結婚式の前撮り相場はどのくらい?スタジオとロケーションの選び方や費用を抑えるコツ
結婚式の準備のひとつとして、前撮りを選ぶケースが増えています。しかし、費用がどれくらいかかるのか疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
撮影場所や衣裳の選択によって、かかる費用は大きく異なります。 本記事では、前撮りの費用相場や費用のかかるポイントなどについて紹介します。
【目次】
1.結婚式前撮りの基本的な相場は?
2.前撮りの費用はどのようにかかる?
3.費用を抑えるためのポイントはある?
4.前撮りの撮影場所と衣裳の選び方
5.前撮り写真の活用アイデアはたくさん!
6.思い出に残る素敵な結婚式の前撮りにするために
1.結婚式前撮りの基本的な相場は?
結婚式前撮りの費用は、撮影場所や衣裳によって変わります。撮影場所は、主にスタジオとロケーションの2種類です。ここでは、撮影場所別に費用の割合や、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
スタジオ撮影の費用
首都圏のスタジオ撮影の場合、費用は15~20万円が全体の19.4%と最も多く、平均費用は19.7万円です。
撮影料金、衣裳、ヘアメイクがパッケージに含まれることが多く、比較的リーズナブルに撮影ができます。スタジオのため、撮影場所の選定や移動がない分、コストを抑えられる点が魅力です。また、スタジオ撮影では、照明や背景があらかじめ用意されているため、天候に左右されずに撮影ができます。撮影時間も比較的短く、着替えもスムーズに行えるため効率よく撮影を進められます。
首都圏のスタジオ撮影の相場
10万円未満 | 23.7% |
10~15万円 | 15.8% |
15~20万円 | 19.4% |
20~25万円 | 17.6% |
25~30万円 | 2.4% |
30~35万円 | 9.7% |
35万円以上 | 11.5% |
ロケーション撮影の費用
ロケーション撮影の相場は、同じく15万~25万円が全体の16.8%と最も多いですが、25万円以上の割合が多く、平均費用は22.3万円とスタジオ撮影に比べやや高めです。ロケーション撮影は、移動もあるため拘束時間も長くなって人件費がかかることや、撮影場所の使用料が追加されることが費用が高くなる理由です。しかし、自然の風景や特別な場所での撮影ができるのがメリットです。例えば、おふたりの思い出の場所や、緑あふれる公園、首都圏では東京駅も人気の撮影スポットです。さらに、桜や紅葉の時期など、季節にこだわることもできます。ですが、ロケーション撮影は天候に左右されやすいため、予備日を設定しておくと良いでしょう。
首都圏のロケーション撮影の相場
10万円未満 | 11.9% |
10~15万円 | 21.1% |
15~20万円 | 16.8% |
20~25万円 | 14.6% |
25~30万円 | 5.9% |
30~35万円 | 14.6% |
35万円以上 | 15% |
2.前撮りの費用はどのようにかかる?
結婚式の前撮りにかかる費用は、衣裳の種類やオプションなどによって変わります。そのため、撮りたい内容と費用を事前に確認しておくことが大切です。ここでは、費用に影響を与える内容を詳しく見ていきましょう。
衣裳の選択
前撮りの際、選択する衣裳は和装か洋装で大きく異なります。和装では、白無垢や色打掛といった伝統的な衣裳が人気ですが、これらは特に費用がかかる要素のひとつです。和装の場合、衣裳そのもののレンタル料に加え、着付けやヘアメイクが必要となり、これが全体の費用を押し上げます。特に、複数の衣裳を選ぶと、衣裳ごとにヘアメイクや着付けが必要になるため、さらに追加費用が発生します。
洋装は、一般的には和装よりも費用を抑えられる傾向があります。しかし、デザインやブランドによって幅広く、ビンテージドレスや特注ドレスを選ぶと、和装同様にコストが高くなります。また、スタイルの異なる衣裳に数回着替える場合は、その都度ヘアメイクの手配が必要となり、追加の料金がかかります。
撮影場所
撮影場所も費用に大きく影響します。スタジオ撮影は天候に左右されず、比較的リーズナブルな費用で安定した品質の写真が撮影できるのがメリットです。スタジオ内での撮影は移動が不要なため、交通費もかかりません。
一方、ロケーション撮影では、撮影地が特定のスポット(例えば庭園、観光名所など)で行われるため、移動費や撮影許可料などが別途かかることがあります。特に人気のあるロケーションでは、場所の使用料金が設定されていることが多く、これが費用を押し上げる要因となります。観光名所や文化財をバックに撮影する場合、撮影時の混雑状況も考慮する必要があります。オフシーズンや平日の撮影を選ぶことで人が少ないタイミングでスムーズな撮影が望めます。
