妊娠中にフォトウエディングはできる?安心して行うための注意点をご紹介
近年は、結婚式の形式が多様化していることから、結婚式を行わずにウエディングドレスやタキシード、和装などを着用して写真のみを撮影する「フォトウエディング」を行う方が増えています。妊娠中の方の中には、「フォトウエディングをしたいけれど、妊娠中は難しいのかな…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。フォトウエディングは、妊娠中で体調の面や体力的な面で結婚式を挙げるのが難しい方でも、注意すれば安心して行えます。
今回は、妊娠中のフォトウエディングの不安解消ポイントや、撮影するタイミング、注意点などについて詳しくご紹介します。妊娠中のフォトウエディングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
【目次】
1.妊婦でもフォトウエディングはできる?
2.マタニティウエディングフォトの不安解消ポイント
3.マタニティウエディングフォトを撮影するタイミングは?
4.マタニティウエディングフォトの楽しみ方は?
5.マタニティウエディングフォトで注意することは?
1.妊婦でもフォトウエディングはできる?
結婚前に子どもを授かりうれしい気持ちの反面、「ウエディングドレスなどの花嫁衣裳を着たかった」「結婚式を挙げたかった」という思いを抱いている方もいらっしゃるでしょう。実は、妊娠中であってもフォトウエディングを行うことは可能です。体調やお腹の大きさなどによって選べるポーズ、衣裳、ロケーションなどに制限はありますが、妊婦の方の体調を考慮しつつ、素敵な写真と思い出を残すことができます。
妊娠中にフォトウエディングを行えるかどうかは、まず体調に問題がないかが重要なポイントです。念のため、フォトウエディングを行って良いか医師に相談しましょう。和装であれば着付けで締め付けをゆるめることが可能です。ドレスや和装時の注意点も医師に確認しておきましょう。
妊娠中のフォトウエディングは、マタニティフォトとは少し異なります。マタニティフォトは妊娠を喜びとして表すため、大きなお腹がわかるように撮影しますが、フォトウエディングでは妊娠していることがわかりにくいように撮影するケースもあります。
また、妊娠中でもフォトウエディングの撮影が可能なスタジオでは、妊婦の方の体型をカバーできるドレスが用意されています。
妊娠中のフォトウエディングのポイント
- フォトウエディングを行うことと、ドレスや和装時の注意点を医師に相談・確認する
- マタニティフォトとは異なり、妊娠していることがわかりにくいように撮影する
- 妊婦の方の体型をカバーできるドレスが用意されている
2.マタニティウエディングフォトの不安解消ポイント
妊娠中のフォトウエディングはポイントを押さえれば可能とはいえ、不安な方もいらっしゃるでしょう。妊娠中の女性の体は非常にデリケートなため、不安な気持ちを抱いて当然です。マタニティウエディングフォトを行う場合は、以下の4つのポイントに注意すると良いでしょう。
- 撮影時期を決める
- 小道具を使って負担を減らす
- 撮影時のポーズを工夫する
- 撮影場所を考慮する
マタニティウエディングフォトの不安解消ポイントについて、詳しく解説します。
撮影時期を決める
妊娠中のフォトウエディングであっても「この時期に撮影しなければならない」という明確なルールはありません。そのため、ご自身の体調と相談したうえで、ベストな時期を選ぶことが重要なポイントのひとつです。
妊娠周期や希望の季節などについておふたりで決めましょう。撮影時期を考慮すると2〜3ヶ月前には撮影場所を決定する必要があります。春や秋は過ごしやすく桜や紅葉の季節で人気があるシーズンなため、撮影枠が埋まりやすい傾向にあります。春や秋の撮影を希望する場合は、早めに準備を進めることをおすすめします。妊娠中でもあるため、過ごしやすい季節などを含めて医師にも確認をとると安心です。
小道具を使って負担を減らす
スタジオによっては妊娠中のフォトウエディングに対応していない場合があり、スタジオ到着後に撮影を断られてしまう場合もあるため注意が必要です。スタジオを予約する際には、妊娠中である旨を必ず伝えてください。その際には、体を休められる椅子などの小道具を用意してもらうようにスタジオに伝えておくと安心です。体調が心配な場合は、介添えの方に水や軽食、キャンディなどを預けることも可能です。少しでも不安を解消するためにまずは相談してみましょう。
撮影時のポーズを工夫する
マタニティウエディングフォトはマタニティフォトとは異なり、妊娠していることがわかりにくいように撮影が可能です。ポーズはもちろん、構図や画角などといったさまざまな要素を組み合わせて、妊娠中のお腹をカバーしながら魅力的な写真を残すことができます。もちろん、負担のかからないポーズでの撮影も可能です。
また、事前に体調を伝えておくことで、スタッフやプランナーが着付けや着替えの際にサポートすることができます。遠慮せずに伝えてみるようにしましょう。
撮影場所を考慮する
フォトウエディングでロケーション撮影をご希望の方もいらっしゃるでしょう。ロケーションでの撮影は半日から1日という長い時間をかけて行うことが多いため、過ごしやすい季節を選ぶと安心です。
夏や冬にロケーション撮影をご希望の方は、ロケ風の写真撮影が可能なスタジオや庭園が併設されている会場を選ぶのもひとつの方法です。庭園が併設されている会場であれば、急に体調が悪くなってしまった際にも屋内で休むことができます。
不安な方は、撮影場所は天候や気温に左右されない屋内のスタジオやチャペルを選びましょう。妊娠中の方の体調は変化しやすいため、急な体調の悪化にも対応がしやすい屋内を選べば安心です。屋内であれば空調が効いていますし、椅子や横になれるスペースなどもあります。
また、長時間の移動は体の負担になるため、撮影場所を選ぶ際は自宅からのアクセスも考慮しましょう。
3.マタニティウエディングフォトを撮影するタイミングは?
