フォトウエディングの平均費用は?追加でかかるものや費用を抑えるテクニックを解説
フォトウエディングとは結婚式や披露宴を行わずに、結婚の記念として写真撮影を行うプランを言います。結婚式を挙げるよりも費用が抑えられるため、多くの結婚を考えている方々から注目されています。しかし「フォトウエディングはどのくらいの費用がかかるのか心配」「少しでも費用を抑える方法はないのか」と不安や疑問を抱える方も少なくありません。
今回はフォトウエディングの平均費用やその内訳、追加費用などを解説します。他にもフォトウエディングの費用を抑えるテクニックも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 1.フォトウエディングの平均費用と内訳
- 2.フォトウエディングで追加費用がかかるケースは?
- 3.憧れのフォトウエディング費用を少しでも費用を抑えるためのテクニック6つ
- 4.フォトウエディングではスタジオ撮影とロケーション撮影どちらを選ぶ?
1.フォトウエディングの平均費用と内訳
結婚式は迷っていてもフォトウエディングで思い出を残したいと思う方や前撮りの写真を結婚式でお披露目したい方は少なくありません。フォトウエディングでは実際にどのくらいの費用がかかるのか、平均費用とその内訳を詳しく解説します。
フォトウエディングの平均費用は21万円
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022 」のデータによれば、スタジオ撮影の平均費用は15.8万円、ロケーション撮影の平均費用は20.3万円となっています。フォトウエディングはその他にもさまざまな費用が追加されることがあり、それらを含めた場合の平均費用は21万円となりました。
フォトウエディングにかかる費用の内訳
フォトウエディングにかかる費用には、スタジオや式場によって細かな違いはあるものの、一般的に以下の代金が含まれています。
費用名 | 内容 |
撮影代 | 撮影を依頼する写真家に支払う技術料 |
衣装代 | フォトウエディングで着用するウエディングドレス・色打ち掛け・白無垢・ カラードレス・タキシード・紋服・燕尾服などのレンタル費用 撮影に使用する小物、衣装に合わせるアクセサリー費用 |
ヘアメイク代 | メイク・ヘアメイク・着付けにかかる費用 |
写真データ代 | 撮影した画像データの受け取り費用 |
設備代 | スタジオや式場の使用料 |
上記の内容はすべて基本プランに含まれているケースが多くみられます。それぞれの項目をオプションで追加するシステムもあるため、撮影をお願いする業者さんがどのようなプランを用意しているか、事前に確認しておくと良いでしょう。
2.フォトウエディングで追加費用がかかるケースは?
フォトウエディングの基本プランは一般的にセットメニューとなっていますが、「アルバムを作成したい」「家族へのプレゼント用に撮影データを追加で購入したい」などの理由で、おふたりが希望される項目が追加できることもあります。そのようなときには、オプションとして以下のような追加費用がかかる場合があります。
- 撮影枚数や撮影場所の追加
- 撮影データの追加購入
- アルバムの作成
- 衣装の追加やグレードアップ
- 土日祝日や時間帯による割増料金
- 撮影時期による割増価格(春・秋といった人気シーズン中での撮影)
撮影枚数や撮影場所の追加
基本プランに含まれる撮影枚数は、約100〜150カットが基本となります。追加費用として約1~3万円ほど支払うと200枚以上のカット数に増やすことも可能です。おふたりが希望するポーズやシーンがあれば事前の打ち合わせ時に伝え、撮影枚数がどの程度になるか確認しておきましょう。
また基本プランに含まれていない場所やいろいろな場所で撮影したい場合も、約1~3万円の追加費用がかります。撮影場所の希望があれば、撮影枚数と一緒に確認しておきましょう。
撮影データの追加購入
一般的に基本プランに含まれる撮影データは、購入写真のみ受け取れるケースが多くみられます。撮影したすべてのデータを受け取りたい場合は、約3~5万円の追加費用がかかるプランがあるので確認が必要です。また撮影データの加工やレタッチを希望する場合も追加費用がかかるケースもあります。修正する箇所やカット数を事前に確認しておくと、おおよその予算がわかるので安心です。
アルバムの作成
基本プランでは、台紙入りの写真1枚のみを受け取れるのが一般的です。アルバムを作成したい方や家族への写真ギフトを検討している方は、追加費用を考慮しておくと良いでしょう。アルバムの制作費用は5~10万円、そして台紙入り写真の追加写真は1枚あたり5,000円前後が相場となっています。
衣装の追加やグレードアップ
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022 」のデータによると、フォトウエディングや前撮りで新婦が着用した衣装枚数の割合は次のようになっています。スタジオとロケーション撮影ごとの結果をみていきましょう。
着用数 | スタジオ着用率 | ロケーション着用率 |
1着 | 47.3% | 57.2% |
2着 | 36.0% | 32.9% |
3着 | 9.9% | 6.2% |
