フォトウエディングの価格を抑えながら理想を叶える方法について解説！

近年は結婚式も多様化しており、さまざまなスタイルの結婚式が生まれています。中でも「フォトウエディング」は新型コロナウイルス流行の影響もあり、人気が高まっているスタイルの結婚式です。フォトウエディングは一般的な結婚式と比べると費用を抑えられることもあり検討している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、フォトウエディングの価格を抑える方法について詳しく解説します。フォトウエディングを検討しているおふたりは、ぜひ参考にしてください。

1.フォトウエディングとは

フォトウエディングとは、ウエディングドレスやタキシード、和装などを着用して記念撮影を行うことを指します。結婚式を挙げたうえでフォトウエディングを行う場合もありますが、結婚式を行わずにフォトウエディングのみを行うケースが一般的で、その特徴から「フォト婚」とも呼ばれています。通常はメイクシーンからスタートし、チャペルでの挙式、入退場シーンなどを撮影したり、ご家族や少人数のご友人を招待して一緒に撮影したりすることができます。

一般的な結婚式というと、ご親族やご友人を会場に招待して感謝の気持ちを伝えるスタイルをイメージする方も多いでしょう。しかし、近年は結婚式のスタイルが多様化していることから、シンプルな結婚式を選択する方が増加しています。フォトウエディングはその中のひとつであり、新郎新婦のみ、もしくはご家族のみを招いて行うことが多い点が特徴です。

また、撮影場所のバリエーションが豊富な点も特徴のひとつで、素敵なインテリアが揃えられている撮影スタジオはもちろん、チャペルや公園、歴史的建造物などでのロケーション撮影も可能です。

フォトウエディングをメインにして、限られた少人数のゲストを招待して結婚式を行うスタイルである「挙式ありのフォトウエディング」を選ぶおふたりも増加しています。

2.フォトウエディングの相場

ゼクシィが行った「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（首都圏）」によると「事業者に支払った別撮りのスタジオ撮影の費用」は、平均19.7万円と発表されています。続いて「事業者に支払った別撮りのスタジオ撮影の費用」の割合を見てみましょう。

「15〜20万円未満」と回答した方が最も多い19.4％を占めており、次いで「5〜10万円未満」「20〜25万円未満」と回答した方がそれぞれ17.6％という結果となっています。全体の相場としては多少幅がありますが、数万円〜25万円程度で収まることがわかります。

また、フォトウエディングの費用相場は、撮影を依頼するフォトスタジオや着用する衣裳数、選択するプランなどによって費用が変動することを念頭に置いておきましょう。

参考：ゼクシィ｜ゼクシィ結婚トレンド調査2023（首都圏）

3.フォトウエディングの価格を抑えるには？

これからの生活や新婚旅行などを考えて、なるべくフォトウエディングの費用を抑えたいというおふたりは多いのではないでしょうか。フォトウエディングの価格を抑える方法として、以下の6つが挙げられます。

• オフシーズンに依頼する
• スタジオのキャンペーンを利用する
• レンタルする衣裳数を抑える
• 小物類を持ち込む
• ロケーション撮影ではなくスタジオ撮影にする
• アルバムではなくデータを購入する

ひとつずつ見ていきましょう。

オフシーズンに依頼する

おふたりの希望にもよりますが、オフシーズンにフォトウエディングを行うことによって価格を抑えることができます。特にロケーション撮影の場合は、季節によって費用が変動する傾向にあります。

一般的に梅雨時や真夏の7月〜8月、真冬の12月下旬〜2月までは撮影の予約を入れる方が少なくなります。そのため、フォトスタジオが割引や特典付きプランなどを企画し、撮影費用が抑えられる季節だとされていますが、オフシーズンにはその季節だけが持つ魅力もあります。

梅雨の6月は「ジューンブライド」とも呼ばれており、欧米においては「生涯にわたって幸せな結婚生活を送ることができる」と言い伝えられているため、花嫁にとっては憧れの対象でもあります。7月〜8月は夏の雰囲気ならではの開放的な演出ができますし、青々とした空に白い雲、鮮やかな緑が美しいコントラストを生み出してくれる魅力があります。12月下旬〜2月はクリスマスやバレンタインデーなどのイベントが多い時期であるため、冬ならではの凛とした神秘的な空気の中、ロマンチックな演出を叶えることもできます。

また、土日や祝日は予約が集中し人気が高いこともあり、「土日祝日料金」が設定されていることが多い傾向にあります。費用を抑えたい場合は、土日祝日の撮影は避け、平日での撮影がおすすめです。

