入籍・引越し・結婚式のタイミングをどう決める?スムーズな新生活の進め方
結婚を控えたおふたりにとって、入籍や結婚式、引越しなどのイベントが同時期に重なることは珍しくありません。一緒に暮らすための新生活のスタートをスムーズに切るためには、引越しのタイミングに悩むでしょう。結婚や引越しには、多くの作業が伴うため、効率よく進めるには事前の計画が欠かせません。結婚と引越しを同時に進める場合、どちらを優先するかは状況や希望によって変わります。また、引越しと婚姻届の提出を同時に進めることで、手続きの手間を軽減することも可能です。
この記事では、結婚と引越しをスムーズに進めるためのタイミングや、引越し前後に必要な手続きについて詳しく解説します。
1.結婚と引越しのタイミングについて紹介
結婚と引越しは、人生の大きな転機であり、どちらも多くの手続きが必要です。効率よく進めるためには、結婚と引越しの順序や時期をしっかりと計画することが大切。ここでは、結婚と引越しを進めるための順序と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
結婚と引越しの順序
結婚と引越しは、どちらを先にするべきかについては、おふたりの状況や優先事項によって異なります。
以下の3つの一般的なパターンを参考にして、自分たちに合った進め方を選びましょう。
1.引越しを先にしてから結婚
先に新居に引越しを済ませ、生活が落ち着いてから婚姻届を提出する形です。この方法のメリットは、引越し後に余裕を持って結婚手続きを進められる点です。一方で、入籍日が引越しの進行状況に影響を受けるため、予定通りに進まない可能性があります。
2. 結婚してから引越し
結婚してから引越しするのは、入籍日を優先したいおふたりにおすすめです。入籍日を自由に選べるため、大切な記念日をしっかりと設定できるのがメリット。また、結婚手続きをすべて完了した後で引越しを行うため、引越し後に大きな手続きが残らないため、生活をスムーズに始められます。ただし、引越し後に再度氏名や住所の変更手続きが必要になると、手続きが重複する点がデメリットです。
3. 引越しと結婚を同時に行う
引越しと結婚を同時に行う方法では、転入届と婚姻届を一度に提出できるため、手続きを効率化できるのがメリットです。氏名や住所の変更が一度で済ませられるので、二度手間を防げます。ただし、引越しと結婚の準備を同時に進める必要があるため、スケジュール調整が難しくなる点がデメリット。特に、入籍日にこだわる場合は、引越しの日程と入籍日を調整する必要があり、負担が増える可能性があります。効率を重視するおふたりには向いていますが、スケジュール管理が重要です。
2.引越し前後と結婚の際に必要な手続き
結婚や引越しに伴う手続きは多岐にわたります。それぞれのタイミングで効率よく手続きを行うことで、新生活への移行がスムーズになるでしょう。
ここでは、具体的な手続きの流れを解説します。
1. 引越し前の手続き
●転出届の提出
必要な書類 | 本人確認書類、印鑑、マイナンバーカード |
現在住んでいる市区町村の役所に、引越しの14日前から当日までに転出届を提出します。提出後、転出証明書が発行されます。転入届時に転出証明書が必要になるので、紛失しないように注意しましょう。郵送での手続きも可能です。
●ライフラインの解約と新居での手続き
電気、ガス、水道などのライフラインは、引越し前に解約し、新居での利用開始手続きを行います。
電気 | 引越しの1〜2週間前に電力会社へ連絡し、停止日と新居での開始日を設定 |
ガス | 引越しの1〜2週間前にガス会社へ連絡し、ガス開栓には立ち会いが必要 |
水道 | 引越しの1週間前に水道局へ連絡し、停止と新居での開始手続きを行う |
2. 引越し当日の手続き
●荷物の搬出・搬入
引越し業者とスケジュールを確認し、荷物の搬出・搬入を行います。引越しがスムーズに進むよう、当日までにしっかりと梱包を完了させましょう。荷物が多い場合、引越し日に間に合うように余裕を持って作業を進めることが大切です。また、事前にダンボールに部屋ごとのラベルを貼る、あるいは各部屋で使用する荷物を分類しておくと、新居での配置がスムーズに進みます。
●新居でのライフライン開始
電気は事前に電力会社との契約手続きを完了させておけば、ブレーカーを上げるだけで利用可能なことが多いですが、ガスは開栓時に立ち会いが必要です。事前にガス会社に確認し、予約を忘れないようにしましょう。遅れると、引越し後すぐにガスを使えないことがあります。
3. 引越し後の手続き