4着 | 2.0% | 1.6% |
5着 | 0.5% | – |
6着以上 | 0.5% | – |
基本プランだと衣裳のレンタルは1着のみというのがほとんどです。このため、着用数が1着という結果が約半分の割合を占めました。ただし、お選びいただく衣装によっては、1着のみの着用でも特定の衣裳を希望する際は追加費用がかかる可能性があります。和装とドレスの2種類を希望する方は、着付けやヘアメイクを含め追加費用がかかることを想定しておきましょう。さらに、自前の衣裳やアクセサリーを使用したい場合、事前に持ち込みが可能か持ち込み料がかかるかも確認が必要です
土日祝日や時間帯による割増料金
土日や祝日のフォトウエディングには、追加費用が設定されていたり平日のみ実施しているケースもあります。また、曜日だけでなく時間帯も気になるところ。ロケーション撮影での早朝や夕暮れ時の撮影も追加費用が必要になるケースがあるので、休日や特別な条件・時間帯での撮影を希望する場合は、事前に費用がどのくらい増えるのか詳細を確認しておくと安心です。
撮影時期による割増価格(春・秋といった人気シーズン中での撮影)
フォトウエディングで春や秋にロケーション撮影を希望するケースでは、約1~3万円のハイシーズン料金がプラスされます。桜や紅葉の季節に自然の中での撮影を検討している方は、事前に料金を確認しておきましょう。
またハイシーズン時にはホテルの宿泊料も上がるので、フォトウエディングに合わせて宿泊を検討している方は、宿泊費も考慮して予算をたてておくと良いでしょう。
3.憧れのフォトウエディング費用を少しでも費用を抑えるためのテクニック6つ
「なるべく費用を抑えてフォトウエディングプランを利用したい」と思うおふたりのために、フォトウエディングを少しでも費用を抑えるための6つのテクニックを紹介します。
- 写真のカット数を減らす
- アルバムを手作りする
- 着用する衣装の数を減らす
- 着用する衣装を洋装に絞る
- 平日に撮影を行う
- 夏や冬などの閑散期に撮影する
写真のカット数を絞り込む
フォトウエディングはカット数が少なければ費用も抑えられるため、予算に合わせて事前に相談しておくのがおすすめです。通常約100〜150カットが基本となる一方、10枚程度の少ないカット数での撮影ができるフォトウエディングもあります。また、ロケーション撮影はスタジオ撮影と比べて動きのあるシーンが多くなるため、カット数が多くなることが一般的。スタジオ撮影を選択すれば、カット数を減らしやすくなります。
アルバムを手作りする
アルバムは注文せずに撮影データのみを購入し、自分で作成すると費用が抑えられます。
近年、オンラインショップやアプリで手軽にアルバムを作るサービスが増えており、数千円程度の予算で作成できるプランもあります。この手軽さと価格を抑えられることが理由で人気を集めていますが、印刷の品質や紙の素材、専門的なデザインを求められないケースも。ウエディングに特化したアルバム業者に依頼すればより満足度の高い仕上がりが期待できるため、予算に合わせて業者やプランを選択しましょう。
着用する衣装の数を減らす
衣装の数を増やせばそれだけ費用は上がります。衣装で費用を抑えたい場合は1着のみでシンプルにしたり、基本プランの範囲でお気に入りの衣装を選んだりすれば予算内に収めることが可能です。
着用する衣装を洋装に絞る
和装に比べて、洋装(ドレス)のほうがコストを抑えやすい傾向にあります。衣装のラインナップが豊富な写真スタジオやフォトウエディング会社を選べば、お気に入りの1着が見つかりやすくなります。
また2WAY仕様のドレスは、同じ1着でもさまざまなスタイルにアレンジ可能。ヘアスタイルやブーケ、その他のアクセサリーを変更すれば、異なるイメージを楽しめるだけでなく、バリエーション豊かな記念写真を残せます。
平日に撮影を行う
土日・祝日は多くの方が休日となるため、撮影予約が集中する可能性が高くなる他、追加費用が設けられているケースが多くみられます。逆に平日に撮影すれば費用を抑えられるということ。平日の撮影なら土日や祝日と比較して、約1~2万円の節約が期待できるでしょう。
夏や冬などの閑散期に撮影する
ロケーション撮影の場合、ハイシーズンとなる春や秋の季節は割増費用が発生しますが、夏や冬などの閑散期に撮影することで費用を抑えやすくなります。
もちろん夏と冬にも多くのメリットが存在します。夏の撮影は晴れの日が多いので青空の下で撮影できる他、長い日照時間のおかげで撮影時間に余裕があるのが魅力的。冬の撮影は空気が澄んでおり、雪や幻想的なイベントが多い冬ならではの撮影ができる魅力があります。季節によってさまざまなメリットがあるため、費用とのバランスを考慮しながら選択しましょう。
なお、地域によっては夏・冬がロケーション撮影のハイシーズンになるところがあります。ホテルのハイシーズンと被るパターンが多いので、依頼する業者さんに確認するのをおすすめします。
ホテル椿山荘東京では、ブライダルフェアや相談会を毎月開催しています。季節ごとに美しく移り変わる庭園をご覧になりながら、フォトウエディングや挙式についてわからないこと、ご興味のあることなどお気軽にご相談ください。
4.フォトウエディングではスタジオ撮影とロケーション撮影どちらを選ぶ?
