結婚祝いのお返し「内祝い」のマナーとは?相手別のお返しの相場も紹介

結婚祝いのお返し「内祝い」のマナーとは?相手別のお返しの相場も紹介

結婚を周囲に報告した際にお祝いをいただくことがありますが、返礼である「内祝い」を贈るのがマナーです。また、内祝いを贈る際には、のしの選び方や贈り方、お返しを何にするかなどそれぞれにもマナーがあります。細かいマナーが多く、不安になっている方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、結婚のお祝いに対するお返しのマナーや相手別のお返しの方法、おすすめのお返しなどについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.結婚祝いとは?

結婚祝いとは、結婚が決まった、あるいは結婚したおふたりに渡すお祝いの品のことを指します。結婚式に参列する場合は、ご祝儀が結婚祝いにあたるため別途用意する必要はありません。結婚式に参列できない場合には、結婚祝いを贈ります。
結婚祝いはご祝儀かお祝いの品のどちらかを贈るのが一般的です。しかし、近年は両方を贈る方が増えており、ご結婚されたおふたりが特別なご友人などの場合はご祝儀とは別にお祝いの品を贈ることもあります。

結婚祝いをいただいた場合は、「結婚内祝い」を贈るのがマナーです。結婚内祝いの「内」には身内の意味が込められており、本来はおめでたいことがあった際には身内などに品物を贈り、幸せを分かち合うという形でお祝いをしてきました。現在では、結婚祝いのお返しの意味を表しており、結婚のお祝いをいただいたお返しとして贈る品を「結婚内祝い」と呼ぶのが一般的です。

2.結婚祝いのお返しをするときに知っておくべきマナーとは?

結婚祝いのお返しをする際には、いくつかマナーを守る必要があります。マナーを守らずにお返しを贈ると、せっかくお返しをしても失礼にあたる可能性があるため、注意しましょう。結婚祝いのお返しをする際に知っておくべきマナーとして、以下の4つが挙げられます。

  1. お礼の手紙を添える
  2. 贈り物にはのし紙を付ける
  3. 縁起の悪いものは避ける
  4. 賞味期限が短い品物は避ける

ひとつずつ見ていきましょう。

1. お礼の手紙を添える

まず、結婚祝いのお返しをする際には、一緒にお礼の手紙を添えます。結婚のお祝いへの感謝の言葉の他に、近況報告やおふたりのこれからの抱負などを書くと良いでしょう。
渡し方については、できる限り直接手渡しをするのが好ましいです。特に、お世話になった方や目上の方にはなるべく直接渡すようにしましょう。相手のお宅を訪問する際には、平日ではなく休日に訪問するのがマナーです。時間については、相手と話し合い、相手の都合を優先して決めるようにします。気を遣わせないよう、昼食の時間にかからない午前中の時間帯で訪問するのがおすすめです。
距離的に手渡しが難しい場合は郵送でもかまいませんが、郵送をする場合は必ず連絡を入れましょう。

2. 贈り物にはのし紙を付ける

贈り物には、のし紙を付けましょう。結婚のお祝いのお返しに限らず、慶事の贈り物にはのし紙を付けるのがマナーです。
のし紙の中央に水引のあるものを選びます。一般的に、結婚内祝いののし紙には「結び切り」と呼ばれる水引を使います。結び切りには、一度結ぶと解けないことから「一生涯結ばれる」や「2度と繰り返すことがないように」という意味が込められているため、結婚祝いの他にお見舞いや退院祝いなどにも用いられます。
水引の色は紅白、もしくは金銀で本数は10本が適しています。金銀10本結びの水引は最高格であり、婚礼のみで用いられる別格のものとされているため、贈り物の金額に合わせて本数を7本にしたり、色を紅白にしたりしても良いでしょう。
水引の上部には、「内祝」「結婚内祝」「寿」「御礼」のいずれかを書き、水引の下部には贈り主の名前を書きます。名前の記入方法はさまざまで、一般的には男性が右側でフルネーム、女性が左側で下の名前のみの場合が多い傾向にあります。

3. 縁起の悪いものは避ける

結婚祝いのお返しとして、縁起の悪いものを避けることもマナーのひとつです。まず、贈るものの個数は、個数が割り切れてしまう偶数や、「死」や「苦」を連想させ忌み数字とされている「4」や「9」を選ぶのは避けましょう。
具体的な品物としては、以下のものは選ばないようにします。

  • ハサミ:「切る」を連想させるため。
  • ハンカチ:「お別れ」を連想させるため。
  • 櫛:「苦」や「死」を連想させるため。

4. 賞味期限が短い品物は避ける

食べ物を選ぶ場合は、生ものなど賞味期限の短いものは避けましょう。賞味期限が短い品物を贈ると、相手が旅行や出張などで家を空けていて受け取れない可能性があるためです。また、受け取ってから1週間以内など早めに食べ切る必要があるものの場合は、相手に負担をかけてしまう可能性があるため、賞味期限が1ヶ月以上あるものを選ぶのがおすすめです。
特に遠方にお住まいの相手に贈る際は注意しましょう。

