結納金の役割とは?金額の相場や渡す方法を解説

結納金の役割とは?金額の相場や渡す方法を解説

結納とは、結婚を約束したふたりの家の間で行われる、婚約の儀式の1つです。近年、価値観の多様化にともない、結納を略式結納や両家顔合わせという簡略化した形で行うご家族が増えています。
結納では結納品の1つとして男性側から女性側へ結納金を送るのが一般的ですが、金額や宛名書き、お返しの金額は地域によって異なります。相手の地域の考え方を知り、その考え方を尊重することが大切です。
今回は、結納金の基本や地域ごとの相場をご紹介します。

目次

1.結納金は誰が渡すの?

結納金は、結納の際に贈られる結納品の1つです。
この「結納」という文化は、どこからきたのでしょうか。
歴史を紐解いてみると、古代中国で行われていた「六礼」という結婚の儀式の1つ、「納采」が日本の結納文化の原点といわれています。
その後明治ごろに庶民にも広まり、現代のような形で行われるようになったようです。
結納金は嫁入りの際に必要なものを用意するための準備金としての意味合いを持っています。そのため、多くの場合は男性側の家から女性側の家へ贈られます。しかし、婿入りの場合はその逆になります。

2.結納金の相場はどれくらい?

結納金は100万円前後が一般的ですが、特に決まりはありません。関東と関西でも相場は異なり、関西のほうがやや高い傾向にあります。

結納金の金額は、数字の縁起の良さが重要です。30万円、50万円など奇数のほうが縁起が良いとされています。8は偶数ですが、末広がりで縁起が良く80万円を包むことは問題ありません。また、きりが良い数字として100万円を包まれる方も多いようです。

結納金の金額を決めるときのポイント

結納金の金額を決める際は、当人同士だけでなく親御様とも相談することが大切です。昔からのしきたりを大切にされている親御様の場合、おふたりの結婚の話を聞いたときから結納金の準備をしているかもしれません。結納についてどのような考えを持っているか、既に結納品の準備をしているかなど、親御様の意見も聞いておきましょう。

結納金の金額を考える上で、忘れてはならないのが結納返しです。結納では、後日結納返しを行うのが習わしです。しかし最近では、結納の当日に結納返しを済ませることが増えています。結納返しでは結納金の1割〜5割を返すのが一般的ですので、結納金であまりに高額すぎる額を包むと、相手側も高額なお礼金を用意しなくてはならず、困らせてしまうかもしれません。相手の家への配慮を忘れないようにしましょう。

地方の文化を考慮するのも大切

結納のしきたりは、地域の風習と融合しながら伝わってきました。そのため、住む地域によって異なる部分もあります。特徴をもとに大きく分けて関東式、関西式と呼ばれています。
関東式は簡素で気品のある武家文化の流れを汲んでおり、結納飾りは平面的でコンパクトなものが多いです。全ての結納品を、1つの台に載せるのが特徴です。それに対し関西式は華やかな公家文化を汲んでおり、結納飾りは1つ1つが豪華です。結納品は複数の台に分けて載せるなど、華美なものが好まれます。

結婚するおふたりの出身地が異なる場合、贈る側である男性側のしきたりに合わせることが多いですが、女性側の文化を少し混ぜることもあります。例えば、関東出身の男性に合わせて結納飾りは平面的なものにしつつも、関西の飾り付けを取り入れる、結納品を複数の台に分けて載せ、関西式で贈られる高砂人形を加えたりするなどです。

結納金の金額にも地域差があります。関東式では100万円前後が一般的です。関西式は100~150万円と、関東式の平均よりやや高い傾向にあるようです。地域によっては数十万円程度の場合もあります。

結婚は、家と家のつながりです。結納する相手の地方の文化について調べ、相手の考え方を尊重しましょう。結納品の種類や並べ方が不安な場合は、プロに相談すると良いでしょう。結納プランがある格式高いホテルで結納をするなら、ホテルのスタッフに相談してみると安心でしょう。

3.「結納金なし」は失礼になる?

