結婚式場が決められないときはどうする?式場選びの手順やポイントについて解説
これからのおふたりの人生の中で素敵な思い出となる「結婚式」。結婚「式場を探しはじめたものの、素敵な結婚式場が多く、「なかなか決められない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。それは「結婚式を素敵な思い出にしたい」という思いから生まれているこだわりなので大切にしたいものですが、長い間式場を決められずにいるとデメリットが生じることもあります。
そこで今回は、結婚式場を選ぶときの手順や式場を決める際に見ておくべきポイントなどについて詳しくご紹介します。式場を選ぶのにお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
1.結婚式場の検討は12ヶ月前を目処に始める人が多い
2.結婚式場を決められず長期化する時の注意点は?
3.結婚式場を選ぶときの流れ
4.結婚式場を決める際に見ておくべきポイントとは?
5.結婚式場を決められないときの解決方法3つ
1.結婚式場の検討は12ヶ月前を目処に始める人が多い
結婚式場を選ぶ期間は、長すぎても短すぎても良くありません。「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」の「披露宴・ウエディングパーティー会場の検討開始時期と決定時期」という項目によると、検討開始時期では「披露宴・ウエディングパーティー開催の12ヶ月前」と回答した方が全体の15%を占め、最も多い傾向にありました。決定時期については「披露宴・ウエディングパーティー開催の6ヶ月前」と回答した方が最も多く、14.4%という結果になっています。
式場の検討を始めた時期と決定時期の割合の上位3位については、以下の表のとおりです。
結婚式場の検討開始時期 | 回答者割合 |
開催の12ヶ月前 | 15% |
開催の6ヶ月前 | 11.8% |
開催の13ヶ月以上前 | 11.2% |
結婚式場の決定時期 | 回答者割合 |
開催の6ヶ月前 | 14.4% |
開催の10ヶ月前 | 11.6% |
開催の8ヶ月前 開催の12ヶ月前 |
9.3% |
また、検討開始時期の平均は10.6ヶ月前、決定時期の平均は8.8ヶ月前でした。
2.結婚式場を決められず長期化する時の注意点は?
結婚式場を選ぶ期間が長期化することは慎重に余裕を持って決められるメリットがある一方で、多くのデメリットも生じます。結婚式場を決められず、長期化するデメリットとして以下の4つが挙げられます。
- 悩む時間が増えストレスが溜まる
- 作業を先送りにしてしまう
- 早期割引などの特典対象にならない可能性がある
- 希望の日程や会場が埋まってしまう可能性がある
- 過去に見た式場のことを忘れてしまう
- 自分達が大切にしたかった事が何だったか悩み、わからなくなってきてしまう
ひとつずつ詳しくご紹介します。
1. 悩む時間が増えストレスが溜まる
まず、悩む時間が増えてストレスが溜まってしまう点がデメリットとして挙げられます。決める時間が長くなるほど悩む時間が増え、ストレスにつながってしまいます。結婚式の準備期間は考えておくことや決めておくことが数多くあり、考えすぎてしまうことでマリッジブルーに陥ることも起こり得るでしょう。また、順調に話が進まないことでおふたりがお互いにストレスを溜め込んでしまう可能性もあります。
結婚式場を決める期間が長くなることで十分にリサーチができるメリットはありますが、情報を集めすぎたことで迷いが生じ、決められなくなることもあるため注意しましょう。
2. 作業を先送りにしてしまう
