結婚式の種類とは?自分に合うスタイルを見つける判断ガイド

結婚式の種類とは?自分に合うスタイルを見つける判断ガイド

人生の中でも特に心に残る一日が結婚式です。しかし、どんな挙式スタイルや会場にするのか、ゲストは何人呼ぶのかなど、決めることがたくさんあって悩む方も多いでしょう。ここでは、結婚式の種類や選び方について、分かりやすくまとめています。おふたりの理想の結婚式を形にするために、まずはスタイルや会場、人数の違いを知るところから始めてみませんか。

1.結婚式の挙式スタイル一覧

挙式のスタイルにはいくつか種類があります。それぞれの特徴や魅力を知って、自分たちに合うスタイルを選びましょう。

教会式・チャペル式の特徴

教会式は日本で挙式をされたおふたりの約半数(46.9%)が選んだ人気の挙式スタイルです。純白のウエディングドレスやバージンロードなど、花嫁が憧れるシーンがたくさんあります。式の進行は新郎が祭壇で新婦を待ち、牧師による聖書朗読や指輪交換、誓いのキスなどが行われます。母親によるベールダウンやバージンロードを歩く場面など、家族との絆を感じる演出も印象的です。教会式の挙式料(挙式のみ)では「20〜25万円」が最多(約24.3%)。次いで「50万円以上」が19.8%になりました。

人前式の特徴

人前式は宗教色がなく、招待したゲスト全員が結婚の証人となる自由な挙式スタイルです。36.7%の方に選ばれており、会場や進行、衣裳もふたりの好みで決められるのがポイントです。一般的な流れは入場、誓いの言葉、指輪交換、ゲストからの承認、結婚証明書への署名などですが、演出を自由にアレンジできます。費用は25万円~30万円が目安で、会場や演出内容によって調整しやすいのが特徴です。

神前式の特徴

神前式は日本の伝統的な挙式スタイルです。神社や神殿で、和装で執り行う厳かな雰囲気が特徴です。全体の15.2%がこのスタイルを選び、両家の結びつきを重んじる点が魅力です。式の流れは「参進の儀」から始まり、三三九度や玉串奉奠(たまぐしほうてん)といった伝統的な儀式が続きます。新婦は白無垢や色打掛、新郎は紋付羽織袴といった和装を着用します。費用は20万円~25万円程度または、50万円以上と2極化し、おふたりの意向がより反映される式になります。

仏前式の特徴

仏前式は、仏様やご先祖様に結婚を報告し、来世までの結びつきを誓う仏教の挙式スタイルです。全体の0.4%と少数派ですが、厳かで家族の絆を大切にしたい方に選ばれています。僧侶から新郎新婦へ数珠を授ける「念珠授与」や参列者全員での焼香など、仏前式独自の儀式があります。衣裳は白無垢や紋付羽織袴が一般的です。費用は20万円前後と比較的抑えられます。

スタイル 誓いの対象 雰囲気 人気割合 衣裳 費用目安
教会式 ロマンチック 46.9% ドレス・タキシード 20~25万円
人前式 ゲスト(証人) 自由・オリジナル 36.7% 自由 25~30万円
神前式 神道の神々 伝統・厳粛 15.2% 白無垢・紋付羽織袴 20~25万円、
50万円以上
仏前式 仏・ご先祖様 家族的・厳粛 0.4% 白無垢・紋付羽織袴 約20万円

参考:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査 2024首都圏」 

2.結婚式場のタイプを比較

会場のタイプによって結婚式の雰囲気や進行が大きく変わります。それぞれの特徴を比べて、自分たちに合う場所を選びましょう。

ホテルウエディングの魅力

ホテルでの結婚式は、格式ある空間やサービスの質の高さが魅力です。チャペルや披露宴会場、美容室や宿泊施設などが揃い、遠方からのゲストにも安心して来てもらえます。経験豊富なスタッフがサポートしてくれるため、初めてでもスムーズに準備ができます。一方で、費用はやや高めになりがちで、同じ日に他の参加者と顔を合わせる可能性もあります。

ゲストハウスウエディングの特徴

ゲストハウスは一軒家を貸し切るタイプの会場です。他のゲストと重ならず、プライベートな空間で自分たちらしい演出が叶います。装飾や進行も自由度が高いですが、費用は高くなる傾向にあります。また、郊外立地や宿泊施設がないことも多いため、アクセスや遠方ゲストへの配慮も必要です。

料亭ウエディングの魅力

料理を重視する方に人気なのが料亭ウエディングです。普段料亭や料理店として営業している場所を貸切り、出来立ての美味しい料理でゲストをもてなせます。アットホームな雰囲気で、結婚記念日などに再訪できるのも嬉しいポイントです。ただし、チャペルや控室などの設備が十分でないこともあるため、見学時の確認は欠かせません。

ガーデン・リゾートウエディングの特徴

開放感あふれる自然の中で行うガーデンやリゾートウエディングも人気です。ナチュラルな雰囲気や非日常感が楽しめ、自由な演出ができます。ただし、天候に左右されやすい点や、春・秋の人気シーズンは予約が取りにくい場合もあります。雨天時の代替案も考えておくと安心です。