前述のとおり、マタニティフォトウエディングを撮影する時期に決まりはありません。とはいえ、妊娠中の方は体調不良になりやすい時期や安静にしたほうが良い時期があります。妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、出産後のそれぞれの時期や注意点などを理解したうえで撮影するタイミングを選びましょう。ここでは、各時期のタイミングでの撮影は可能なのか、メリットや注意点などについて詳しくご紹介します。
妊娠初期(発覚~15週目)
妊娠が発覚してから15週目までの時期(0〜4ヶ月)が妊娠初期になります。お腹が目立たないため、マタニティ感が少ない写真を撮影できるメリットがあります。
妊娠初期は、つわり特有の胃の不快感や吐き気、食欲不振というような症状や、体調を崩しやすかったりホルモンの影響によって辛くなったりする時期でもあります。体調が不安定な日々が続くため、この時期のフォトウエディングは可能ですがあまり推奨されていません。
妊娠初期での撮影ご希望する場合は、新婦の体調を第一に考え、負担がかからないように配慮しましょう。妊娠初期はお腹が目立たないため選べるドレスの種類はたくさんありますが、締め付けがあまりないものや軽い素材のドレスを選ぶと安心です。
また、つわりがある場合は着心地の良いドレスを選ぶと良いでしょう。
妊娠中期(16週~27週目)
最もマタニティフォトウエディング撮影に適している時期は、妊娠中期です。16週〜27週(5〜7ヶ月)が妊娠中期にあたり、つわりがほとんどおさまり、体調も比較的に安定します。
妊娠中期には、お腹周りやバストが大きくなりはじめ丸みを帯びた体つきになりますが、お腹を目立たせることも、体型をカバーすることも可能な時期です。洋装の場合は、お腹を目立たせたいのであればスレンダーなデザインを、体型をカバーしたいのであればボリュームのある華やかなドレスを選ぶと良いでしょう。
和装の場合は、着用時のお腹もさほど目立つことはありませんが、着付けの際にしめつけを緩めることができるため、妊娠中期での撮影がおすすめです。
妊娠後期(28週目~)
妊娠後期は28週目以降(8〜9ヶ月)で、胎児が成長してお腹が最も膨らむため、マタニティ感を演出しやすいメリットがあります。しかし、お腹が大きい分、身動きが取りづらくなるうえに疲れやすくもなる時期です。フォトウエディングの撮影の際には、大きいお腹を抱えて長時間立ったり、移動したりと体に対する負担が大きく、予想以上に時間がかかることも起こり得ます。体調と安全を第一に考慮し、撮影を計画しましょう。遅くても妊娠8~9ヶ月目までには済ませるようにします。また、長距離のロケーションを避けたり、ドレスの着用時間を可能な限り短時間にしたりするような細やかな配慮も大切です。
出産後
出産後はおふたりとも育児が忙しくなり、準備にかける時間が限られてしまうため、子どもを見てくれるベビーシッターやご親族がいると安心して準備や撮影に挑めるでしょう。
おふたりだけのフォトウエディングも素敵ですが、新しい家族である子どもが加わることによって、おふたりだけとは異なる雰囲気の素敵な写真に仕上がります。出産後にフォトウエディングを行う場合は、母子ともに体調が安定していれば、いつでも行えます。ただし、出産後の女性の体はデリケートな状態であり、子どもも出生から間もない場合は首が座っていないため、ポーズが限られてしまいます。新婦の体力がしっかり回復し、子どもの首が座る頃を待ってから撮影するのがおすすめです。
4.マタニティウエディングフォトの楽しみ方は?
