結婚式でのフランス料理のコースの魅力とは?楽しみ方・マナー・シーン別の選び方まで

結婚式でのフランス料理のコースの魅力とは?楽しみ方・マナー・シーン別の選び方まで

フランス料理は、単なる食事を超えた非日常的な“特別な体験”として多くの方に親しまれています。一皿ごとに異なる味わいや美しい盛り付けを楽しみながら、非日常の空間でゆっくり過ごせるのがフレンチコースの魅力です。本記事では、フランス料理コースの正式な流れや各料理の意味、シーン別の選び方、マナーや服装のポイントまで分かりやすく解説します。結婚式でフレンチのコース料理を検討している方もぜひご覧ください。

1.フランスのコース料理の楽しみ方

フランス料理のコースは、普段の生活とは違う特別な時間を過ごすための食事スタイルです。一皿ごとに考え抜かれた味や見た目を楽しみながら、非日常の空間でゆったりとしたひとときを味わえるのが特徴です。結婚式はもちろん、記念日やお祝い事、ビジネスの会食など、大切な場面で思い出に残る体験をしたい時にフレンチコースは選ばれています。

コース料理の特徴

フレンチコースの最大の魅力は、シェフが考えたストーリーを順番に味わえることです。前菜から始まり、デザートまで計算された流れで料理が出てきます。料理は旬の食材が使われ、季節ごとの美味しさを感じることができます。さらに、盛り付けや香りなど、五感で楽しめる演出もたくさん用意されています。食事を通してシェフの世界観やこだわりを堪能できる点が、多くの人に愛されている理由でしょう。

どんなシーンで選ばれている?

フランス料理のコースは、さまざまなシーンで選ばれています。たとえば、誕生日や結婚記念日などの特別なお祝いには、華やかなコース料理がぴったりです。デートやプロポーズの場としても、上品な空間とゆっくりと流れる時間が特別な思い出を演出してくれます。会社の会食やビジネスの接待でも、一皿ずつ提供されるスタイルが会話を楽しみやすく、落ち着いた雰囲気で商談を進めることができます。最近では、自宅で本格的なコース料理を楽しむサービスも増えており、家族や親しい友人とリラックスしながら特別な食事を体験する方も増えています。

2.フルコースとハーフコースの違い・選び方

フランス料理のレストランでは、「フルコース」と「ハーフコース」の2つの選択肢が用意されていることが多いです。どちらを選ぶかは、シーンや予算、その日の気分に合わせるのがポイントです。

フルコースで体験できること

フルコースは、アミューズから始まり、前菜、スープ、魚料理、肉料理、チーズ、デザート、小菓子まで、シェフが表現したい「食の世界」を余すことなく体験できる形式です。品数が多く、ゆったり2〜3時間かけて食事を楽しむのが特徴です。特別な記念日や、大切な人とじっくり会話したい時には、フルコースがぴったりです。本格的なフランス料理の醍醐味をしっかり感じたい方にもおすすめです。

ハーフコースで気軽に楽しめる

ハーフコースは、フルコースの流れをシンプルにした内容で、一般的には前菜、メインディッシュ、デザートという構成です。メイン料理は魚か肉を選ぶスタイルが多く、品数が少ない分、時間や予算を抑えてフランス料理の雰囲気を味わえます。ランチタイムやカジュアルなディナー、初めてフレンチに挑戦する方にもぴったりなスタイルです。色々なお店で少しずつ体験したい方や、気軽にフレンチを楽しみたい場合におすすめします。

コースの種類 主な内容 所要時間 こんな時におすすめ
フルコース 前菜・スープ・魚・肉・チーズ・デザート等 2〜3時間 記念日や特別な日、会食
ハーフコース 前菜・メイン(魚または肉)・デザート 1〜1.5時間 カジュアルな食事、
最初のご挨拶など

3.フランス料理コースの正式な流れと各料理の名称(フランス語付き)

フレンチコースには伝統的な順番があり、それぞれの料理にはフランス語の呼び名があります。コースの流れを知っておくと、初めての方でも安心して食事を楽しめます。

  • アペリティフ(Apéritif):食前酒でスタート。これからの美味しい時間に乾杯します。
  • アミューズ・ブーシュ(Amuse・bouche):シェフからの小さな一皿。おもてなしの気持ちが込められています。
  • オードブル(Hors・d’œuvre):本格的な前菜。食欲を引き出す華やかな一皿です。
  • スープ(Potage, Soupe):ポタージュやコンソメなど、季節感あふれるスープ。
  • ポワソン(Poisson):魚料理。さっぱりした味わいで、肉料理の前に出されることが多いです。
  • ソルベまたはグラニテ(Sorbet, Granité):氷菓で口直し。味覚をリセットする役割です。
  • ヴィヤンド(Viande):肉料理。コースのクライマックスで、食べごたえのある一皿。
  • サラダ(Salade):さっぱりしたサラダで口の中を整えます。
  • フロマージュ(Fromage):チーズの盛り合わせ。食事の締めくくり前の贅沢な時間です。
  • デセール(Dessert):デザート。甘く華やかな一皿でフィナーレを迎えます。
  • カフェとプティフール(Café et Petits Fours):コーヒーや紅茶と小さな焼き菓子で、余韻をゆっくり楽しみます。