式場を決めるまでに時間がかかると、結婚式自体が先のことだと感じられて気が緩みやすくなる点もデメリットのひとつです。気が緩むと作業にも身が入らず、やるべき作業を先送りにしてしまう可能性があります。長期化して式場のリサーチなどの作業が遅れないよう、事前にスケジュールを組むと良いでしょう。
3. 早期割引などの特典対象にならない可能性がある
1年以上先の日程など早めに予約することで、早期割引特典がある結婚式場もあります。式場選びに時間がかかると、当然結婚式までの期間が短くなり、このような早期割引などが受けられない可能性が生じます。予算を抑えたい場合は、早期割引などの特典対象をうまく活用したいもの。無理のない範囲で早めのタイミングで決められるように予定を組むのがおすすめです。
4. 希望の日程や会場が埋まってしまう可能性がある
人気のある結婚式場や条件が良い、または縁起が良いとされている日程から予約が埋まっていきます。そのため、式場を決める期間が長期化すると、希望する日程や会場が取れず、当初の予定を変更することにもなりかねません。
また、ウエディングドレスに関しても同じです。人気のドレスの予約が埋まってしまい、希望したものを着用できないということが起こり得ます。結婚式場と提携している貸衣装に希望のドレスがなくても、実際の挙式までに時間にゆとりがあればドレスを探すことができます。しかし、式場選びに迷い長期化するとドレスを選ぶ時間も少なくなり、理想どおりのドレスと出会える確率が減少してしまう可能性もあるため注意しましょう。
5. 過去に見た式場のことを忘れてしまう
式場選びが長引くと、最初に見学した式場の詳細を忘れてしまうことが考えられます。特に、複数の式場を見学すると、各式場の特徴や見学時に受けた印象が曖昧になりがちです。写真やメモを取っておくことはもちろん、定期的に情報を見直し、記憶を整理することが大切です。記録に残し、記憶も整理することで式場決定まで長い期間を要しても、比較検討しやすく、迷いを減らす助けとなるでしょう。
6. 自分達が大切にしたかったことが何だったか悩み、わからなくなってきてしまう
式場探しが長期間にわたると、最初に決めた「これだけは譲れない」というポイントが徐々に薄れてしまう可能性があります。例えば、アットホームな雰囲気や特定の季節感など、当初最も重視していたポイントを途中で見失ってしまうことも。
その結果、さまざまな選択肢の中で迷ってしまうかもしれません。重視したい要素をリストアップし、常に確認しながら式場選びを進めることで、おふたりらしい結婚式を実現できるでしょう。
3.結婚式場を選ぶときの流れ
結婚式場を選ぶ際に決めるタイミングを失ってしまったり、選ぶ期間を長引かせたりしないためにも事前に手順を把握しておくと良いでしょう。それにより、無駄な作業を減らすことができます。結婚式場を選ぶときの主な手順として、以下の4つが挙げられます。
- 予算や参加者人数を把握する
- インターネットや雑誌などを利用して情報を集める
- ブライダルフェアに参加する
- 問題なければ契約手続きをする
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 予算や参加者人数を把握する
まず、結婚式をどの程度の規模で行うのかイメージするために予算と参加人数を把握しましょう。それにより、おふたりが希望する結婚式場の選択肢を絞ることができます。
また、教会式や人前式などの挙式のスタイルや、荘厳な雰囲気なのか、もしくはアットホームな雰囲気なのかといったことも詳しく決めておくとより候補が絞れるためおすすめです。
式のスタイルが定まったら、式場のタイプについてもおふたりで話し合いましょう。近年は結婚式が多様化されており、代表的なホテルや専門の式場だけでなく、ゲストハウスやレストランなどで挙式する方もいらっしゃいます。どの式場のタイプが希望なのかについても話し合って決めておきましょう。
