食事会のみの結婚式とは?主な流れや魅力と注意点について

食事会のみの結婚式とは?主な流れや魅力と注意点について

昨今、結婚式の在り方については多様な考え方が広がっています。家族や親しい友人など少人数で行う結婚式も選択肢のひとつとなり、披露宴を行わず「食事会」という名目で結婚式をするおふたりも増えています。経済的な負担を抑えやすいことや、アットホームな雰囲気で過ごせることから、こうしたスタイルが支持されています。

最近の結婚式に対する考え方の変化もあり、「食事会のみ」というスタイルが求められるようになりました。

結婚式の日は、おふたりが夫婦として歩み始める最初の節目の日でもあります。この一日をどんなスタイルで過ごすかによって、これから毎年迎える結婚記念日の思い出の重ね方も変わってくるでしょう。食事会のみの結婚式は、これから先の結婚記念日にも「家族でゆっくり集まる一日」をイメージしやすいスタイルと言えます。

本記事では、結婚式のさまざまな在り方や費用相場を踏まえつつ、食事会のみというスタイルのメリット・デメリットについて解説します。披露宴との違いを比較しながら、食事会ならではの魅力に迫ります。

1.食事会ウエディングとは?披露宴との違い

食事会ウエディングとは、会食スタイルのウエディングのことです。食事をしながら歓談することをメインとした、カジュアルでアットホームなスタイルになります。

食事会と披露宴との一番の違いは、演出や装飾の有無です。披露宴では、ゲストに楽しんでもらえるような企画や余興を行うのが一般的です。お色直しを含めてさまざまな演出をスケジュールに合わせて計画的に進行します。

一方、食事会であれば、比較的ゆったりとした流れの中で、ゲストとの会話や食事そのものをじっくり楽しめます。演出は必要最低限にとどめ、落ち着いた雰囲気を大切にしたい方には、食事会ウエディングが向いているでしょう。

また、食事会ウエディングは「これからの結婚記念日をどのように過ごしたいか」という視点から選ぶこともできます。毎年の結婚記念日は、夫婦だけでなく家族全員でお祝いする日として定着しており、ふたりの結婚の原点を思い出す大切な機会です。少人数でゆっくりと会話や食事を楽しむ食事会スタイルであれば、「結婚した時の気持ちに立ち返る時間」を今後もつくりやすくなります。

2.「食事会のみ」主な流れ

食事会ウエディングには、主に次の2つのパターンがあります。

  • 挙式+食事会のパターン(披露宴なし)
  • 食事会のみのパターン

ここでは、それぞれの流れの例を詳しく見ていきましょう。

挙式+食事会の流れ(例)

挙式+食事会の流れは、次のようなイメージです。

  • 新郎新婦の準備
  • 親族到着
  • 新郎新婦+親族挨拶
  • 挙式リハーサル+写真撮影
  • 挙式
  • 挙式終了+全体撮影
  • 食事会スタート
  • 食事会終了+ゲストお見送り

披露宴の部分を食事会に置き換えたイメージです。家族や親戚のみの小規模な結婚式にする場合は、披露宴ではなく食事会が選ばれることが多くあります。小規模か大規模かの判断は、一般的にゲストの数が30人を超えるかどうかが目安です。

食事会を行う場所については、挙式会場と同じ施設内で行う場合と、挙式会場とは別の施設で行う場合があります。挙式会場と同じ施設内で行えば、ゲストの移動が少なく安心です。一方、挙式と食事会で場所を分ける場合は、移動距離や衣裳の着替えなどにかかる時間をあらかじめ考慮しておくことが大切です。

食事会のみの流れ(例)

食事会のみの流れは、次のようになります。

  • 新郎新婦の準備
  • 新郎新婦入場
  • 新郎新婦挨拶
  • 乾杯
  • 食事会スタート
  • ケーキカット(任意)
  • ゲストスピーチ(任意)
  • 写真撮影
  • 親御様への挨拶
  • 新郎新婦の謝辞
  • 食事会終了+ゲストお見送り

挙式を行わないため、ウエディングドレスやタキシードでなくてもかまわず、フォーマル感さえあれば比較的自由な衣裳を選ぶことができます。食事会のみのウエディングは、自由でカジュアルな雰囲気を好む方に人気がある傾向です。

ケーキカットやゲストスピーチなど、披露宴と同じような企画を食事会に取り入れるかどうかは、おふたりの希望次第です。少人数でもできる限り披露宴に近い雰囲気にしたい場合は、企画や進行を似せると良いでしょう。反対に、アットホームな雰囲気を重視するなら、企画は必要最低限にとどめて、食事と会話に集中する形も選べます。おふたりの望む形に合わせて流れを調整し、カジュアルさと華やかさのバランスを整えましょう。

