「ナシ婚」とは?結婚式なしの新しい選択肢

「ナシ婚」とは?結婚式なしの新しい選択肢

結婚式を挙げず、婚姻届の提出のみで結婚を成立させる「ナシ婚」が選択肢のひとつとして注目されています。費用の負担を抑えられる、準備の手間が少ないといった理由で選ぶ方が増えていますが、「本当に式をしなくても良いのか」と悩む声も聞かれます。

ナシ婚でも後悔せず、自分たちらしい結婚を迎えるために、メリットや注意点を理解しておくことが大切です。本記事では、ナシ婚の特徴や選ばれる理由、思い出を残す方法について詳しく解説します。

1.「ナシ婚」とは?新しい結婚のスタイルを知る

結婚式を行わず、入籍のみで結婚を成立させる「ナシ婚」。ここでは、「ナシ婚」の特徴や選ばれる理由について解説します。

「ナシ婚」とはどんな結婚スタイル?

「ナシ婚」とは、挙式や披露宴を行わない結婚スタイルです。結婚式の費用や準備の負担を抑えられる点が特徴で、シンプルな形で結婚を迎えたいおふたりに選ばれています。

近年は、結婚式に対する考え方も多様化してきました。従来のように親御様や親戚一同、お世話になった方々を招く大規模なものから、親しい人だけで行う少人数式、フォトウエディングまで、さまざま。ですが、式や披露宴を行なわないかわりに、別の形で結婚を祝ってもらったり、思い出に残るイベントを開いたりなど、ひとくちにナシ婚といってもいろいろな結婚のカタチがあります。

なぜ「ナシ婚」を選ぶ方が増えているのか?

ナシ婚を選ぶ理由のひとつは、経済的な負担を抑えたいという考えです。結婚式は、会場費や衣装代、ゲストへのもてなしなど、多くの費用がかかります。ナシ婚を選ぶことでこれらの費用がかからず、代わりに新生活の準備や貯蓄、新婚旅行などの資金に充てられます。家や車など、大きな買い物を考えている方もいるでしょう。

もうひとつは、結婚式にかかる準備の手間を減らしたいという理由です。仕事や家庭の事情でなかなか時間が作れない方にとっては、式場選びや招待状の手配、席順、料理内容などを細かく決めるのは難しいでしょう。

また、コロナ禍で大規模な集まりが難しくなったことで、結婚式をしないという選択肢が徐々に浸透していった社会的な背景もあります。

ただ、結婚はおふたりにとって大切な節目。ナシ婚を選ぶかどうかに関わらず、お互いの価値観や希望を話し合い、納得できるスタイルを見つけることが大切です。

2.ナシ婚のメリットと魅力

結婚式を挙げず、入籍のみで結婚を成立させる「ナシ婚」が注目されています。ここでは、ナシ婚の具体的なメリットについて詳しく解説します。

結婚にかかる費用を抑えられる

結婚式や披露宴には、会場費や衣装代、ゲストへのもてなしなど、多くの費用がかかります。「ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏」によると、2024年の首都圏で、挙式と披露宴・パーティーを行った方の総額の平均金額は約392万円でした。ナシ婚を選ぶことで、これらの出費を抑え、新生活の準備や貯蓄、旅行などに資金を回せるのがメリットです。

また、結婚式の費用を親御様が負担するケースもありますが、ナシ婚を選ぶことで、親に経済的な負担をかけずに済むでしょう。結婚式にかかる費用を節約した分は、趣味や住まいの準備など、結婚後の生活を充実させるための資金に活用できます。

参照:ゼクシイ結婚トレンド調査2024首都圏

時間を有効に使える

結婚式の準備には、会場選び、招待状の作成、衣装の選定、式の進行決定など、多くの時間と手間がかかります。ナシ婚を選ぶことで、こうした負担を省き、限られた時間を有効に使えます。

仕事や家庭の事情で忙しい場合、結婚式の準備に追われることなく、新生活の準備に集中できます。おふたり共通の趣味を楽しんだり、新婚旅行を充実させるなど、おふたりの時間を確保したりもできるでしょう。

結婚式の準備期間が不要なため、入籍のタイミングを柔軟に決められ、新生活のスケジュールを自分たちの都合に合わせて調整しやすくなります。転職や引っ越し、妊娠・出産など、結婚後のライフプランに応じたスケジュールを組みやすい点もメリットです。