せっかくマタニティフォトウエディングを撮影するのであれば、妊婦だからこそできる撮り方やポーズ、衣裳を選んで楽しんでみてはいかがでしょうか。マタニティの喜びと、ウエディングの喜びの両方が溢れる素敵な写真を撮影するための楽しみ方についてご紹介します。
ポーズのアイデア
マタニティウエディングフォトでは、ロケーションを活かすことが楽しみ方のひとつです。チャペルや神殿での撮影は、ふっくらとしてきたお腹のシルエットを活かしながら、おしゃれで神秘的な写真を残すことができます。ご希望の場合は事前にスタッフに相談しましょう。
通常のウエディングフォトでできるポーズだけでなくマタニティフォトの要素を入れたポーズで撮影できる点も、マタニティウエディングフォトの魅力のひとつです。マタニティフォトの要素を入れたポーズとして、下記がおすすめです。
- ふっくらしたお腹のシルエットを活かしたポーズ
- パートナーがお腹に話し掛けたり、キスをしたりするポーズ
- お腹の上でおふたりの手を重ね合わせ、ハートを作るポーズ
- 新郎が新婦をうしろから抱きしめるポーズ
衣裳の選び方
撮影時のウエディングドレスや和装を選ぶ際には、お腹の大きさを考慮して選びましょう。背中が編み上げになっているデザインのドレスは、選んだときと撮影のときに体型が変わっていても、サイズ調節がしやすいため安心です。
胸の下で切り替えがあるエンパイアラインのドレスは、お腹を締め付けずに着られるだけでなく、大きなお腹をカバーしてくれるためマタニティウエディングフォトでも人気があります。
王道のウエディングドレスであるAラインやプリンセスラインのドレスも、ボリュームのあるスカートのシルエットが体型をカバーしてくれます。しかし、エンパイアラインのドレスと比べると締め付けがあるタイプのドレスなため、ワンサイズ上のものやボリュームを抑えた軽い素材のものを選ぶと良いでしょう。
和装はお腹を締め付けるため、妊娠中はチャレンジしにくいイメージがありますが、ドレスと異なり号数がないため、ウエスト部分は当日のお腹の具合に合わせて調節が可能です。着付けのプロがお腹の大きさや体調に合わせながら着付けてくれので、安心して着用できます。
マタニティフォト寄りでお腹を目立たせる写真を撮影する場合は、お腹がより綺麗に見えるものを選ぶのがポイントです。エンパイアラインのドレスは、お腹の膨らみを綺麗に見せてくれるためおすすめです。
5.マタニティウエディングフォトで注意することは?
繰り返しになりますが、妊娠中はその日によって体調が変化し、安定しないものです。マタニティウエディングフォトを安心して撮影し、素敵な思い出を残すためにも以下の3点に注意しましょう。
- 持ち物
- 体調面
- スタジオと話しておくこと
持ち物
撮影の際に使用するアクセサリーやガーランド、プロップなどの小道具はもちろん、飲み物や軽食などの撮影中の体調管理に必要なアイテムは必ず用意しておきましょう。撮影で疲れが出た際に軽くつまめてエネルギー補給ができる軽食やおやつお用意しておく安心です。手軽にエネルギーチャージできるゼリータイプがおすすめです。
また、折りたたみチェアを用意しておくと、撮影の合間に座って小休憩したいときに役立ちます。ベンチに座る際の大判のハンカチを用意しておくと良いでしょう。
体調面
妊娠中はどうしても体調が不安定になります。個人差はありますが、人によっては安定期に入っても撮影自体が負担になることがあるため、撮影日に合わせて体調を整えることが大切です。
しかし、いくら体調を整えていても、撮影当日に体調が優れない場合もあるでしょう。そのためにも、日程変更が可能なスタジオを選んでおくと安心です。場所を選ぶことが重要です。体調と安全を第一に考慮し、無理のないようにしましょう。
スタジオと話しておくこと
前項でも触れましたが、必ずスタジオ側に「妊娠中」であることを伝え、撮影時に配慮してもらえるようにしておきましょう。撮影中に体調が悪くなってしまったときはスタッフに声をかけてください。
体調以外の面においても、妊娠中であることをまだ伝えていない同行ゲストがいる場合、スタッフに「誰が妊娠中であることを知っているか、まだお伝えしていないか」ということを情報共有しておくと配慮してもらえるため、安心できます。
マタニティウエディングフォトにはこのような注意点があります。デリケートな時期に行うため、注意点をしっかりと把握し、配慮してくれるスタジオに依頼するようにしましょう。ホテル椿山荘東京ではフォトウエディングに会食をつけたプランをご用意しています。会食はおふたりだけでもかまいませんが、ご親族が集った会食を開催すれば性別発表などでサプライズ感を演出し、思い出に残る楽しい時間を過ごすことができます。
ホテル椿山荘東京は広い庭園が併設されており、少ない移動範囲でロケーション撮影やさまざまな雰囲気の写真撮影もできるため、マタニティフォトウエディングにもおすすめです。
ホテル椿山荘東京であれば、チャペルウエディングや神前挙式はもとより、少人数結婚式や料亭ウエディングなどの挙式スタイルにも対応しております。フォトウエディングにふさわしいロケーションや、ご両家のお顔合わせにもご利用いただけるレストラン・料亭もご用意しています。