3.多様化する結婚式

近年、結婚式の在り方は多様化しており、型にとらわれない自由なスタイルが増えています。主にこれから紹介する7つの結婚式パターン、4つの挙式スタイル、4つの式場タイプの中から自由に組み合わせて、自分たちらしい結婚式を形にすることができます。

7つの結婚式パターン

招待するゲストを親族に留めるか、友人を多く招待するか、フォーマルさとカジュアルさのどちらを優先するかによって、結婚式の形式は変わります。代表的なパターンは次の7つです。

  • 挙式+披露宴
  • 披露宴のみ
  • 食事会のみ
  • ナイトウエディング
  • 1.5次会
  • 海外ウエディング
  • フォトウエディング+会食

挙式+披露宴

挙式+披露宴は、最も一般的な結婚式のパターンです。挙式では婚姻の誓約を交わし、続く披露宴では食事や歓談、さまざまな演出を楽しみます。

披露宴のみ

披露宴のみを行うスタイルは、親族や友人へのお披露目を中心にしたい場合に選ばれます。挙式は別の日に行う場合と、挙式そのものを行わない場合があります。

食事会のみ

披露宴をさらにカジュアルにしたものが食事会です。少人数で、アットホームな雰囲気の中で行いたい時に選ばれます。

ナイトウエディング

ナイトウエディングは、夕方から夜にかけて行う結婚式です。夕暮れや夜の時間帯に合わせてライトアップやキャンドルを取り入れ、落ち着いたロマンチックな雰囲気を演出できます。ナイトウエディングについて詳しく知りたい方は「ロマンチックな結婚式ならナイトウエディングがおすすめ!メリットや注意点を解説」の記事も参考になります。

1.5次会

1.5次会とは、披露宴と2次会の中間に位置するパーティーを意味します。披露宴ほどフォーマル過ぎず、2次会ほどくだけ過ぎない程よい自由さが特徴です。挙式や食事会と組み合わせるケースもあります。

海外ウエディング

海外ウエディングは、海外のリゾート地などで行う結婚式です。おふたりだけ、もしくは家族のみを招待するスタイルが多く、新婚旅行と兼ねることで費用を抑えられる場合もあります。詳しく知りたい方は「海外挙式」の記事もご覧ください。

フォトウエディング+会食

フォトウエディング+会食は、結婚式や披露宴は行わず、ウエディングドレスやタキシードを着て写真撮影を行うスタイルです。撮影にあわせて、ご家族やご親戚との会食を楽しむこともあります。

4つの挙式スタイル

結婚を決めたおふたりが誓い合う「挙式」にも、さまざまなスタイルがあります。代表的なものは次の4つです。

  • 教会式
  • 神前式
  • 人前式
  • 仏前式

教会式

教会式は、日本でも人気のあるスタイルで、キリスト教の形式に則り教会やチャペルで行われます。新郎はタキシード、新婦はウエディングドレスという洋装で臨むのが一般的です。

神前式

神前式は、神道の形式に則り、神社や神殿で行われます。新郎は紋付、新婦は白無垢や打掛といった和装で臨み、家族や親族のみの少人数で行われることが多い挙式です。

人前式

人前式は、神仏ではなくゲストを証人として結婚を誓うスタイルです。宗教的な形式にとらわれず、衣裳も進行も自由に決められるため、オリジナリティを重視したいカップルに選ばれています。

仏前式

仏前式は、仏教の形式に則り、寺院や自宅の仏壇前で行うスタイルです。新郎新婦のどちらかが仏教徒であることが前提となることが多く、衣裳は紋付や白無垢、打掛などの和装が一般的です。参列者は親族に限られることが多く、落ち着いた雰囲気で執り行われます。

4つの式場タイプ

結婚式の会場探しは、規模やスタイルによって選び方が変わります。代表的な式場タイプは次の4つです。

  • ホテル:大規模な結婚式に対応しやすく、設備が整っている
  • 専門式場:挙式・披露宴に特化したスタンダードな会場
  • レストラン:料理にこだわりたい方に向いたスタイル
  • ゲストハウス:一軒家を貸し切り、オリジナリティある演出がしやすい

ゲストの人数

家族のみの結婚式であれば、ゲストは10名程度が想定されます。ここに親族と親しい友人が加わると30名規模となり、職場の上司や同僚を招くと60〜80名規模になります。さらに学生時代の友人や恩師まで招待すると、100名規模になるでしょう。