スタジオのキャンペーンを利用する

式場やスタジオが行っているキャンペーンを利用することでも費用が抑えられます。前項でも触れたとおり、オフシーズンの割引プランや月替わり、期間ごとにお得なキャンペーンが開催されることがあるためです。

また、ご友人でフォトウエディングを利用したことがある方がいる場合、その方に紹介してもらう「紹介キャンペーン」を行っている式場やスタジオもあります。

ホテル椿山荘東京では、過去にもお得なキャンペーンを行っていたこともあります。近年は、SNSや公式サイトでキャンペーンを紹介していることが多いため、気になる式場やスタジオ、ホテルがあれば、事前にSNSや公式サイトをチェックしてみましょう。

レンタルする衣裳数を抑える

フォトウエディングは数多くの衣裳からお気に入りの1着を選ぶことができます。そのため、選びきれずに複数の衣裳を着用したくなってしまう…ということもあるでしょう。しかし、着用数分の費用がかかってしまうため注意が必要です。絶対に着たい1着に絞ったり、衣裳の数を少なくしたりすることによって価格を抑えることができます。他にも、追加料金がかかる衣裳ではなく、プラン内で選べる衣裳を選択するのもひとつの方法です。

一般的に洋装は着付けや用意に手間がかからないため、和装よりもリーズナブルな傾向にあります。費用を抑えたい場合は、洋装を選ぶのがおすすめです。

ご自身で衣裳を用意できるのであれば、持ち込み可能なフォトスタジオを選ぶによって費用を抑えられます。ただしフォトスタジオによっては、プランに衣裳代が含まれている場合があり、割引ができないこともあるため事前に確認するようにしましょう。

また、複数の衣裳を着用しない場合でもヘアチェンジやブーケチェンジなどのように小物をアレンジしてイメージを変えることで、より素敵な写真に仕上がります。

小物類を持ち込む

衣裳以外にも、ブーケやベール、靴、アクセサリーなどの小物にも料金がかかります。持ち込み可能のフォトスタジオを選ぶことで、小物の使用料を抑えることができるでしょう。また、おふたりらしさが伝わる小物を持ち込むことにより、フォトウエディングにオリジナル感が加わり、より特別な思い出を作れます。

ただし、スタジオによっては持ち込み料がかかる場合もあるため注意が必要です。小物の使用料と持ち込み料を比較し、費用を抑える方法を選ぶようにしましょう。

ロケーション撮影ではなくスタジオ撮影にする

ゼクシィが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（首都圏）」によると「事業者に支払った別撮りのロケーション撮影の費用」は、平均22.3万円と発表されています。前述の「事業者に支払った別撮りのスタジオ撮影の費用」の平均19.7万円と比べると高く、スタジオ撮影のほうが屋外で撮影するロケーション撮影より費用が抑えられることがわかります。

ロケーション撮影では、撮影場所に行くための費用や出張費用、機材などを運ぶ人件費などがかかるため、スタジオ撮影と比べると費用が数万円ほど高くなる傾向にあります。費用を抑えたい場合は、スタジオ撮影を選ぶのがおすすめです。

また、スタジオ撮影ではセットを使うため、光や角度を微調整しやすかったり、小物を多く使えたり、というメリットがあります。天候に左右されずに撮影できる点も魅力のひとつでしょう。

参考：ゼクシィ｜ゼクシィ結婚トレンド調査2023（首都圏）

アルバムではなくデータを購入する

一般的に、フォトウエディングのアルバム代や写真商品代は費用において多くの割合を占めており、高い場合はアルバム代で10万円ほどかかる場合もあるでしょう。そのため、アルバムではなくデータ購入にすることで費用を抑えることができます。

データ購入の場合は、アルバムより納品枚数が多くもらえる点や管理がしやすい点、SNSなどにも投稿しやすい点がメリットとして挙げられます。近年はインターネットやアプリでフォトブックを作るサービスが普及しているため、おふたりのお気に入りの写真を好きなだけ選び、オリジナルのアルバムを作ることも可能です。

4.フォトウエディングの前に決めておくことは？

フォトウエディングは、写真撮影すること自体が結婚セレモニーの代わりになるという意味合いを持っています。大々的なパーティーを開く一般的な結婚式とは異なり、思い出を残すことを重視したスタイルです。

フォトウエディングをより素敵な思い出にするためにも、フォトウエディングの前に決めておくと良いことがあります。ここでは、フォトウエディングの前に決めておくことについて以下３点ご紹介します。

• 予算感を話し合っておく
• どんな写真を撮りたいかイメージをすり合わせる
• 撮影の優先順位を決める

予算感を話し合っておく

これからのおふたりの生活や将来のお金のことも考えて、フォトウエディングの予算についてよく話し合っておきましょう。おふたりがこれから一緒に歩んでいく中での素敵な思い出として残るよう、予算について話し合い、お互いに納得することが大切です。