撮影時間とカット数
撮影にかかる時間やカット数(撮影枚数)も、費用に影響を与える要素です。多くのカット数を希望したり、ロケーションや衣裳を何度も変更したりしたい場合は、撮影時間の延長が必要になることが多く、その分カメラマンやスタッフの拘束時間も長くなり、追加料金が発生します。
また、特定のカメラマンを指名する場合や、特別な技術を要する撮影(ドローン撮影など)を依頼する場合も、費用がかさみます。さらに、屋外での撮影では天候や光の状態に左右されるため、ベストな写真を撮影するための追加カットや撮影時間が必要になることがあります。
オプションの有無
前撮りには、さまざまなオプションが用意されており、これらをどの程度追加するかによって最終的な費用が大きく変わります。例えば、アルバム制作、写真データの追加、特別なヘアメイク、アクセサリーのレンタルなどが代表的なオプションです。中でも、デジタルデータの提供は人気のあるオプションで、アルバムを手作りしたい方や、自分でSNSに投稿したい場合に選ばれています。また、写真の補正や特別な台紙の選択も、見積もりに含まれるため、事前に確認しておきましょう。オプションの価格は、数万円単位で変動します。予算に収まるかを考えて、オプションを追加しましょう。
交通費と場所使用料
ロケーション撮影の場合、撮影料金として撮影場所への交通費や場所の使用料などが含まれるのが特徴です。また、特定の施設を貸し切って撮影する場合、その場所の貸切料がかかることがあります。例えば、有名な神社や庭園、テーマパークなどの観光地での撮影では、数万円から数十万円程度です。事前に場所使用料の確認を行い、見積に含めて確認するようにしましょう。
3.費用を抑えるためのポイントはある?
前撮りの費用を抑えるためには、いくつかの工夫できるポイントがあります。ここでは、費用を抑えられる具体的なポイントをご紹介します。
キャンペーンや割引の活用
撮影の時期を工夫することで、費用を抑えられる可能性があります。例えば、結婚式が少ない季節やキャンペーン期間中に依頼すれば、割引を受けることができるでしょう。特に真夏や真冬は、料金が比較的安く設定されていることが一般的です。
多くのスタジオやカメラマンでは、早期予約や複数プランの同時契約をすると、割引が受けられます。例えば、前撮りと挙式当日の撮影をセットで依頼する場合などです。事前にリサーチしてこうしたキャンペーンや割引情報を把握しておけば、費用を抑えられるでしょう。
口コミや評判の確認
撮影スタジオやカメラマンを選ぶ際には、口コミや評判を確認することがとても大切です。信頼できる業者を選ぶことで、予想外のトラブルや余計な追加費用を避けることができ、結果的に満足度の高い前撮りになります。多少料金が高くても、高評価の業者はサービスの質が高く、結果的にお得になるでしょう。
また、そのスタジオやカメラマンが過去に撮影した写真をチェックすることで、撮影の雰囲気や仕上がりを事前に把握できます。人生に一度の特別な思い出をしっかりと形に残すためにも、納得のいく業者を選ぶためのリサーチは入念にしましょう。
4.前撮りの撮影場所と衣裳の選び方
結婚式の前撮りでは、撮影場所や衣裳選びが重要なポイントです。どこで、どんな雰囲気の写真を撮るかによって、仕上がりの印象は大きく変わるでしょう。スタジオ撮影とロケーション撮影にはそれぞれに魅力があり、また衣裳もドレスや和装などさまざまな選択肢があります。ここでは、前撮りの際に選びたい撮影場所や衣裳の選び方について詳しくご紹介します。
スタジオ撮影とロケーション撮影
前述したように、前撮りには大きく分けてスタジオ撮影とロケーション撮影の2つのスタイルがあります。それぞれに特徴と魅力があるため、おふたりの希望に合わせて選ぶことができます。
スタジオ撮影は、特に天候に左右されず、安定した環境で撮影ができる点が魅力です。シンプルな背景での撮影はもちろん、多くの写真スタジオや結婚式会場内のスタジオでは、チャペル風のセットやトレンドの小物、背景などが用意されており、世界観を作り込めます。照明を細かく調整することができるため、理想的なライティングのもとで美しい写真が撮れるのも大きなメリットです。「天候に左右されたくない」「落ち着いた空間でじっくり撮影したい」といった方には、スタジオ撮影がおすすめです。
一方で、ロケーション撮影は、屋外や施設など自然や特別な場所を背景にした写真が撮れるため、ダイナミックな演出が可能です。森や庭園などの自然環境、美しい街並みは、場所ごとの魅力を引き立てます。また、桜や紅葉といった季節の変化や、夜のイルミネーションなど、異なる季節や時間帯によっても雰囲気が大きく変わるでしょう。同じロケーションでも、撮影するタイミングによってさまざまな表情を楽しめるのが魅力です。