どの程度まで親しい人を招くかによって、式場の広さや結婚式のパターンが変わります。また、人数に応じて費用も変動するため、招待ゲストの範囲は慎重に検討したいポイントです。

これまで見てきたように、結婚式の在り方は多種多様です。食事会のみを望むならば、それに沿ったプランを組みましょう。結婚式のスタイルが自由になっているように、結婚記念日をいつにするか、どのように過ごすかも、おふたりで自由に決めることができます。入籍日や挙式日を記念日にする方が多い一方で、付き合い始めた日やプロポーズの日を結婚記念日に選ぶケースもあります。

どの日を記念日にしたいかを考えながら、食事会や挙式のスタイルを検討していくと、おふたりらしい一日をイメージしやすくなるでしょう。

4.一般的な結婚式と食事会のみの総額の違い

結婚式の費用は、ゲストの人数や式場のタイプなど、規模によって大きく変動します。費用は大きく分けて「固定費」と「変動費」の2種類です。挙式料や衣裳・ヘアメイク代などは固定費で、飲食代や引き出物など人数に応じて増減する部分が変動費にあたります。

ここでは、一般的な結婚式と食事会のみの場合で、どのくらい総額が変わるのかを見ていきましょう。

一般的な結婚式の総額

一般的な結婚式の費用総額は、人数規模ごとにおおよそ次のような目安があります。

【人数規模ごとの結婚式費用の総額(目安)】

  • 10人規模 … 約180万円
  • 30人規模 … 約290万円
  • 50人規模 … 約360万円
  • 80人規模 … 約450万円

食事会のみの総額

一般的に、食事会のみを行う場合の費用総額は次のような目安です。

【人数規模ごとの食事会費用の総額(目安)】

  • 10人規模 … 約150万円
  • 30人規模 … 約260万円
  • 50人規模 … 約330万円
  • 80人規模 … 約420万円

ここには、食事代に加えて、場所代、衣裳代、ヘアメイク・着付け代、撮影代なども含まれています。前述した一般的な結婚式の平均費用と比べると、食事会のみの方が全体的に抑えられていることが分かります。食事会のみであれば、挙式と披露宴・ウエディングパーティーを行う場合と比較して、費用をおおよそ3分の2ほどに抑えることが可能です。

予算に大きな余裕はないものの、できるだけ価格を抑えつつ結婚式を挙げたいと考えるおふたりにとって、食事会は現実的な選択肢と言えるでしょう。

さらに、結婚式にかける費用を抑えられる分、毎年の結婚記念日に充てる予算を確保しやすくなるのも、食事会ウエディングの良さです。例えば、結婚記念日ごとに少し特別なディナーを楽しんだり、思い出の場所への小旅行を計画したりと、結婚後の時間を豊かにするためにお金をかけることができます。結婚式と結婚記念日を「一度きりのイベント」ではなく「続いていく物語」として捉えると、費用の使い方のバランスも考えやすくなるでしょう。

5.食事会ウエディングの魅力と注意点

結婚式の在り方の一つである食事会ウエディングは、予算を抑えながら少人数で親しく交流するのにふさわしいスタイルです。一方で、進行をきちんと考えておかないと、メリハリに欠ける会になってしまうこともあります。ここでは、食事会ウエディングの魅力と注意点を詳しく見ていきましょう。

食事会ウエディングの魅力

食事会ウエディングの魅力は、少人数ならではの細やかな配慮や親密な交流がしやすい点にあります。ゲスト一人ひとりとゆっくり会話ができ、大切な人たちとの時間を存分に味わえることが大きな特徴です。人数が限られている分、ゲストごとの好みを反映した料理や席次の工夫など、きめ細やかなおもてなしもしやすくなります。

また、結婚式の予算を考えやすく、比較的小規模に抑えられるため、費用面での負担を軽減できる点もメリットです。披露宴ほど準備に手間や時間がかからず、打ち合わせもシンプルになりやすいため、忙しいおふたりにも取り入れやすいスタイルと言えます。

さらに、大勢の前で余興をしたり、大きな演出の中心になることに抵抗がある方にも、食事会ウエディングは向いています。リラックスした雰囲気の中で、自然体のまま当日を楽しめるのも魅力です。

加えて、食事会ウエディングは「これから重ねていく結婚記念日」との相性も良いスタイルです。結婚1周年や5周年、10周年など、節目の年には、結婚式を行った会場や雰囲気に近い場所で、改めて家族で食事会を開く過ごし方もできます。当時の写真を見返したり、思い出話をしながら食事を囲めば、結婚当初の気持ちを振り返りやすくなり、感謝の言葉も自然と伝えたくなるでしょう。