フォトウエディングをするなら、費用以外に着目しておきたい点が撮影場所です。写真スタジオで撮影する「スタジオ撮影」と館内外のロケーションで撮影する「ロケーション撮影」の2つのスタイルがあり、それぞれ次のようなメリットがあります。
スタジオ撮影のメリット3つ
屋内で行われるスタジオ撮影のメリットは、以下の3つです。
- 天候や気温の影響を受けずに撮影できる
- 使える小物が多く演出にこだわれる
- 各種機材がそろっているため光や角度の調整がしやすい
天候や気温の影響を受けずに撮影できる
スタジオ撮影は天候や気温の影響を受けないため、高品質な写真が撮れるメリットがあります。ロケーション撮影は天気や気温の変動に影響されるリスクがあり、雨や強風などの予期せぬ事態で撮影が遅れる場合もあります。
対照的にスタジオは湿度や温度なども含めた撮影環境が整っています。ヘアメイクのトラブルや体調不調を心配することなく、ベストコンディションで写してもらえるのは魅力的です。写真の品質を最優先に考えるおふたりには、スタジオ撮影がおすすめです。
使える小物が多く演出にこだわれる
スタジオ撮影の魅力は、使用できる小物の豊富さにもあります。例えばコンフェッティ(バブルシャワー)やおふたりの趣味を反映した小物、バルーンなど、ロケーション撮影では使用が難しい小物も、スタジオなら気軽に取り入れることが可能です。
スクリーン形式でいろいろな背景が用意されているスタジオなら、持ち込んだ小物が背景と合わない場合でも別のスクリーンを選べば理想的な写真が撮れるでしょう。スタジオ撮影は演出にこだわりたいおふたりに向いている撮影プランです。
各種機材がそろっているため光や角度の調整がしやすい
スタジオ撮影は屋内で行われるため、設置されている多くの機材を利用した撮影ができるのが特徴のひとつです。豊富な機材があるおかげで光や角度の調整も自由自在なので、撮影がとてもスムーズに進みます。また、スタジオなら光の調整により非日常的でファンタスティックなシーンも再現可能。このように、スタジオ撮影は豊富な機材を生かした多彩な表現が魅力といえるでしょう。
ロケーション撮影のメリット2つ
屋外で行われるロケーション撮影のメリットは以下の2つです。
- ロケーション次第でオリジナリティのある写真に仕上がる
- 季節感のある写真を撮れる
ロケーション次第でオリジナリティのある写真に仕上がる
ロケーション撮影は、おふたりにゆかりのある場所で撮影できるため、オリジナリティ溢れるウエディング写真を残せます。
例えばプロポーズした場所や初デートの場所での撮影、または新婚旅行と組み合わせて旅先でロケーション撮影を楽しむのも魅力的です。物語を感じさせるロケーション撮影は自然な表情を生みだし、おふたりの特別な時間をもり立ててくれるでしょう。
季節感のある写真を撮れる
ロケーション撮影は以下のように、四季折々の素材イメージに合った写真が撮れるメリットがあります。
季節 | 季節を代表するもの | イメージ |
春 | 桜・ポピー・チューリップ | 柔らかなイメージ |
夏 | ひまわり・ラベンダー | はつらつとしたイメージ |
秋 | 紅葉・コスモス・ダリア | 落ち着いたイメージ |
冬 | 雪・梅・椿 | 神秘的なイメージ |
特に人気が高い季節は春と秋ですが、夏と冬にもそれぞれの魅力があります。スタジオ撮影では得られない季節感を希望するおふたりには、ロケーション撮影がおすすめです。
フォトウエディングを検討する際は季節や衣装など、どの部分にこだわりたいのかを明確にしておくと良いでしょう。撮影後、ゆっくりおふたりで食事をしたり、両家親族との時間を楽しんだりできる会食つきフォトウエディングのプランも人気です。会食もセットになった「会食付フォトウエディングプラン」を提供している会場もあるので、チェックしてみましょう。
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