4.フランス料理コースの各料理に込められた役割と意味

フランス料理のコースは、ただ順番に料理が運ばれてくるだけでなく、一皿ごとにしっかりと意味や役割が込められているのが特徴です。コースの流れを知ることで、食事そのものがもっと楽しくなります。

アペリティフ・アミューズブーシュ

コースのはじまりには、食前酒の「アペリティフ」で心をほぐし、会話も弾むひとときを演出。 続く「アミューズブーシュ」は、シェフからの“はじまりのご挨拶”のような小さな一皿で、これから始まる食の体験にワクワクする時間が広がります。

オードブル(前菜)

オードブルは、食欲をやさしく刺激する役割を持つ料理。色とりどりの盛り付けや、酸味や塩味の効いた味付けで、まずは胃袋を整えることを意識しています。見た目にも楽しい一皿で、フレンチコースへの期待感を高めてくれる存在です。

スープ

スープは「体を温める」役目を担っていて、飲みやすさも重視されます。クリームスープやコンソメなど、その季節やシェフのこだわりで種類もさまざま。優しい温かさで、これから続く料理への橋渡しをしてくれます。

ポワソン(魚料理)

魚料理は、肉料理に入る前の“お口直し”の役割も意識。消化の良さや、さっぱりとした味わいで、次のお料理をさらに美味しく感じられるよう工夫。日本では縁起物の海老を使うことも多く、祝いの席でも重宝されています。

ソルベ・グラニテ(口直しの氷菓)

ソルベやグラニテは、魚料理の後などで提供される口直し。シャーベットの爽やかさで、口の中をすっきりリセット。次のメイン料理への期待感がさらに高まる時間です。

ヴィヤンド(肉料理)

肉料理はコースのクライマックス。ボリューム感もあり、赤ワインとの相性も抜群。野菜の付け合わせは、見た目の華やかさだけでなく、消化を助ける役割も持ちます。

牛肉、鶏肉、羊肉などさまざまな素材で、その店ならではのこだわりを楽しめます。

サラダ・フロマージュ(チーズ)

肉料理の後にさっぱりしたサラダを挟み、口の中を整える工夫。フロマージュはチーズの盛り合わせで、ワインと共にフランスらしい余韻に浸るひとときが味わえます。

デセール(デザート)

デザートは、コースの締めくくり。甘いものには胃から腸への流れを促す効果もあり、味だけでなく、見た目も楽しんでもらえるように工夫されています。ウェディングでは、入刀した生ケーキも一緒にお楽しみいただけます。

5.ポイント:一品ずつもてなすスタイルは、ロシアが発祥!?

今では前菜からデザートまで一品ずつサービスされるのが一般的な、フルコースですが、中世時代のフランスでは、「豪華さ」を演出するために、テーブルいっぱいにお皿を並べるのが主流でした。

華やかに並んだ料理は確かに豪華だけれど、冷めてしまうのが難点。 そこに一石を投じたのが、フランス生まれのロシア貴族のお抱え料理人であったユルバン・デュボアさん。

温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに、を大切にしたサービスを取り入れたところ、フランス料理の神様と尊敬される、オーギュスト・エスコフィエさんの目にとまり、フランス全土にそのサービスが広まったのが始まりです。

6.結婚式でコース料理をより楽しむための基本マナー

結婚式でフレンチのコース料理を選択する際は、料理を楽しむのはもちろん、マナーにも気を配ることでより素敵な体験ができるでしょう。

基本マナー

フレンチのコース料理では、カトラリーの扱いをはじめとしたマナーがあります

カトラリー

真ん中の飾り皿を挟んで左にフォーク、右側にスープスプーンやナイフが置かれます。外側から順番に使いましょう。フルーツやデザート用は真ん中の飾り皿の奥にあるものを使います。食事中にカトラリーをお皿に置く場合は八の字に置くようにします。

ナプキン

テーブルの上に用意されたナプキンは膝の上に広げて使用します。 席を立つ時は軽くたたんで椅子の上に置くのが基本です。

落ち着いた振る舞いを

手でちぎったパンを少しずつ食べたり、スープは音を立てず静かにいただいたりするなど、落ち着いた振る舞いを意識しましょう。

7.ゲストの体を考え尽くされたフランス料理のフルコースをあなたの結婚式で

ホテル椿山荘東京では、和洋の垣根を超えた「THE TOKYO CUISINE」をご用意しております。フレンチと和食の伝統が融合した彩豊かな料理は目にした瞬間からおいしく、鮮明におふたりの記憶に残ることでしょう。

季節の移ろいに合わせて出汁を変えるなど旬を迎えた素材の味を生かしております。料理はお箸で食べられ、様々な年代のゲストでも祝いの席を楽しみ続けられます。料理はもちろん、お皿の温かさやテーブルのしつらえまでこだわり抜いたホテル椿山荘東京の「THE TOKYO CUISINE」。自慢の料理がご試食いただけるブライダルフェアもご用意しておりますので、ぜひ一度実際に味わってみてください。

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