婚約とは？結婚との違い、プロポーズのタイミングや婚約後にやることを解説
人生の大きな節目である婚約。愛する人との結婚を誓い合う、特別な約束です。大切な選択なだけに、プロポーズのタイミングや場所、準備すべきことなどをあらかじめ知りたい方もいらっしゃるでしょう。そんな方へ向けてこの記事では、婚約の意味や手順、婚約後にやるべきことなどを詳しくご紹介いたします。
目次
1.婚約の定義について解説
婚約は、おふたりの人生において大きな意味を持つ出来事です。ここでは、婚約の定義について説明します。
婚約とは何か？
婚約とは、二人の個人が「結婚することを約束」した状態を意味します。単なる交際とは異なり、結婚という法的な結びつきを前提とした約束です。お付き合いをしている方からプロポーズがあり、それを承諾して婚約が成立するという流れが一般的でしょう。
婚約することで将来の人生設計を共に考える良い機会となり、おふたりの絆がより深まります。また、お互いの家族や友人に対しても、結婚の意思を公にする意味合いがあります。
婚約の法的意味と効力
婚約自体に法律で定められた決まりはありません。法律上で婚約成立の条件はないため、本人たちの間だけでも婚約は成立します。
しかし、正当な理由なく婚約を破棄すると、場合によっては損害賠償や慰謝料の請求が発生するかもしれません。当事者間の意志だけでなく「婚約指輪を贈った」「両家の顔合わせがあった」など客観的な材料をもって結婚相当の状況を破棄したと判断されます。
ですが、基本的に婚約はお互いの意思表示によるものであり、信頼関係に基づいて行われる約束であると覚えておきましょう。
婚約と結婚の違い
先ほど述べたように、婚約は結婚の前段階であり、法的な手続きは必要ありません。一方で、結婚は法的に認められている制度であり、婚姻届の提出が必要です。結婚により、夫婦は法律上の権利と義務を持つことになります。
つまり、婚約と結婚の大きな違いは、二人の関係が法律で認められているかどうかです。婚約期間中は、おふたりで結婚後の生活について具体的に話し合ったり、結婚式の準備を進めたりする時間です。この期間を通じて、お互いの理解が深まり、より強い絆を築くことができます。
2.婚約の流れと手順
ここでは、婚約に至るまでの具体的な流れと手順をご紹介します。プロポーズの計画から婚約指輪の選び方まで、実践的な情報をお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
プロポーズのタイミングと方法を考える
プロポーズは婚約への第一歩であり、おふたりにとって忘れられない思い出となります。ここでは、プロポーズのタイミングと場所をご紹介します。
プロポーズのタイミング
プロポーズは婚約の第一歩です。タイミングや方法はおふたりごとに異なりますが、特別なシーンや思い出の場所で行うケースがよく見られます。
- 日常の中でのプロポーズ：何気ない日常の中でプロポーズすることで、サプライズを演出できます
- 記念日：交際記念日や初デートの日など、おふたりにとって特別な日を選ぶことで、より意味深いプロポーズになります
- 誕生日：お相手の誕生日にプロポーズすることで、特別な贈り物として思い出に残ります
- クリスマスなどの季節のイベント：イルミネーションや街の雰囲気などと合わせて、ロマンチックなプロポーズができます
- ホワイトデー：バレンタインデーのお返しだけでない、サプライズ感のあるプロポーズです
- プロポーズの日（6月の第一日曜日）：全日本ブライダル協会によって制定されたプロポーズの日
プロポーズの場所
プロポーズの場所としておすすめなスポットをご紹介します。
- レストラン：ロマンチックな雰囲気の中プロポーズでき、事前に店舗へ相談しておくと演出に協力してくれることもあります
- ホテル：フォーマルな空間でプロポーズでき、ホテルによっては部屋の装飾や特別な演出サービスを依頼することも可能です
- 自宅：部屋をデコレーションしたり、手作り料理を用意したりするとより心のこもったプロポーズになります
- 公園やドライブデート先：季節の花や景色を背景に、開放感があり自然体な雰囲気でプロポーズできます
- テーマパーク：イルミネーションやパレードなど、パーク内のイベントと組み合わせるのもおすすめです
- 水族館：イルカショーでのプロポーズ、閉館後に貸切などプロポーズのための演出を依頼できる水族館もあります
- ヘリコプター遊覧：空中からの景色とともに、刺激的な空間の中でプロポーズできます
- 思い出の場所：初デートの場所や告白した場所など、おふたりにとって特別な意味を持つ場所でのプロポーズです