また、予算感を決めておくことで撮影や衣裳にかけられるおおよその費用が明確になります。その範囲内でお好みのフォトスタジオやホテルなどを選びやすくなるだけではなく、打ち合わせ時のオプションの見極めにも役立ちます。

どんな写真を撮りたいかイメージをすり合わせる

おふたりの間で、どんな写真を撮りたいかイメージをすり合わせておくことも重要なポイントのひとつです。構図やポージング、衣裳、小物などについて、ご希望のシチュエーションや衣裳のイメージがあれば、そのイメージに適したフォトスタジオを選ぶことができます。イメージがわかない場合は、InstagramやXなどのSNSやピンタレストなどのアプリで実際のフォトウエディング投稿を見て、イメージをすり合わせるのもひとつの方法です。また、先にポージングなどを決めておくことによって、撮影がスムーズに行えるメリットもあります。

撮影の優先順位を決める

フォトウエディングの費用を抑えることも大切ですが、費用を抑えたことで撮りたい写真が撮れなくなってしまうと、せっかくの機会が活かしきれません。そのため、費用はもちろんのこと、撮影に関して譲れないことや優先順位をおふたりでよく話し合って決めておきましょう。

例えば「写真がたくさん欲しいからその分衣裳の数を抑える」や、「ヘアメイクは自分で行い、その分小物をたくさん使用する」など、優先したいことを基準に他のことで調整すると良いでしょう。

5.フォトウエディングの価格を抑えるときの注意点

フォトウエディングの価格を抑えるとき、予算を気にしすぎてしまい仕上がりに満足できなかった…ということは避けたいものです。せっかくのフォトウエディングの機会を素敵な思い出にするためにも、以下の3つの点に注意することが大切です。

• 価格のみを重視しない
• 撮影プランの内容を確認する
• 希望が叶うスタジオか確認する
• 撮影のテイストが好みか確認する

ひとつずつ見ていきましょう。

価格のみを重視しない

価格を抑えることにこだわるあまり、着てみたい衣裳やポーズなど理想とするフォトウエディングが叶わないと本末転倒になってしまいます。おふたりが理想とするフォトウエディングを叶えるためにも、前項でお伝えしたとおり優先順位を決めることが重要です。

こだわりたいところと費用を抑えてもいいところのメリハリをつけて、おふたりの素敵な思い出になるフォトウエディングを叶えましょう。

撮影プランの内容を確認する

撮影プランの内容を確認することも重要なポイントのひとつです。衣裳数や撮影枚数、データ購入が可能か、キャンセル料などのプラン内容をしっかり確認しておきましょう。また、キャンペーンを利用する場合は適応範囲を確認しておくことが大切です。プラン内容を把握しておらず、オプションをつけることになり費用が予想以上に高くなってしまった…ということもあるため注意しましょう。

希望が叶うスタジオか確認する

おふたりが撮りたい写真のイメージが明確にあったとしても、スタジオによっては対応していない場合もあります。前述したプラン内容とあわせて、おふたりの希望が叶えられるスタジオかどうかを事前に確認しておきましょう。

その際は、写真のイメージがおふたりに合っているか、希望するシチュエーションでの撮影が可能か、衣裳が豊富に用意されているか、ヘアメイクの印象が好みに合うか、などといった点に着目して選ぶのがおすすめです。

撮影のテイストが好みか確認する

撮影のテイストが好みかどうかも重要なポイントです。写真のスタイルなどを確認し、おふたりの好みに合ったテイストで撮影してくれるかどうかを見極めましょう。多くのスタジオでは、フォトグラファーの作品や過去の撮影事例を公開しているので、それらを参考にして選ぶことができます。事前に打ち合わせを行い、具体的な希望をフォトグラファーに伝えることで、イメージ通りの写真を撮影してもらいやすくなります。また、フォトグラファーとのコミュニケーションも大切で、人柄や対応の仕方も確認しておくと安心です。

フォトウエディングの費用を抑える方法として、オフシーズンでの撮影やキャンペーン利用、スタジオ撮影を選ぶなどといったことが挙げられます。フォトウエディングは一般的な結婚式とは異なり、思い出を残すことを重要視したスタイルの結婚式です。価格を抑えることにこだわるあまり、おふたりの理想のフォトウエディングが叶わなくなってしまうことは避けましょう。そのためには、撮影プランの内容を確認したり、おふたりでよく話し合って優先順位を決めたりすることが大切です。

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