人前式をもっと思い出深く。ゲスト参加型の演出アイデア
人前式をもっと思い出深く。ゲスト参加型の演出アイデア 「自分たちらしい結婚式にしたい」と希望されるおふたりに、人気を集めている人前式スタイルの挙式。
アットホームな雰囲気にしたいけれど、どんな演出を取り入れたら、より思い出深いものになるのでしょうか。
人前式ならではのおすすめ演出の数々をご紹介します。
人前式ってどんな挙式スタイル?
人前式のページでも、詳しくご説明していますが、「人前式」は、その名称どおり、列席されるゲスト全員が立会人になって、皆さんの前で夫婦の約束を交わす挙式です。
日本における人前式の歴史は長く、武家社会の頃に「祝言」と呼ばれた結婚式は、まさに人前式のルーツ。床の間のあるお座敷に家族と親族が集まって、挙式と披露宴が行われていました。別名で「家族式」とも呼ばれていたそうです。
※人前式を行うにあたっての注意ポイントや、進行例は、人前式ページをご覧ください
人前式ならではの演出アイデア① ブーケセレモニー
ブーケセレモニーは、中世ヨーロッパの時代にあった物語がはじまりといわれています。ある青年が恋人へのプロポーズを決意し、彼女の元へと向かう道中で、野花を摘んで花束をつくり、プロポーズの言葉とともに、その花束と贈りました。
プロポーズの承諾を言葉にする代わりに、女性が花束から一輪の花を抜き取って、男性の胸元に挿す、とてもロマンチックなセレモニーです。ブーケセレモニーを、披露宴のひとつの演出として取り入れることもできます。
チャペルや神殿での挙式は厳かに執り行い、人前式を披露宴の最中に演出のひとつとして行うスタイルも人気です。
おすすめのタイミングは、お色直し後の再入場。改めてご新婦さまへの想いを言葉で伝えながら、ひざまづいてプロポーズするセレモニーは、映画のワンシーンのよう。
人前式ならではの演出アイデア② 水合わせの儀
和装で挙式に臨みたいけれど、神前式のような厳かなスタイルではなく、和やかなスタイルを、と検討されているおふたりなら、和風人前式を選んでみるのはいかがでしょうか。
和風人前式で取り入れられることの多い「水合わせの儀」は、古くから日本に伝わる儀式のひとつで、ご新郎ご新婦それぞれの実家のお水を汲んできて、ひとつの杯に注ぎ合わせたお水を飲む儀式です。
ふたつの家族がひとつの家族になって、力を合わせて楽しい未来を築きあげられれますように、という願いが込められています。
人前式ならではの演出アイデア③ 三三九度の儀
和風人前式のお話に戻りますが、神前式ならではの儀式に思われがちな三三九度も、実は人前式が起源といわれています。
大中小の3枚の杯には、それぞれに意味があり、最も小さい杯は、おふたりを巡り合わせたご先祖さまたちへの感謝を、中サイズの杯は、ふたりで力を合わせて未来を築いていくことと、最も大きな杯は、平安や子孫繁栄の願いが込められています。
何度も杯を重ねることで固い絆が結ばれる、という縁起が担がれているのも素敵です。
人前式ならではの演出アイデア④ キャンドルリレー
欧米では、キャンドルの数だけ天使が舞い降り、幸せになれるという言い伝えがあり、火は古くより神の使いとして尊ばれてきました。
「キャンドルリレー」は、列席されるゲスト全員がおふたりの結婚を祝福し、幸せを願って行われるセレモニー。空間がやわらかな灯りに包まれる雰囲気はとても幻想的です。火をそっと吹き消すことで、願いが叶うともいわれています。
人前式ならではの演出アイデア⑤ ブライズメイド
欧米ではポピュラーな文化のひとつ「ブライズメイド」が、日本でも徐々に浸透しつつあります。ブライズメイドは、ご新婦さまの付き添い人として立つ女性のことで、主にご友人や姉妹が務めます。
お揃いのドレス姿は見ているだけで華やか。
男性は「アッシャー」と呼ばれ、お揃いのスーツでご新郎さまをエスコートします。
おふたりらしさが光る、オリジナルの人前式に
人前式の魅力は、なんといってもおふたりらしさを演出できること。
さまざまな演出を取り入れて、ゲストの皆さまの記憶にも深く刻まれるような、笑顔と祝福にあふれたセレモニーにしてくださいね。