- 旅行先：事前に現地の情報を調べ、素敵なスポットを見つけておくと良いでしょう
婚約指輪について考える
婚約指輪はプロポーズ時に贈ることが多いですが、最近では後からおふたりで選ぶケースも増えています。婚約指輪の選び方や購入方法についてご紹介します。
婚約指輪の選び方
婚約指輪選びで大切なポイントは、デザイン、サイズ、そして贈り方です。
婚約指輪のデザインには、クラシックなソリティアや華やかなサイドストーン付きなど、様々なスタイルがあります。日頃から好きなジュエリーの特徴をさりげなく聞いて、お相手の好みを第一に考えましょう。
また、婚約指輪のサイズ合わせは重要です。サプライズの場合は、普段使っている指輪を密かに借りて測るか、寝ている間にそっと指輪ゲージで測る方法があります。どうしても分からない時は、ジュエリーショップのスタッフに相談してみましょう。
婚約指輪の贈り方には、サプライズで贈るか一緒に選ぶかの二通りがあります。サプライズなら感動的な瞬間を演出できますし、一緒に選べばお相手の希望通りの指輪が見つかります。おふたりの関係性に合わせて決めるのが良いでしょう。
購入方法
婚約指輪の購入方法には、主に3つの選択肢があります。
まず、信頼できるジュエリーショップで購入する方法です。実際に指輪を見て触れられるのが魅力で、専門スタッフのアドバイスも受けられます。サイズ調整やアフターケアも安心です。
次に、オンラインショップでの購入があります。事前に十分リサーチでき、じっくり検討できる点がメリットです。
最後に、プロポーズリングを使う方法があります。サプライズ用の仮の指輪でプロポーズし、後で一緒に本物を選びに行くというものです。お相手の好みを把握できていない場合や、選ぶ過程も大切にしたい場合におすすめです。
3.婚約後にやることリスト
入籍から結婚までの具体的な手続きや準備事項について詳しく説明します。
両家の顔合わせ
婚約が成立したら、両家への挨拶が必要です。まずはそれぞれの親御様に結婚の意思を伝え、その後両家で顔合わせの食事会を行います。
顔合わせの場所
顔合わせの場所としては、レストランやホテルなどいくつかの選択肢があります。
- レストラン：会話に集中できるよう、個室のある落ち着いた雰囲気のレストランがおすすめです
- ホテル：ホテルのレストランや個室を利用することで、フォーマルな雰囲気を演出でき、高品質なサービスを受けられるのが魅力です
- 自宅：リラックスした雰囲気で顔合わせができ、コストも抑えられます
- 料亭：伝統的で落ち着いた雰囲気を大切にしたい方、親御様が和食好きという場合におすすめです
- カジュアルな食事会：カフェやレストランでは格式ばらない雰囲気で自然な会話ができます
婚姻届の提出
婚姻届の提出は、法的に夫婦となる重要な手続きです。必要な書類は以下の通りです。
- 婚姻届：市区町村役場で入手でき、書き損じに備えて2～3枚用意する
- 本人確認書類：運転免許証やマイナンバーカードなど
- 印鑑
- ペン：黒のボールペンや万年筆（熱でインクが消えないもの）
婚姻届を提出すると、その日から法的に夫婦となり、新しい戸籍が作成されます。提出前には、記入漏れがないか、証人2名の署名と捺印が揃っているかを確認しましょう。
なお、2024年3月1日以降、婚姻届に戸籍証明書（戸籍謄本または抄本）を添付する必要がなくなりました。ただし、婚姻届には本籍を記載する項目があるため必要であれば事前に取り寄せておくと良いでしょう。
結婚式を挙げる時期の決定
挙式の時期を決める際は、春や秋といったおおよその季節から絞って、仕事のスケジュールや親御様のご予定、式場の混雑状況などを確認したうえで検討しましょう。
結婚式までのスケジュールを効率的に管理する方法としては、カレンダーに付箋でタスクと締切を管理する、スマートフォンのアプリで進捗管理するなどがあります。「誰が、何を、いつまでにやるか」をはっきりさせて、その進捗をお互いに報告し合って進め、時間のかかる準備ほど早めに着手するのが良いでしょう。
なお、結婚式は必ず挙げなければいけないという決まりはありません。フォトウエディングや食事会など様々な選択肢があるため、おふたりにとって一番良いスタイルを選ぶことが大切です。
結婚式場選びや衣裳選び
結婚式の雰囲気を決める会場と衣裳。ブライダルフェアの活用や複数の選択肢を比較し、自分たちらしい一日を実現しましょう。
ブライダルフェアで情報を集める
ブライダルフェアとは、挙式場や披露宴会場の見学、試食や試着などをブライダルコーディネーターに相談ができるイベントで、結婚準備の強い味方です。実際に衣裳を試着できるため、動きやすさや自分に合うスタイルを確認できます。
