両家の顔合わせでの服装は何を着れば良い?親御様や兄弟姉妹のおすすめの服装もご紹介
両家の顔合わせは、お互いの親御様や兄弟姉妹が一堂に介して親睦を深め、今後良いお付き合いをしていくためのはじまりである大切な機会です。結婚を決め、入籍に向けて両家の顔合わせをしたいと考えたときに「どんな服を着れば良いの?」というお悩みを抱いている方は多いのではないでしょうか。顔合わせの際の服装は、おふたりだけでなく、親御様や兄弟姉妹が何を着るのかということも重要なポイントのひとつです。
そこで今回は、両家の顔合わせで何を着てれば良いのか、何を着てもらったら良いのかを迷っている方に向けて、服装のポイントや注意点をご紹介します。両家の顔合わせを控えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.顔合わせは「両家の格を揃える」がポイント
結婚を決めたおふたりがお互いの家族を紹介するために設ける場である「両家の顔合わせ」。今後より良いお付き合いを続けるために、両家が親睦を深める大切な機会だといえるでしょう。
顔合わせの際に相手の親御様やご家族にはじめて会うという方も少なくありません。第一印象は見た目によって大きく左右されるため、顔合わせの服装は、相手の親御様とご家族に与える印象に大きく影響します。そのため、服装に気を配ることが大切です。
両家の顔合わせの服装を決める際に最も大切なポイントは「両家の格を揃える」ことです。ここでは、「両家の格を揃える」とは一体どのようなことに注意すれば良いのかをご紹介します。
両家の格を揃える
ゼクシィが行なった「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」における「結納・両家の顔合わせの実施状況」では、両家の顔合わせは約85%が行なっていると発表されています。
結納とは、両家が結納金や結納品を形式に則って受け渡すことによって婚約成立とする儀式を指しますが、近年は結納に代わり、両家の顔合わせを兼ねた食事会を行うことが主流になっています。両家の顔合わせでは、結婚するおふたりが場所や服装を決めて問題ありません。しかし、和装や洋装といった服装のジャンルが両家で異なっていたり、片方だけがカジュアルすぎたり、フォーマルすぎたりといった場合では気まずい思いをさせてしまう可能性があります。例えば、男性側はラフでカジュアルな服装なのに、女性側は全員着物を着用しているなどの場合は、バランスが良くないといえるでしょう。そのため、洋装か和装かなどを含め、ドレスコードを合わせて同じ格にすることが重要なポイントです。
また、地域や年齢によって価値観が異なることもあり得ます。お互いのご家族の意思確認をすることも大切です。
おふたりが事前にお互いの親御様と相談し、ドレスコードについて両家でしっかりと決めておくようにします。あくまで主役のおふたりの希望に沿うものの、両家が恥ずかしい思いをしないように配慮しましょう。
会場の雰囲気に合わせる
顔合わせの服装においては、TPOに適しているということも重要なポイントのひとつです。ドレスコードを合わせても、会場の雰囲気とマッチしないということもあります。両家の格を揃えるだけではなく、顔合わせを行う会場の雰囲気をチェックしておきましょう。
例えば、会場がカジュアルなレストランの場合は振袖や紋付袴のようなかしこまった和装では違和感が生じます。反対に、格式高いホテルの個室で普段着に近いカジュアルな服装の場合も同様です。事前に訪れる方の服装を確認してからドレスコードについて決めることで、会場と服装のミスマッチを防げます。会場が座敷や椅子かということでも服装が変わるため、そういった点についても事前に確認しておきましょう。
また、TPOにおいては季節感も重要になります。顔合わせの時期に応じて、服装の素材や色、デザインを選ぶのがおすすめです。
2.場所別の服装のポイント
顔合わせを行う会場を決める際には、高級料亭や高級ホテルのようなフォーマルな場所、もしくは一般的な料亭やレストランのようなセミフォーマルな場所、または格式が高すぎないレストランや自宅でカジュアルに行うなどおふたりで相談しましょう。そして、両家の出席者全員で認識を合わせておくことが大切です。おふたりがカジュアルな場所で行いたい、と思っていても、どちらかの親御様はフォーマルな場所を希望しているケースもあり得ます。親御様の意見もしっかりと聞いたうえで、会場を決めましょう。
前項で触れたとおり、両家の顔合わせの服装においては格を合わせること、会場の雰囲気に合わせることが重要なポイントです。ここでは、会場別の服装のポイントについて詳しく解説します。
【高級料亭・高級ホテル】フォーマルの場合
「はじめて両家が一堂に介して顔を合わせるのだから、場所や服装だけでなく格式も大切にしたい」という際には、高級料亭や高級ホテルでの顔合わせがおすすめです。その場合の服装は、フォーマルスタイルにしましょう。