食事会ウエディングの注意点 

一方で、食事会ウエディングには注意しておきたいポイントもあります。カジュアルな雰囲気が魅力である反面、進行にメリハリがないと「ただ食事をしただけ」で終わってしまったように感じられることもあるためです。

事前に簡単な流れを決めておき、乾杯のタイミングや新郎新婦からの挨拶、親御様への感謝の言葉を伝える時間など、きちんと押さえておきたい場面は段取りを整えておくと安心です。テーブルラウンドや記念品贈呈など、小さな演出を取り入れることで、会話のきっかけが生まれたり、写真に残しやすい場面も増えます。

会場選びも大切なポイントです。少人数に合った広さの会場を選ばないと、空間が広すぎて寂しい印象になってしまうことがあります。料理やサービスの質も含めて、事前にしっかりと下調べをしておきましょう。ゲストの年齢層や移動距離、アクセス面なども合わせて検討しておくと、当日の負担を減らせます。

6.ホテル椿山荘東京のレストランウエディングを紹介

食事会のみという結婚式のスタイルは、少人数でカジュアルな雰囲気を望む方に適した選択肢です。食事会のみのスタイルを選ぶと、1人ひとりのゲストと親しく言葉を交わし、絆を深める一日をつくることができます。そのため、家族や親族といった親しい人たちだけでお祝いしたい方にもぴったりです。

ホテル椿山荘東京の料亭やレストランでも、心温まる時間と空間で会話を楽しめるウエディングプランを用意しています。緑豊かな庭園を望む落ち着いた個室での会食や、雰囲気のあるレストランでの食事会など、おふたりの希望に合わせたスタイルを検討できます。

結婚式を挙げたあとも、結婚記念日には同じ場所を訪れてお祝いするご夫婦は多くいらっしゃいます。ホテル椿山荘東京では、記念日に合わせて利用できるアニバーサリープランもあり、特別なディナーや家族での会食を楽しむことができます。

夜景を眺めながらロマンチックに過ごしたいおふたりにはディナーコースが、家族みんなで落ち着いてお祝いしたい場合には個室での会食が向いているでしょう。旅行気分を味わいたい時には、記念日の食事とあわせてホテルステイを楽しむ過ごし方も選べます。

結婚1周年を祝う「椿のお守りチャーム」

ホテル椿山荘東京では、「人生のお守りになる結婚式」という想いを込めた取り組みとして、結婚式から1周年の記念日を迎えたご夫婦に「椿のお守りチャーム」を用意しています。椿は古くから「永遠の愛」や「幸せ」を象徴する花とされており、おふたりの新しい人生が穏やかで幸せなものであるよう願いを込めたお守りです。

このチャームは、ホテル庭園内の神殿「杜乃宮」にて、神主によるご祈祷を受けています。結婚式で誓いを交わした場所へ1周年の節目に再び足を運ぶことで、「ここからふたりの物語が始まった」という原点を改めて感じることができるでしょう。

椿のお守りチャームのお受け取りについては、以下をご確認ください。

  • 対象:ホテル椿山荘東京にてご婚礼を挙げ、1周年記念を迎えられた方
  • お受け取り場所・時間:ブライダルサロン営業時間内(予約不要)11:00〜18:00(土日祝10:00〜19:00)
  • 定休日:火曜日(祝日を除く)

記念日のディナーや宿泊の前後にブライダルサロンへ立ち寄り、チャームを受け取る流れにすれば、結婚式当日と1周年記念日が一つにつながった特別な一日として心に残るはずです。

結婚式から続いていく、ホテルとのお付き合い

ホテル椿山荘東京には、緑豊かな庭園のほか、レストランや料亭、ラウンジ、写真スタジオなど、人生の節目に寄り添う施設が揃っています。

結婚記念日にふたりで訪れるレストラン。お子さまが生まれた後のお食い初めや、七五三の記念撮影。やがて成人の日のお祝いなど、家族の大切な節目ごとに同じ場所を訪れるご家族も少なくありません。

食事会のみの結婚式であっても、結婚式という人生の第一章から始まり、その後の記念日や家族の行事のたびにホテル椿山荘東京に戻ってくることで、「家族の歴史が刻まれた特別な場所」となっていきます。

食事会のみのスタイルだからこそ生まれる、近い距離感と落ち着いた時間。その先に続いていく結婚記念日の過ごし方まで見据えながら、おふたりらしい一日を描いてみてはいかがでしょうか。

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