また、撮影場所は特別な許可を取れば、おふたりの思い出の場所やお気に入りのスポットを選ぶことも可能です。「自然の中でのびのびと撮影したい」「思い出の記念を残したい」という方には、ロケーション撮影が向いています。
衣裳の選び方
前撮りでは、ドレスや和装など選択肢が豊富なため挙式とは違ったスタイルの衣裳を選ぶ人が多いです。衣裳選びでは、撮影場所との相性も考慮すると、より魅力的な写真に仕上がるでしょう。
ドレスを選ぶ場合、スタジオ撮影なら、クラシックな白ドレスやカラードレスが人気です。チャペル風のスタジオでは白のウエディングドレスが映えます。背景やセットの雰囲気に合わせて、モダンなスタイルやレトロなドレスも素敵です。
一方、ロケーション撮影の場合は、シンプルで動きやすいドレスがおすすめです。自然の中での撮影なら、風になびく軽やかな素材のドレスを選ぶと、写真に動きが生まれ、ダイナミックな雰囲気が演出できます。また、鮮やかなカラードレスは、美しい景色と相まって、印象的な一枚に仕上がるでしょう。
和装も前撮りでは根強い人気があります。白無垢や色打掛、引き振袖など、伝統的な和装は日本の美しい四季を背景にしたロケーション撮影にぴったりです。桜や紅葉などのシーズンには、色打掛の鮮やかな色彩が自然の中で一層映えます。和装は動きに制限があることが多いため、ロケーション撮影の場合は撮影場所が平坦で安全な場所かどうかを確認しておくことが重要です。
また、和洋折衷スタイルも人気です。ドレスと和装の両方を前撮りで楽しみたい方は、スタジオ撮影で和装、ロケーション撮影でドレスを選ぶなど、撮影場所ごとに衣裳を変えることで、異なる魅力を引き出すことができます。
以下の情報も参考に衣裳を選んでみてはいかがでしょうか。
花嫁が別撮りで着た衣裳(複数回答)
スタジオ撮影
1位 | ウエディングドレス | 53.7% |
2位 | 色打ち掛け | 49.7% |
3位 | 白無垢 | 37.6% |
4位 | カラードレス | 32.6% |
ロケーション撮影
1位 | ウエディングドレス | 49.8% |
2位 | 色打ち掛け | 41.3% |
3位 | 白無垢 | 31.2% |
4位 | カラードレス | 17.9% |
5.前撮り写真の活用アイデアはたくさん!
せっかく撮影した前撮り写真は、結婚式当日やその後も幅広く活用できます。おふたりの大切な思い出を、ゲストや自分たちと一緒に長く楽しむためのアイデアをご紹介します。
結婚式当日の演出
前撮り写真は、結婚式当日のさまざまな演出に使うことができます。例えば、ウェルカムボードとして受付に飾ると、ゲストが式場に入る瞬間からおふたりの雰囲気が伝わり、より温かみのあるおもてなしができます。ウェルカムスペースや席次表に前撮り写真を入れるのも人気です。おしゃれなデザインや、おふたりの個性が光る写真を使えば、ゲストの心に残る素敵な演出になるでしょう。
さらに、披露宴ではスライドショーに前撮り写真を取り入れることで、ゲストにおふたりの物語を伝えることができます。結婚式前の準備期間を振り返るシーンを取り入れることで、感動的な瞬間を共有することもおすすめです。
インテリアとしての活用
前撮り写真は、結婚式の思い出を形として残すだけでなく、インテリアとして日常に取り入れることもできます。リビングや寝室など、おふたりにとって特別な空間に飾れば、いつでもその幸せな瞬間を思い出せます。さらに、モダンなフレームに入れたり、大きなキャンバスにプリントしたりなど、自宅の雰囲気に合わせたアレンジも可能です。
また、前撮り写真を活用して、オリジナルグッズを作るのも良いアイデアです。クッションやマグカップに写真をプリントすれば、日常生活で身近に楽しめます。また、デジタルフォトフレームにセットしてスライドショー形式で飾ると、複数の写真を順番に楽しむことができ、一枚に絞る必要がありません。
さらに、フォトブックやアルバムとして前撮り写真を残すことで、記念日やおふたりだけの特別な時間に改めて見返すことができ、いつまでも色褪せない思い出として楽しめます。
6.思い出に残る素敵な結婚式の前撮りにするために
前撮りは結婚式の準備の一環であり、おふたりの思い出を写真に残す大切な機会です。そして、この前撮りが結婚式当日の雰囲気や演出につながっていきます。
撮影場所の選び方や衣裳のこだわりだけでなく、結婚式会場の選択も、おふたりにとって大切な要素。ゲストにとっても思い出に残る結婚式にするために、雰囲気やおもてなしにこだわりたい場合は、会場選びが大切です。
もし会場選びに迷っているなら、ブライダルフェアに参加してみるのも良いでしょう。ホテル椿山荘東京ではさまざまなブライダルフェアを開催しています。実際に式場に行くことで、よりイメージも膨らみます。プランナーにも直接相談が可能ですので、ぜひ一度ブライダルフェアに参加してみてください。おふたりとゲストにとってかけがえのない一日を、ホテル椿山荘東京で過ごしませんか。