●転入届の提出
必要な書類 | 転出証明書、本人確認書類、印鑑、マイナンバーカード |
新しい市区町村の役所で、引越し後14日以内に転入届を提出します。万が一、転入届の提出が遅れると最大で5万円の過料が科せられることがあるため、忘れずに手続きを行いましょう。
●婚姻届の提出
必要な書類 | 婚姻届、本人確認書類、印鑑 |
婚姻届は24時間365日受理されますが、内容の確認は平日の窓口のみで行われます。提出前に記入ミスがないか確認しましょう。
役所の窓口が空いている時間なら、転入届と同時に婚姻届を提出することで、氏名変更や住所変更手続きを一度に済ませることができます。2024年3月1日以降、結婚届を提出する際に戸籍謄本を提出する必要がなくなりました。ただし、婚姻届には本籍を記入する必要があります。本籍が分からない場合や、親に尋ねても覚えていない場合は、戸籍謄本などの書類を使って本籍を確認しましょう。
4. 結婚後に必要な手続き
結婚後は、氏名や住所の変更を行う手続きが多く発生します。以下に主要な手続きをリストアップします。
運転免許証 | 警察署または運転免許センターで手続きを行います。 必要な書類は、運転免許証、住民票の写し、新しい印鑑です。 |
銀行口座の名義変更 | 結婚後に氏名が変わった場合、銀行口座の名義変更も必要です。 通帳やキャッシュカードを持参し、変更手続きを行いましょう。 |
携帯電話・インターネットの契約変更 | 携帯電話やインターネットの契約も、新しい住所と氏名に更新します。 オンラインで簡単に手続きできる場合もあるので忘れずに行いましょう。 |
郵便物の転送手続き | 郵便局で転送手続きを行い、旧住所に届く郵便物を新住所に 転送してもらいましょう。転送サービスは1年間無料で利用できます。 |
3.新生活のスタートを円滑に進めるための準備
新居への引越し後、快適に新生活を始めるためには、事前の準備が重要です。ここでは、引越しや新生活に必要なアイテムや家具・家電の選び方について紹介します。
引越しに必要なアイテムリスト
引越しをスムーズに進めるためには、次のアイテムを事前に用意しておくと便利です。
●ダンボール
大小さまざまなサイズを用意し、荷物の大きさや重量に応じて使い分けると効率的です。大きなダンボールには軽いものを、重いものや割れ物は小さなダンボールに詰めると、持ち運びが楽になります。また、荷物が見つけやすいように、ダンボールに部屋名や内容物を書いておくと、新居での荷解きがスムーズです。
●梱包材
割れ物や精密機器を保護するために、エアークッション(気泡緩衝材)や新聞紙、クッション材を使いましょう。グラスや食器などは、割れないようにひとつひとつ包むことが大切です。家電製品などは、もし可能であれば購入時の箱や梱包材を再利用するとより安全に運搬できるでしょう。
●ガムテープ・養生テープ
ダンボールの封をしっかり閉じるためのガムテープは必需品です。また、家具や床、壁を保護するためには養生テープが役立ちます。特に引越し作業中、家具の角や壁が傷つかないよう、あらかじめ養生テープを貼っておくと安心です。
●引越しチェックリスト
引越し当日に必要な手続きや荷物の進捗状況を管理するため、チェックリストを作成しましょう。リストには、忘れ物や手続き漏れを防ぐために役所での手続き、ライフラインの停止・開始連絡、荷物の梱包状況、当日作業の段取りなどをまとめておきます。
新生活に必要な家具・家電の選び方
新生活に必要な家具や家電を選ぶ際は、部屋の広さやライフスタイルに合わせることが大切です。大型家具は、購入前に部屋のサイズと合うかを確認しましょう。特に、ソファやベッドなどは、配置後の動線も考えて選ぶ必要があります。家電については、冷蔵庫やエアコンのように日常的に使用するものは、省エネ性能が高い製品を選ぶのがおすすめです。エネルギー効率の高い家電は、ランニングコストの削減につながります。
4.おふたりで相談して、適切なタイミングで準備を進めましょう
新生活や結婚式の準備を進める際は、まずライフスタイルや今後のスケジュールに合わせたタイミングを話し合うことが大切です。結婚は人生の一大イベントですから、焦る必要はありません。計画的にスケジュールを組めば、余裕を持って準備を進めることができます。 入籍や引越しが一段落した後に、結婚式の準備に取り掛かる方もいるでしょう。引越しの段階から、結婚式の日程や準備も視野に入れて計画することが大切です。
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