実際にブライダルコーディネーターやウエディングプランナーへ相談できる機会なので、予算や人数のキャパシティ、アクセスの利便性、式場の雰囲気、必要な手続きについてぜひ確認して情報収集しましょう。なかには、ブライダルフェアに参加することで挙式の割引やプレゼントなどの特典を受けられる式場もあります。
衣裳を選ぶ
特別な日を彩る大切な衣裳。花嫁衣裳にはウエディングドレス、カラードレス、白無垢などがあり、花婿衣裳にはタキシード、フロックコート、燕尾服（テールコート）など多数の種類があります。おふたりの好みやイメージ、式場の雰囲気などを意識しながら、とっておきのスタイルを選びましょう。
衣裳を試着する際は、サイズの他にも座ったり歩いたりして動きやすさを確認し、小物や靴も合わせて全体のバランスをチェックしましょう。お相手の方やご家族、ウエディングプランナーの客観的な意見を取り入れつつ、ご自身が納得いく選択をすることが大切です。
また、ドレスや白無垢などを持ち込みたい場合は、あらかじめ式場に持ち込みが可能かどうかを確認しておきましょう。
4.婚約のメリットとデメリット
これからおふたりで歩む人生への第一歩として、婚約の良い点、気をつけておきたい点の両方を知っておきましょう。
婚約のメリット
婚約の素晴らしい点は、何よりおふたりの絆がより一層深まることです。婚約することで「この人と本当に結婚するのだ」という実感が湧き、お互いをより大切に思う気持ちが強くなります。日々の何気ない瞬間も、より特別なものに感じられるようになるでしょう。
結婚を約束しているため、将来についての具体的な会話も自然と増えていきます。理想の住まいや、子どものこと、キャリアプランなど様々な話題について語り合う機会が増え、おふたりの価値観をより深く理解し合えるようになるでしょう。
また、婚約は人生の大きな節目としておふたりの成長を促す機会にもなります。相手のために何かをしたい、より良い自分になりたいという気持ちが自然と芽生え、人としての成長にもつながります。
さらに、ご家族や親戚の方、日頃お世話になっている方へ婚約を報告できることも大きな喜びです。みんなで祝福し合える瞬間は、かけがえのない思い出となります。両家の絆も深まり、新しい家族の輪が広がっていくのを感じられるでしょう。早めに婚約の報告をすることで、挙式や新生活の準備を周囲の方々のサポートを得ながら進められるのもメリットです。
婚約時に注意すべきポイント
冒頭で述べたとおり、婚約とは「結婚の約束をする」ことです。そして結婚とは、法律上認められた婚姻関係になることです。パートナーとして支え合いながら暮らすだけでなく、財産や相続、子どもが生まれた場合の親権など、お互いが抱える責任は大きくなります。
そのため、人によってはこれまで以上に肩に力が入りすぎてしまうこともあるかもしれません。しかし、完璧を求めすぎる必要はありません。おふたりで少しずつ成長していけば良いのです。
また、婚約することでご家族同士の付き合いも始まります。おふたりだけの人間関係だけではなく、お相手の親御様やご親戚とコミュニケーションをとる機会が増えるでしょう。結婚への考え方、家族との距離感などはそれぞれの家庭によって異なるため、価値観の違いに戸惑うこともあるかもしれません。しかし、これもおふたりの絆を深めるチャンスです。「私の家ではこうですが、あなたの家ではどうですか」と話し合いながら、おふたりらしい家族の形をつくる機会にしましょう。
また、婚姻においては婚約指輪や挙式費用など、金銭的な準備も必要になってきます。おふたりでしっかり話し合って資金計画を立てることで、将来の家計管理の良い練習になります。何を買うか、何を控えるかといった相談を通じて、価値観の共有もできるでしょう。
5.結婚に向けた最後のステップ
結婚とは、おふたりで新しい人生を歩んでいく旅の始まりです。プロポーズや顔合わせ、そして結婚式の準備など、婚約から結婚まで、おふたりは多くの決断を重ねます。その過程でこれまで以上にお互いを知り、絆をより深められるでしょう。
そんなおふたりの挙式をより特別な思い出にするため、ぜひホテル椿山荘東京のウエディングプランをご利用ください。ホテル椿山荘東京は、チャペルウエディングや神前挙式をはじめ、少人数結婚式や料亭ウエディングなどの挙式スタイルにも対応しております。フォトウエディングにふさわしいロケーションや、ご両家のお顔合わせにもご利用いただけるレストラン・料亭もご用意しています。
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