最近では、昔ながらの形式にこだわらず、結納金を省略する方もいます。結納を省略したい理由として「親への負担を減らしたい」「結納返しや嫁入り道具の準備が大変」「嫁入りという考え方に違和感がある」という声を多く聞きます。親から結婚準備のためのお金はいただくけれど「結納金」とはせず「結婚お祝い金」「結婚準備金」として受け取った、という場合もあります。

結納金がないことが失礼になるわけではありません。しかし、男性側から「結納金をなしにしたい」と申し出るのは失礼となりますので、避けたほうが良いでしょう。結納金なしにする場合は、女性側から申し出るようにするのが無難です。

結納金を用意しない場合は、結納品セットだけを贈る、婚約記念品だけを交換するなど、結納の儀礼的な部分のみを行うこともできます。結納自体をせず、ホテルや料亭で両家の顔合わせをするケースも増えています。

「結納金をなしにする」と決める前にしておくこと

結納金をなしにしたいと考えているなら、お互いの親御様との話し合いは必須です。結納は1つの伝統文化ですから、伝統や儀礼を重視しているご家庭では、結納をしないことを失礼だと感じてしまうかもしれません。特に、女性側の親御様が「嫁入り時に結納はすべきだ」と考えている場合、説得するのは大変です。

話し合い時に大切なのは、結納金をなしにしたいと考えた理由を明確に伝えることです。どうしても納得してもらえない場合は、折衷案を用意するのも良いでしょう。例えば、もし準備が手間だという理由で結納をするかどうか悩んでいるなら、難しい部分を全てプロに相談する方法もあります。結納・顔合わせ専用のプランを用意しているホテルや料亭もあります。結婚式会場を備えたホテルのスタッフなら、手厚いサポートが期待できます。会場でなら、特別な準備がなくても伝統的な結納を行うことができ、安心です。

4.結納金を渡す方法

結納金は結納のときに男性側から女性側へ贈られます。結納品の1品目として、新郎の父親が挨拶をした後に渡します。贈る側が「お改めの上、幾久しくお納めください」と言い、受け取る側が「幾久しくお受けいたします」と言って受け取るのが伝統的です。

結納金はそのまま渡さず、「金封」とよばれる冠婚葬祭用の祝儀袋に入れて渡します。祝儀袋の表書きは「御帯料(おんおびりょう)」とするのが一般的ですが、地域によっても違いがあります。表書きを書く際は、親御様に相談しましょう。

結納・略式結納については、以下のページでご紹介しています。

略式結納では、結納会場を選ぶことも大切です。おふたりが家族になるための、大切な儀式の1つを歴史ある婚礼会場で行いませんか。「ホテル椿山荘東京」では式場だけでなく、結納会場としても活用できる料亭やレストランをご用意しています。結納にもぴったりな当ホテルの自慢のロケーションをぜひご覧ください。

5.結納品を受け取った後はどうする?

結納品を受け取ったら、結納返しをするのが一般的です。結納のお礼として、受け取った側から品物や現金を贈ります。現金でお返しする場合、関西式なら結納金の1割から5割、関東式なら結納金の半額を包むことが多いです。

結納返しでお渡しする品物については、以下のページで詳しくご紹介しています。

当日結納返しを行うなら、事前に当人同士で「結納金の予定金額」を把握しておくのが良いでしょう。新郎から親御様にそれとなく尋ねてみるのが良さそうです。

結納返しをする女性側の手間を減らすために、初めから結納金を減らして贈ることもあります。予め、両家の結納返しをする、しないに関する希望を確認しておいてから、当人同士で話し合っておくのが良いでしょう。

6.結納金の使い道

元来結納金は、結婚準備のために男性側から女性側の家へ贈られるものでした。現在も、結納金はあくまでも「嫁ぎ先の家から相手の家へ贈られるもの」という扱いで受け継がれています。そのため、使い道は当人ではなく受け取った側の親が決めるのが一般的です。

結納金は、新婚生活で必要な家具・家電の購入費や、タンス・衣装などの嫁入り道具に使われることが多いです。結婚するふたりに渡して、結婚式や新婚旅行の費用にすることもあるようです。

今回は、結納金の役割から金額の相場、渡す方法、使い道などをご紹介しました。
結納金の相場について、この記事では一般的な金額をお伝えしましたが、特に決まりがあるわけではありませんので、両家で話し合って、結婚する本人の収入・貯蓄に応じて無理をしない程度の金額を準備するのが良いでしょう。

結納金を渡す方法については、結納は伝統的な儀式ですので、品物の並べ方や渡し方においても決まりごとがあります。細かい作法を考えると、不安を感じる方も多いでしょう。結納プランのあるホテルや料亭で結納を行うと、専門スタッフのサポートを受けることができます。歴史ある婚礼会場のスタッフからサポートがあると、安心して当日を迎えられます。ぜひ一度、ご検討ください。

ホテル椿山荘東京は1878年に生まれた邸宅で、時代を超えて大切なお客様をおもてなししております。経験豊かなスタッフが、おふたりの新しい門出を誠心誠意サポートいたします。伝統と格式のある空間で、おふたりの家同士を繋ぐ大切な1日を過ごしてみませんか。

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