会場タイプ 特徴 メリット デメリット
ホテル 格式高い・安心・サービス充実 サポート充実、遠方も安心 費用がかかる
他組と会う場合
ゲストハウス 貸切・プライベート感 完全貸切、自由度が高い 費用がかかる
アクセス課題
料亭・料理店 料理・カジュアル・再訪可能 料理重視、アットホーム 設備不足のケース
ガーデン・リゾート 開放感・自然・非日常感 写真映え、自由な演出が可能 天候リスク
予約難度が高い

3.規模・人数で選ぶ結婚式

ゲストの人数によって、雰囲気や準備内容も大きく変わります。規模ごとの特徴をまとめます。

大人数での挙式・披露宴

70名以上の大規模な結婚式は、盛大で華やかな雰囲気が魅力です。職場や友人、親族まで幅広く招待でき、ダイナミックな演出も可能です。ただし、ゲスト一人ひとりとの時間は短くなり、準備も多くなります。費用は上がりますが、ご祝儀も増えるため、自己負担額はあまり変わらないこともあります。

少人数・家族婚の魅力

30名以下の少人数婚は、家族や親しい友人だけを招き、温かい雰囲気で過ごせます。おもてなしや会話に時間をかけることができ、全員で参加できる演出も取り入れやすいです。準備の負担も少なく済みますが、盛大な演出をしたい方には物足りなく感じるかもしれません。

ふたりだけ・極小規模婚の選択肢

新郎新婦ふたりきりや数名だけで行う結婚式は、最もプライベートでロマンチックなスタイルです。準備や費用を大幅に抑えることができ、シンプルに誓い合いたい方に向いています。ただし、家族や友人と喜びを分かち合う場がないため、後日写真や食事会で記念を残す方も多いです。

4.費用と準備負担を比較する

結婚式のスタイルや規模によって費用や準備の手間が変わります。無理のない選択ができるよう、ポイントを整理しましょう。

スタイル別の費用目安

  • 挙式+披露宴・ウエディングパーティー総額の平均:343.9万円。
  • スナップ撮影の平均:22.7万円。
  • ビデオ撮影の平均:24.0万円。
  • 別撮り(前撮り)費用の平均:スタジオ19.6万円前後、ロケーション20.2万円前後。

少人数婚やフォト婚を選ぶことで費用をコントロールしやすいのも特徴です。

参考:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査 2024首都圏」 

準備の手間とサポート体制

ホテルや専門式場は専属プランナーやパックプランがあり、準備負担が軽減できます。ゲストハウスやレストラン、ガーデンウエディングはサポート体制やプラン内容が会場ごとに異なるので、事前に見学して確認することが大切です。

5.披露宴・食事会のスタイル別特徴

挙式だけでなく、披露宴や食事会の形もさまざまです。自分たちに合った過ごし方を選びましょう。

挙式+披露宴スタイル

挙式の後に披露宴を行うのは定番の流れです。家族、友人、職場関係まで幅広く招待でき、演出や余興も盛り込めます。

挙式のみ・披露宴なし

セレモニーだけで披露宴を行わないスタイルも増えています。写真撮影やミニセレモニーで記念を残すのもおすすめです。費用や準備を抑えたい方にも向いています。

フォトウエディング・前撮り活用

式や披露宴をせず、衣裳を着て写真だけを残すフォト婚も人気です。スタジオ撮影やロケーション撮影を楽しみたい方にぴったりです。

6.新しい結婚式のスタイル・多様な選択肢

現代の結婚式は多様な価値観を反映し、個性を大切にできる選択肢が増えています。

ナシ婚・婚姻届のみ

入籍や記念写真のみで、セレモニーやパーティーを行わないスタイルです。費用や時間を抑えたい方に選ばれています。

マタニティ婚・パパママ婚

妊娠中やお子様と一緒に挙げる結婚式です。準備期間や体調面に配慮し、家族の絆を深める演出がポイントです。

LGBT・同性婚、ソロウエディング

多様な価値観を反映した新しいスタイルも広がっています。同性のおふたりや、自分のためだけのソロウエディングなど、自分らしい形を大切にできます。

7.おふたりらしい結婚式を選ぶコツ

結婚式の選択肢が多くて迷ったときは、まず優先したいポイントを整理しましょう。

優先したいポイントを整理

費用や人数、場所、雰囲気、演出など「ここだけは譲れない」というポイントを話し合いましょう。

見学・相談の活用法

会場見学やプランナーへの相談を活用すると、イメージが具体的になり、不安や疑問も早めに解消できます。

8.おふたりに合う結婚式を見つけてまずは見学・相談をしてみよう

多様なスタイルや会場、規模を比較しながら、「これがふたりらしい」と思える結婚式を選びましょう。気になる会場があれば、まずは見学や相談をしてみることが一歩目です。おふたりにとって納得できる一日を見つけてください。

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