3.ナシ婚のデメリットと注意点

結婚式を挙げずに入籍のみを行う「ナシ婚」は、費用や準備の負担を軽減できる点が魅力です。一方で、思い出を残す機会が減ったり、家族や親族との価値観の違いが生じたりすることもあります。ここでは、ナシ婚を選ぶ際に考慮すべきデメリットと対策について解説します。

思い出が少なくなりやすい

ナシ婚では、ウエディングドレスや和装を着る機会がなく、特別な装いをする場面が限られます。また、結婚式は家族や友人と特別な時間を共有する場でもあり、式を挙げることで、親族や友人と結婚の節目を祝う機会が生まれます。しかし、ナシ婚ではそうした場を持たないため、結婚の記念として残せる思い出が少なくなりやすいのがデメリットです。

そのため、後になって「何か記念に残しておけばよかった」と感じるかもしれません。こうした後悔を避けるためにも、フォトウエディングで写真を残したり、親しい方たちを招いた食事会を開いたりすることで、特別な思い出を作ることができます。

親や親族の期待を考慮する必要がある

親御様にとって、結婚式は子どもの成長を祝う大切な節目であり、晴れ姿を見ることを楽しみにしている方もいます。また、結婚式を親孝行の機会と考えることもあり、式を挙げることで感謝を伝えられる場だと捉えている親御様も少なくありません。

そのため、ナシ婚を選ぶことに対して、違和感を持ち、納得しづらいと感じる親御様もいます。また、結婚式がないことで寂しさを覚えることもあり、考え方の違いから意見が食い違うこともあるでしょう。ナシ婚を選ぶ際には、事前にしっかり説明し、理解を得ることが大切です。

感謝の気持ちを直接伝える機会が減る

結婚式は、親や家族、友人に感謝を伝える場としての役割を持っています。新郎新婦が手紙やスピーチを通じて、普段は伝えにくい気持ちを言葉にする機会でもあり、多くの方にとって特別な時間です。しかし、ナシ婚ではこうした場がなく、後になって「直接伝える機会を作ればよかった」と感じることもあります。

また、結婚式を挙げないことで、親が「成長を実感する機会がなかった」と感じることもあります。親戚やお世話になった方々に晴れ姿を見せられないことを残念に思うこともあるため、ナシ婚を選ぶ前にしっかり話し合うことが大切です。

4.後悔しない「ナシ婚」での代替案

結婚式を挙げずに入籍のみを選ぶ「ナシ婚」は、費用や準備の負担を抑えられる点が魅力ですが、後から「何か記念に残しておけばよかった」と感じることもあります。ここでは、結婚式の代替案として考えられる方法を紹介します。

フォトウエディング(写真撮影のみの結婚式)

フォトウエディングは、挙式や披露宴を行わず、ウエディングドレスや和装を着て写真撮影を行うスタイルです。撮影はスタジオの他、チャペルや庭園などのロケーションを選ぶことができ、希望に合わせた撮影が可能です。

結婚式と比べて準備の負担が少なく、費用も抑えられるのが大きなメリットです。撮影した写真は、結婚の記念として残せるだけでなく、家族や友人に見せることで、結婚の報告にもなります。また、親御様と一緒に撮影すれば、フォトウエディングを通じて、時間を過ごせるでしょう。

家族や親しい友人との食事会

大切な人と特別な時間を過ごす場として、家族や親しい友人との食事会を開く方法があります。レストランや料亭、ホテルの個室など、落ち着いた雰囲気の会場を選べば、和やかなひとときを楽しめるでしょう。披露宴ほど形式にとらわれず、自由なスタイルで進められるのも魅力です。

また、スピーチや乾杯を取り入れることで、結婚の節目として特別な時間を演出できます。結婚式と比べて準備の手間が少なく、親御様や親族との時間をゆっくり過ごせる点もメリットです。食事を囲みながら感謝を伝えることで、親しい方たちとの思い出が深まります。

より良い食事会にするためには、料理や席の配置に気を配ると良いでしょう。親世代の好みに合わせたメニューを選ぶと喜ばれますし、会話が弾む席順を考えることで、より温かな雰囲気になります。また、写真を撮るタイミングを決めておくと、思い出に残る瞬間をしっかり残せます。

