん、結婚式後にウエディンググローブをどう活用するか悩んでいる人もぜひご参考ください。
用意するタイミング
一般的に、ウエディングドレスは結婚式の3ヶ月前には準備しておくのがベストです。ウエディンググローブをはじめとする小物類は、ドレスとマッチするものを選ぶ必要があるため、ドレスを決めるタイミングに合わせて用意すると安心でしょう。ドレスを先に選んでから、小物選びをじっくり行いたいという場合でも、結婚式の2ヶ月前までには用意しておくことをおすすめします。特に、人気のあるウエディンググローブを狙っている場合は、完売になってしまう可能性もあるため、できるだけ早くから選んでおくことが大切です。
外すのは指輪交換時のみ
ウエディンググローブは新婦にとって「無垢」を表し、格式を高める大切なアイテムです。そのため、結婚式が終わるまでは身につけておく必要があります。結婚式の中で唯一ウエディンググローブを外すタイミングは、指輪を交換するときです。ウエディンググローブを外すことによって「これから私は新郎のものになります」といった意味があり、指輪の交換は永遠の愛を誓うための大切な儀式になります。このように、ウエディンググローブは結婚式に憧れを抱く女性にとって、ロマンチックな演出をしてくれる愛おしいアイテムともいえるでしょう。
結婚式後の手袋の活用法
大切な意味を持つウエディンググローブは、結婚式後にも活用したいという人も多いでしょう。大切に保管しておいて「サムシングフォー」として使うのもおすすめです。サムシングフォーとは、200年以上も前から欧米の結婚式に導入されている伝統的な4つのアイテムのことを指し、花嫁に幸せをもたらすといわれています。
以下の4点がサムシングフォーに該当するアイテムです。
- 新しいもの
- 古いもの
- 借りたもの
- 青いもの
これらを結婚式で身につけることで生涯幸せに暮らせるとされ、結婚式に合わせてサムシングフォーを揃えるケースが増えています。
結婚式後のウエディンググローブは「古いもの」「借りたもの」であり、サムシングフォーに活用可能です。
例えば大切な友達が結婚する際に受け渡したり、自分の子供に引き継いだりして幸せをお裾分けすると良いでしょう。
ウエディンググローブを手作りする方法
ウエディンググローブを手作りすることもおすすめです。思い出に「ドレスは作れないけれど、グローブやベールだったら頑張れそう」と思ってチャレンジする人も多いでしょう。最近は市販の手作りキットもあり、意外と簡単に作れます。また、シンプルなウエディンググローブを購入し、ビーズやビジューなどを使ってデコレーションするのも1つの方法です。ただし、手作りをする際は、ドレスの色合いに合ったタイプの生地を選ぶ必要があります。また、会場の雰囲気も踏まえて慎重に検討するように心がけましょう。自分で丁寧に作ったウエディンググローブは、一生の思い出になります。
ウエディンググローブは、ドレスを引き立てる上で大切な役割を持っています。また、穢れのない新婦の純真無垢な状態を表す意味を持ち、ぜひ着用したいアイテムです。ドレス選びはもちろん会場の雰囲気と合わせながら、よりマッチするタイプのウエディンググローブを選びましょう。
ウエディンググローブの種類が多くどのタイプにしようか悩んでいる人は、ウエディングドレスの試着と合わせて選ぶことをおすすめします。ドレスのイメージがわけば、マッチするウエディンググローブを選びやすくなるでしょう。ブライダルフェアに行くと、たくさんのドレスの中から着用した姿を明確にすることができ、適したウエディンググローブを選べます。ホテル椿山荘東京では、実際の雰囲気を体感しながらウエディングドレスや小物選びをすることが可能です。これから結婚式を迎える人は、ぜひ一度ご相談ください。