3.結婚祝いを受け取った後の流れ

結婚祝いを受け取った後の流れを知っておくことで、お返しの品をスムーズに渡すことができます。結婚祝いを受け取った後の手順として、以下の3つが挙げられます。

  1. お祝いをもらった方に連絡をする
  2. お祝い品の価格を調査する
  3. お返しの品を購入して届ける

ひとつずつ詳しくご紹介します。

1. お祝いを贈ってくれた方に連絡をする

まずは、結婚祝いを贈ってくれた方にお礼の連絡をしましょう。手渡しで直接お祝いをいただいた場合は、その際にお礼を伝えます。郵送などで贈っていただいた場合は、別でお礼の連絡をするようにしましょう。
お礼の連絡の方法は、目上の方には電話やお礼状が一般的です。連絡のタイミングは、お祝いを受け取った当日か、遅くても2〜3日以内には連絡をするのが好ましいでしょう。電話で連絡がつかない場合や、相手が友人などのカジュアルな関係性の場合、お礼に時間がかかりそうな場合は、メールやメッセージアプリを利用するのもひとつの方法です。

2. お祝い品の価格を調査する

結婚祝いのお返しはいただいた品物の金額と相手との関係性によって異なります。品物をいただいた際は、まずインターネットなどでおおよその値段(相場)を調べましょう。いただいた品物の金額を調べるが後ろめたく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、相場から外れた金額のお返しすると失礼にあたるため、金額を調査することが大切です。
複数の方からお祝いをいただいた場合は、お返しを忘れないようにリストを作成しておくと良いでしょう。いただいた方の氏名品物の内容、金額などを忘れずにリストにまとめておくようにします。相手の住所が確認できた際には、リストに一緒に記載しておくとスムーズにお返しが贈れます。

3. お返しの品を購入して届ける

結婚の内祝いは、「いただいた品の金額の3分の1から半額程度」のお返しをするのが一般的です。いただいた金額の半分の予算でお返しをすることを「半返し」といいます。ただし、高額なお祝いへのお返しや親戚などの目上の方へのお返しの場合は、半返しを気にするあまり高額になりすぎてしまうとかえって失礼にあたるため注意しましょう。
贈る時期タイミングは、挙式披露宴から1ヶ月以内が一般的です。遅すぎると失礼になるため注意しましょう。
また、近年は挙式披露宴をしない方もいらっしゃいますが、この場合でも結婚祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安にお返しを贈ることが大切です。

4.【相手別】結婚祝いのお返しの相場

先述のとおり、結婚祝いのお返しはいただいた品物の金額と相手との関係性によって異なりますが、いただいた金額の半額(半返し)~3分の1程度とされています。また、地域や親戚間の慣習などによっても相場が異なるため、注意が必要です。
一般的な相手別の結婚祝いのお返しの相場は、以下の表のとおりです。

相手方 お返しの相場
上司などおふたりよりも上の立場の方 いただいた品の金額の3分の1程度
職場の同僚や友人 いただいた品の金額の半分(半返し)
職場の部下や後輩 いただいた品と同等の金額の品
親戚 親戚の年齢や関係性によって異なるが、
いただいた品の金額の3分の1〜半分程度
おふたりの親御様や祖父母など 特に相場はない

ここでは、相手別の結婚祝いのお返しの相場について詳しくご紹介します。

上司などおふたりよりも上の立場の方

上司を含め、おふたりより上の立場の方にお返しをする場合は、いただいた品の3分の1程度にすると良いでしょう。目上の方にお祝いをいただいた場合、半返しや高価すぎるとお祝いを渡した意味が薄れてしまい、失礼にあたる可能性もあるためです。お返しを3分の1程度におさめて、それ以上に感謝の気持ちを伝えるようにします。新婚旅行後にお土産を持参してご挨拶に伺ったり、電話や手紙を通してお礼を伝えたり、行動で感謝の気持ちを表しましょう。
お返しに悩んだ際は、会社内で決まったルールなどがあることもあり得るため、同僚などに相談するのもひとつの方法です。

職場の同僚や友人

職場の同僚や友人へのお返しは、金額によらずいただいた品の金額の半分である半返しがマナーです。日常的に使用できるものや相手の好きなものなどを贈ると良いでしょう。例えば、高級なお菓子や日常で使用できる生活雑貨などがおすすめです。
また、複数の方から連名でお祝いをいただいた場合にもマナーがあります。まずお祝いの金額を人数で割り、割った金額の半分程度の品物をそれぞれの方に個別にお返ししましょう。基本的には一人ひとりにお返しを贈るのがマナーですが、金額が500円程度の場合は小分けの配りやすいお菓子でも問題ありません。

職場の部下や後輩

職場の部下や後輩などのおふたりより目下の方からお祝いをいただいた場合、相場どおりの半返しではマナー違反になります。職場の部下や後輩に内祝いを贈る際は、いただいた品と同等の金額の品を贈るのが目上の人間としての一般的なマナーです。
職場の慣習によっては金額を気にしない場合もあるため、悩んだ際は先に結婚をしてお返しを渡した経験がある先輩や同僚に相談してみると良いでしょう。