少人数のカジュアルなパーティー

少人数のカジュアルなパーティーは、親しい方々と気兼ねなく結婚を祝える方法のひとつです。レストランや貸し切りスペースを利用すれば、ほっとする空気のなかで大切な人たちと特別な時間を過ごせます。

このスタイルのパーティーでは、ゲスト一人ひとりとゆっくり交流できるため、感謝の気持ちを直接伝えやすいのが特徴です。会費制にすれば、ゲストと新郎新婦双方の費用負担を抑えられます。また、スピーチやスライドショー、ゲームなどを取り入れることで、和やかで楽しい雰囲気を演出できるでしょう。

準備の負担が比較的少なく、ゲストとの時間を大切にしたいおふたりにとって、少人数のカジュアルなパーティーは選びやすいスタイルです。

5.ナシ婚でも忘れずに!大切なポイント

結婚式を挙げずに入籍のみで結婚を進めるナシ婚では、準備の負担を減らせる一方で、家族や親族との関係をどうするかを考えることもあります。ナシ婚を選ぶ際に検討したいポイントを紹介します。

両家顔合わせを計画する

ナシ婚を選ぶ場合でも、両家の親睦を深める機会を作ることを考える方もいます。レストランや料亭での食事会形式が一般的で、落ち着いた雰囲気のなかで会話を楽しめます。特に、親御様同士が初対面の場合は、あらかじめ話題や進行を考えておくことで、スムーズに進められるでしょう。

遠方に住んでいる場合は、オンラインでの顔合わせを取り入れる方法もあります。ビデオ通話を活用すれば、距離があっても両家の関係を深める機会を作れます。食事会では、簡単な挨拶や自己紹介を交わし、結婚への抱負を伝えることで、より親しみやすい雰囲気になるでしょう。

結婚報告をしっかりと行う

結婚の報告は、ナシ婚を選んだ場合でも重要です。まずは親御様への報告を優先し、その後、親族や友人、職場の上司、同僚などに伝えましょう。報告の方法は、対面や電話、手紙、はがき、メールなど状況に応じて選びます。

写真入りの結婚報告はがきを送ると、結婚の喜びが伝わりやすく、親族や友人にとっても記念になります。また、ナシ婚を選んだ理由を簡単に伝えておくことで、誤解を防いで周囲の理解を得やすくなります。特に職場では、結婚に伴う手続きが必要になることもあるため、早めに報告するようにしましょう。

記念に残るアイテムを準備

ナシ婚でも、結婚の記念を形に残したいと考える方もいるでしょう。その際は、記念になるアイテムを選んでみませんか。

例えば、婚約指輪や結婚指輪、ペアのネックレスや時計など、日常的に使える物は、結婚の節目を身近に感じられるアイテムです。セットのアイテムを選ぶのも良いですし、お互いに贈り物をするのも良い思い出になるでしょう。

また、婚姻届受理証明書を額装したり、フォトフレームやアルバムを作成して写真を残したりするのも人気です。特に、フォトウエディングを行う場合は、撮影した写真をフォトブックにまとめたり、額装したりすることで、思い出を形に残せます。

さらに、家族と共有できる記念品を用意するのもひとつの方法です。親への感謝を込めた手紙や家族写真を額装することで、大切な方との思い出を形にできます。旅行先で記念品を購入したり、陶芸やガラス細工を制作したりするなど、体験として思い出を残す方法もあります。

6.最終的にはおふたりで相談をして決めましょう

結婚は人生の節目のひとつです。ナシ婚を選ぶかどうか迷ったときは、おふたりでじっくり話し合い、納得できる形を選ぶことが大切です。親御様や親しい方の意見を参考にしながら、自分たちに合った結婚の形を考えましょう。フォトウエディングや食事会、カジュアルなパーティーなど、ナシ婚でも思い出を残す方法はあります。大切な方への感謝を伝えながら、自分たちらしい結婚スタイルを見つけてください。

結婚の準備を進めるなら、【ホテル椿山荘東京】のブライダルフェアに参加してみませんか?歴史ある庭園と洗練された空間で、フォトウエディングや少人数の食事会について相談できます。経験豊富なプランナーが、おふたりの希望に寄り添いながら最適なプランを提案します。両家顔合わせのお食事会の場としても、ホテル椿山荘東京は選ばれています。

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