新郎はフォーマルスーツにネクタイを着用します。例えば、ブラックスーツに白シャツを着用し、淡色ネクタイを合わせます。結納の場合は、ネクタイをシルバーグレーにすることでよりフォーマル感を演出できます。足元は、黒い革靴と靴下を選びましょう。靴は、紐結びで靴底が薄いストレートチップやプレーントゥが最適です。
新婦は肌の露出が少ないフォーマルなワンピースやツーピース、スーツなどを着用しましょう。靴は洋服やバッグなどの色とコーディネートしたパンプスが最適です。足が見える場合は、ベージュのストッキングやタイツを履きます。
また、新婦と母親が和装、新郎や父、兄弟姉妹はフォーマルな洋装である「フォーマル+和装」スタイルもおすすめです。新婦は独身最後の記念として振袖を最後に着る良い機会になります。
【一般的な料亭・レストラン】セミフォーマル
「堅苦しくはしたくないけれど、会場や服装もきちんとフォーマル感が欲しい」という際には、一般的な料亭やレストランでの顔合わせが適しています。その場合の服装は、セミフォーマルスタイルにしましょう。
新郎は、落ち着いた色のスーツに柄入りのネクタイや、ノーネクタイでポケットチーフなどを着用しましょう。足元はダークカラーの靴を選ぶのが最適です。
新婦は、上品なワンピースなどを着用しましょう。膝や肩が出ないワンピースを選び、ノースリーブを着る場合はカーディガンやボレロなどを羽織ります。地味になりすぎないよう、明るい色味を選んだり、アクセサリーを取り入れたりするのがおすすめです。靴は洋服やバッグに合わせたパンプス系が適しており、サンダルなどは不相応なため避けましょう。
【格式の高すぎないレストラン・自宅】カジュアル
「肩肘を張らずに済む食事会が良い」という際には、格式の高すぎないレストランや自宅での顔合わせがおすすめです。その際の服装は、休日のお出かけ着のようなカジュアルスタイルにしましょう。関係性によってはカジュアルな場でも問題ありませんが、両家の顔合わせという名目であるため、あくまできれいめでよそ行き感がある服装を選ぶことが大切です。
新郎は、スラックスとジャケット、チノパンとシャツなどを着用し、ネクタイは着けなくても問題ありません。ネクタイを着ける場合は、爽やかなカラーものを選ぶと印象がアップするため、おすすめです。足元はカジュアルな靴を選びましょう。ただし、運動靴などは避けましょう。
新婦は、カジュアル素材のワンピースやブラウスとスカートなどを着用しましょう。両家の服装や会場の雰囲気にあっていれば、セットアップやパンツスタイルでも問題ありません。明るめのカラーを選ぶと、写真映えも良く、華やかになるためおすすめです。足元は、運動靴やサンダル以外のカジュアルな靴を選びましょう。また、アクセサリーやヘアアレンジで工夫しても良いでしょう。
ホテル椿山荘東京は、両家顔合わせの会場におすすめです。レストラン・料亭もご用意しています。ぜひご参考にしてください。
【高級料亭・高級ホテル】フォーマル
新郎 | 新婦 |
ブラックスーツに白シャツを着用し、淡色ネクタイをつける。 和装でも可。 |
肌の露出が少ないフォーマルなワンピースやツーピース、スーツを着用する。 着物(振袖)でも可。 |
【一般的な料亭・レストラン】セミフォーマル
新郎 | 新婦 |
落ち着いた色のスーツに柄入りのネクタイや、ノーネクタイでポケットチーフなどを着用する。 | 膝や肩が出ない、上品なワンピースなどを着用する。 |
【格式の高すぎないレストラン・自宅】カジュアル
新郎 | 新婦 |
スラックスとジャケット、チノパンとシャツなどを着用する。ネクタイはつけなくても可。 | カジュアル素材のワンピースやブラウスとスカートなどを着用する。セットアップやパンツスタイルでも可。 |
3.顔合わせの服装3つの注意点
両家の顔合わせの服装において大切なことは、「顔合わせにふさわしいかどうか」という点です。前項でご紹介した具体的な服装だけでなく、服装を選ぶ際の注意点として以下の3つが挙げられます。
- 露出を控える
- 暗いカラーばかりにしない
- 家族が目立ちすぎない
それぞれの注意点について、1つずつ見ていきましょう。
1.露出を控える
新婦は、露出を控えた服装を選びましょう。顔合わせではお辞儀をしたり、正座をしたりといったシチュエーションも多いため、胸元が大きく開いている服や着丈が短い服は避けましょう。スカートの丈は短すぎない、膝が隠れる程度の丈感が基準で、ミモレ丈やロング丈がおすすめです。トップスやワンピースの首元の開き具合にも注意しましょう。
暑い季節に顔合わせを行う際は、ノースリーブを選ぶ新婦もいらっしゃるかもしれませんが、露出の多い服装は顔合わせの場にふさわしくありません。ノースリーブを着用する場合はカーディガンやボレロなどの羽織るものを忘れないようにしましょう。