親戚

例えば、「お返しは一律で1万円」や「お返しは贈らない」などといった、親戚間での独自のお返しのルールがあるご家庭もあるため、まずは親戚間のルールを確認するのがおすすめです。親御様がご結婚されたときにはどうしたのか、直接聞いてみましょう。
また、親戚への結婚の内祝いの相場は、贈る親戚の方の年齢や関係性によって異なります。上司や同僚に渡す品を選ぶときと同じ考えである、3分の1程度や半返しでも問題ありません。年下の親戚には半返し、お祝いが高額だったり年齢が離れている相手だったりする場合は、3分の1程度とすると良いでしょう。

おふたりの親御様や祖父母など

おふたりの親御様や祖父母の場合は、特に相場はありません。結婚式やこれからのおふたりの新生活のために高額なお祝いを包んでくれる場合も多いため、お返しの相場にこだわりすぎずに感謝の気持ちを込めた贈り物を選ぶことが大切です。食事や旅行など、おふたりと一緒に時間を過ごせる機会を作り、感謝を伝える場を設けると良いでしょう。

5.おすすめの結婚祝いのお返しは?

結婚祝いのお返しの相場やマナーについて理解できたものの、具体的に何を贈れば良いのかわからない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。おすすめの結婚祝いのお返しとして、以下の5つをご紹介します。

  1. 洋菓子や和菓子の詰め合わせ
  2. タオルセット
  3. ワインや日本酒などのお酒
  4. 食器セット
  5. カタログギフト

1. 洋菓子や和菓子の詰め合わせ

結婚の内祝いとして、洋菓子や和菓子の詰め合わせを渡す方は多い傾向にあります。菓子類は選べる種類が多く、老若男女問わず相手に合わせやすいというメリットがります。また、食べたり飲んだりしたらなくなる消えもののため、相手の負担になりにくい点もおすすめの理由として挙げられます。
例えば子どもがいるご家庭へのお返しであれば、子どもが喜びそうなお菓子やジュースとセットになっているお菓子、高齢者の方がいるご家庭には、せんべいなどの固いお菓子ではなく和菓子やゼリーなどの柔らかいお菓子がおすすめです。
お菓子の詰め合わせを贈る際には、相手の人数を考慮し、賞味期限が短いものはできるだけ避けるようにしましょう。

2. タオルセット

結婚の内祝いとして人気が高い品として、タオルが挙げられます。タオルは1本の糸から紡ぎ出されていることから、「人生を織り上げていく」という縁起の良い意味を持っており、実用性も高いためです。
タオルを贈る場合は、木箱に入った今治タオルや高級なタオルなどのように、普段買う機会が少ない特別感があるものを贈るのがおすすめです。年齢や性別を問わず使いやすいシンプルなデザインを選ぶと良いでしょう。

3. ワインや日本酒などのお酒

ワインや日本酒などのお酒は、相手がお酒好きな方の場合におすすめのお返しです。お酒は消えものであり、「祝杯をあげる」という言葉があるように、おめでたい席ではお酒で乾杯することも多いため、結婚の内祝いとして適しています。
お酒を贈る場合は、ワインや日本酒など相手の好みに合わせて贈るのがベストです。近年は名入れできるお酒もあるため、状況に応じて検討してみましょう。

4. 食器セット

従来、食器やグラスなどは割れ物であることから結婚祝いには不向きとされていました。しかし、食器は感謝の気持ちをいつまでも残しておくことができるだけでなく使い勝手が良いことから、内祝いでは定番のギフトとされています。
食器セットを贈る場合は、普段購入しないような高級なお皿などを選ぶと良いでしょう。例えば、1人暮らしの方に贈るのであれば、コップやお皿などがセットになっているものがおすすめです。
ただし、食器類は好みが分かれるため、相手に合わせて選ぶ必要があります。おしゃれな方には人気ブランドの食器やシンプルでモダンなデザインのもの、キャラクター好きな方には相手が好きなキャラクターのものなど、相手の好みに合わせて選ぶのがポイントです。

5. カタログギフト

好きな食べ物やブランドなど相手の好みがわからないときには、ご自身でお好きなものを選んでいただけるカタログギフトがおすすめです。カタログギフトにはさまざまな価格帯のものが用意されているため、予算に応じて選ぶことができますし、旅行やマッサージなどの体験型のギフトもあり、幅広い商品が掲載されています。
また、相手自身のタイミングで品物を受け取れるため、忙しい方にも適した贈り物です。

今回は結婚のお祝いのお返しについて解説しました。これから結婚をするおふたりにとって、結婚祝いのお返しの準備だけではなく、引越しなどの新生活や結婚式の準備など、やるべきことは数多くあります。特に結婚式の準備は、決めなければならないことがたくさんある一方で、イメージがつきにくいという方もいらっしゃるでしょう。結婚式についてお悩みの方は、ブラウダルフェアに参加してみてはいかがでしょうか。
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