2. インターネットや雑誌などを利用して情報を集める
結婚式の具体的なイメージを掴むことができたら、インターネットや雑誌などを利用して情報を集めましょう。特に結婚式場紹介サイトなどでは、エリアやイメージ、条件を入力すると会場を絞り込めるため効率的です。数多くの式場を調べていると、どの会場がどのような雰囲気だったのか、気に入ったポイントや気になったポイントなどを忘れてしまうこともあるため、ノートにメモしたりスマホにデータで保存したり記録しておくと良いでしょう。
結婚式場の候補を絞り込めたら、式場の公式サイトやSNSを利用して情報を集めるのもおすすめです。
3. ブライダルフェアに参加する
いくつか気になる結婚式場を見つけたられたら、ブライダルフェアに参加してみましょう。実際に足を運びご自身の目で確かめることによって、インターネットや雑誌などでは得られないことがわかります。
実際にブライダルフェアに参加して体験できる内容は、以下のとおりです。
試食
ブライダルフェアでは、実際に提供される料理を試食できる場合があります。結婚式での料理はゲストの楽しみのひとつでもあるため、実際におふたりで味わって確認しておきたいものです。また、味だけでなく盛り付けなどの見た目や提供時の料理の温度や香りも実際に体験できるため、式場選びに大きく役立ちます。試食については料金が発生する可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
会場設備の確認
ブライダルフェアでは会場設備の確認も可能です。控室や待合室、トイレなどの設備を確認することによって、ゲストが快適に過ごせるか判断する材料になります。バリアフリー対応や駐車場の有無など、ゲストのニーズに合わせた確認をするのもブライダルフェアでの重要なポイントのひとつです。
具体的な会場の設備については、以下の表のポイントについて確認しましょう。
会場設備 | 確認のポイント |
控室 | 新郎新婦の控室や親族の控室の広さや設備を確認する。 特に新郎新婦の控室が独立型かどうか注目すると良い。 |
待合室 | ゲストがリラックスして待てるスペースやドリンクサービスの有無を確認する。 |
トイレ | 清潔さや数、バリアフリー対応のトイレの有無を確認する。 |
宿泊があるかどうか | ゲストが宿泊できる施設が会場に併設されているか、 宿泊施設は快適に過ごせるかを確認する。 |
その他設備 | エレベーターの有無、喫煙所、駐車場の台数、アクセスのしやすさ、 授乳室、美容室、更衣室の有無も確認しておく。 |
結婚式の相談や見積もり作成
ブライダルフェアでは、プランナーにおふたりの希望する結婚式ができるかどうか、実際に相談することができます。このとき、「この式場やプランナーに大切なゲストへのおもてなしを任せることができるか、意思疎通がスムーズか」ということも確認しておくと良いでしょう。式場によっては、ブライダルフェアで対応してくれたプランナーと契約後の担当者が変わる場合があります。対応してくれたプランナーに担当をお願いしたいときは契約条件として交渉することがおすすめです。
また、ブライダルフェアでは見積もりも作成してもらえます。各項目をチェックし、おふたりの予算内におさまるかを確認することが大切です。
4. 問題なければ契約手続きをする
ブライダルフェアに参加して、結婚式場を決めたら契約手続きを行います。このとき、申込金(前払い金)の支払いが必要となるため、注意しましょう。申込金は結婚するおふたりが結婚式場の日程を確実に抑えるために必要な費用で、結婚式や披露宴の費用の一部として使われます。
契約の際は、式費用の支払い時期と支払い方法、キャンセル費用など、契約内容についてもよく確認しておきましょう。
4.結婚式場を決める際に見ておくべきポイントとは?