また、顔合わせの際に素足は避け、足が見える服の場合は、ベージュのストッキングもしくはタイツを着用します。黒のストッキングやタイツはフォーマルな場では避けられるため、注意しましょう。
2.暗いカラーばかりにしない
両家の顔合わせはおめでたい席のため、暗いカラーばかりを選ばないことも注意点のひとつとして挙げられます。ダークカラーは落ち着いた印象を与えるため素敵ですが、顔合わせは両家が一堂に介して顔を合わせ、親睦を深める場であるため、明るくやさしい印象の色を選ぶと良いでしょう。例えば、白やピンク、ベージュやパステルカラーなどがおすすめです。大きな柄の入った服は派手に見えることもあるため、無地か小さな柄のものを選ぶと上品な雰囲気を演出できます。
また、ベージュやネイビーなどの色のフォーマルな格好の中でも、生地やアクセサリーを工夫して華やかにすると良いでしょう。
3.家族が目立ちすぎない
両家の顔合わせの主役は、あくまで新郎新婦のおふたりです。家族が目立ちすぎないよう、おふたりよりも親御様が格上となる服装や派手な印象を与える服装は避けましょう。
親御様だけでなく、兄弟姉妹も同様です。主役のおふたりと同格、もしくは、格下の控えめな服装を選びましょう。
4.本人・親・兄弟姉妹別!おすすめの服装
両家の顔合わせでは、おふたりだけではなく親御様や兄弟姉妹がはじめて顔を合わせる機会です。ご自身だけではなく家族の服装についてもお悩みの方は多くいらっしゃるでしょう。前項で触れたとおり、両家の顔合わせの主役はあくまで新郎新婦のおふたりのため、親御様や兄弟姉妹はおふたりと同格、もしくは格下の服装を選ぶことが大切です。
ここでは、新郎新婦ご本人、親御様や親戚、兄弟姉妹別のおすすめの服装を詳しくご紹介します。
本人
新郎はブラックスーツやダークカラーのスーツがおすすめです。シャツは白や薄めの水色など清潔感のある色で、ネクタイも派手すぎないものを選びましょう。
新婦は、フォーマルスーツやワンピースがおすすめです。ワンピースは、略礼装や略装に含まれるため、顔合わせの席に適しており、上品なワンピースは両家の顔合わせの定番ともいえるでしょう。ツーピースやアンサンブルなどの略礼装にあたるスーツも顔合わせの席に適していますが、同じスーツでもリクルートスーツやビジネススーツは不向きなため注意してください。
和装の場合は、新婦は振袖を着ても問題ありません。振袖は未婚女性の正装であり、独身のときにしか着られないため、振袖を選ぶのもおすすめです。ただし、振袖は第一礼装であるため、新郎もブラックスーツや紋付羽織袴などを着て格を揃えることを忘れないようにしましょう。
親・親戚
父親は、ブラックスーツやダークスーツなどのフォーマルスーツに淡色のネクタイを着用しましょう。主役の新郎が和装の場合は、和装で合わせるのもおすすめです。
母親は、新婦が洋装の場合はフォーマルなワンピースやツーピース、スーツ、アンサンブルなどを着用しましょう。足元は、洋服やバッグの色とコーディネートしたパンプスを選ぶのがおすすめです。母親も父親同様、主役の新婦が和装の場合は色留め袖や訪問着などを着用し、新婦と揃えても良いでしょう。
兄弟姉妹
兄弟姉妹は、両家の格に合わせた格好を心がけ、主役のおふたりと同格、もしくは格下の控えめな服装を選ぶことが大切です。兄弟姉妹が学生の場合は、制服でも問題ありません。
成人の場合はフォーマルなスーツが無難です。男性の場合は、ダークスーツに淡色ネクタイ、もしくはスラックスとジャケットを着用しましょう。女性の場合は、フォーマルなワンピースやツーピース、アンサンブル、ブラウスとスカートなどを選ぶのがおすすめです。落ち着いた色合いの服を選ぶのがポイントです。
兄弟姉妹は、年齢によってはフォーマルな場に慣れていない可能性もあるため、「フォーマルで」「セミフォーマルで」といった曖昧な伝え方ではなく、「襟付きのシャツとジャケットを着てきて」といったような明確な伝え方をするようにしましょう。服装を明確に伝えることによって、両家の顔合わせ当日に服装の格が合わないという事態を避けられます。
両家の顔合わせは、おふたりの家族が一堂に介し、親睦を深めるための大切な機会です。はじめて相手のご家族に会う可能性もあるため、良い第一印象を与えるため服装には気を配りましょう。
服装は顔合わせを行う会場に適しているかどうかがポインになります。顔合わせを行う会場によって、フォーマルスタイル、セミフォーマルスタイル、カジュアルスタイルの3種類の服装に分けられます。主役は新郎新婦のおふたりであるため、親御様や兄弟姉妹はおふたりと同格、もしくは格下の服装を選び、主役より目立つ服装は避けましょう。
両家の顔合わせの服装は自由ではありますが、何よりも大切なことは両家の格を合わせることです。事前におふたりで服装を相談し、両家にもしっかりと伝えておきましょう。
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