さまざまな体験ができるブライダルフェアですが、参加した際に見ておくべきポイントがいくつかあります。結婚式場を決める際に見ておくべきポイントとして、以下の4つが挙げられます。
- 結婚式場までのアクセスの良さ
- 結婚式場の雰囲気や設備
- 披露宴会場の大きさや設備
- スタッフのサービス内容
結婚式場を決める際に見ておくべきポイントについて詳しくご紹介します。
1. 結婚式場までのアクセスの良さ
ゲストの中には遠方から公共交通機関を利用して来る方もいらっしゃいます。結婚式場は他方からアクセスしやすい場所を選ぶことがポイントのひとつです。埼玉や千葉、神奈川、都内の方などがアクセスしやすい場所が好ましいでしょう。
また、最寄り駅からの距離や乗り換え、駐車場の有無なども確認しておくようにします。式場が最寄り駅から距離があったり、わかりづらかったりするようであれば、シャトルバスや送迎など移動しやすいサービスが整っているかということも確認するのがおすすめです。
2. 結婚式場の雰囲気や設備
次に、結婚式場の雰囲気や設備をチェックしましょう。おふたりが想像する結婚式を挙げることができるか、結婚式で行いたい演出を可能とする設備が整っているか確認してください。新郎新婦の観点から結婚式当日の動線がスムーズかどうかもチェックすることが大切です。
また、ゲストの観点からもチェックするようにします。施設を快適に利用できる設備が備わっているか、想定しているゲスト数に対して挙式会場の収容人数は十分かという点についても見ておくと良いでしょう。
3. 披露宴会場の大きさや設備
披露宴会場では想定しているゲスト全員が会場に入れるか、テーブルの間隔は狭すぎないかなどを確認しましょう。披露宴会場はゲストが長い時間滞在する場所です。ゲストがゆったりと過ごせるよう、会場の広さに余裕があるかという点も重要なポイントのひとつです。料理の内容はもちろん、余興などの際に利用するスクリーンなどの設備、音響や照明なども確認しておくと、より本番の雰囲気を体験できます。
庭園やテラスが隣接している場合は、屋外でできる演出と導線をチェックしておくのがおすすめです。また、悪天候時の対応も忘れずに確認しましょう。
4. スタッフのサービス内容
素敵な思い出となる結婚式にするために、スタッフのサービス内容も確認しておきます。結婚式の運営をスムーズに行うスキルがあるか、ホスピタリティが十分かなどといったポイントに着目しましょう。また、スタッフとは結婚式を開催するまでの間はさまざまな準備を行います。相談のしやすさや親身になって対応してくれるか、担当者以外のスタッフの対応などもチェックすると良いでしょう。
5.結婚式場を決められないときの解決方法3つ
前項でお伝えした手順どおりに進めても、結婚式場を決められない場合もあるでしょう。結婚式場を決められないときの主な解決方法として、以下の3点が挙げられます。
- こだわりたいポイントを洗い出す
- 優先順位を決めて会場を選ぶ
- 第三者の意見を取り入れる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. こだわりたいポイントを洗い出す
漠然と式場を探しても、おふたりの理想とする式場は見つけられません。結婚式場を決められない際にまず行うことは、こだわりたいポイントの洗い出しです。あらかじめこだわりポイントを把握しておくことで、式場を選ぶ際の軸がブレにくくなり、長期化を防ぐことにつながります。
こだわりたいポイントを整理する際には、まずは理想の結婚式を思い浮かべてみましょう。どんな雰囲気の式にしたいのか、式を挙げる季節などをイメージします。思い浮かばないときはイメトレしてみるのがおすすめです。また、どんな1日にしたいのか、ゲスト目線で喜ばれる結婚式についても考えてみましょう。
2. 優先順位を決めて会場を選ぶ
こだわりポイントが多すぎると選べる式場も少なくなり、希望に該当する式場を見つけられないことでさらに長期化してしまう可能性があります。思い出に残る結婚式にしたいという気持ちはとても素敵ですが、全ての希望を叶えられる式場を探すことは困難です。
そのため、優先順位を決めて会場を選ぶことが重要なポイントのひとつです。譲れない部分やその他の長所などに目を向けることによって、式場の選択肢が増えます。
3. 第三者の意見を取り入れる
ご家族やご友人など、信頼できる第三者の意見を聞くこともひとつの方法です。第三者の意見を取り入れることによって、おふたりが気づかなかったことについて参考になるアドバイスがもらえたり、新たな視点を得ることができたりします。
このとき、結婚式場選びの経験がある方にアドバイスをもらうとより良いでしょう。
今回は結婚式場選びに悩んだときの選ぶ手順やブライダルフェアでのチェックポイント、解決策などについてご紹介しました。おふたりがたくさん悩んで決めた会場で挙げる結婚式は、きっと素敵な思い出として残るはずです。
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