「 結婚式をしない=ナシ婚 」は本当に正しい選択?

「 結婚式をしない=ナシ婚 」は本当に正しい選択?

人生の一大イベントである結婚式。
しかし最近では価値観の多様化により、結婚式そのものを行わない、いわゆる「 ナシ婚 」を選択するカップルが増えているといわれています。
ただ、本当に「 ナシ婚 」がべストな選択肢なのでしょうか。
後悔しないために知っておきたいナシ婚のメリットとデメリットを理解し、改めて結婚式の持つ意味を考えてみることにしましょう。

「 ナシ婚 」にはどんなメリットがあるか

( 1 )結婚式の準備で苦労しなくて済む
結婚式は、人生の一大イベントです。だからこそ、結婚式を行うには、
相応の時間とパワーが必要となります。
結婚が決まった時点から、結婚式の準備は始まります。
両家の挨拶や顔合わせに始まり、結婚式場の選定、招待客リストの作成、仲人のお願い、
婚約・結婚指輪や結婚衣裳の準備、当日の進行の打合せ、新婚旅行の手配など。
その準備にはできれば半年、余裕を持ちたいなら1年が必要といわれています。
それを忙しい仕事の合間にこなさなければいけません。
「 ナシ婚 」を選ぶことで、そういった面倒な準備の大半から解放されます。

( 2 )金銭的な負担が大幅に軽減される
結婚式をするには、それなりの予算が必要です。
結婚情報サイト「 ゼクシィ 」の調査( 2017年 全国平均データ )によると、結婚式にかかる費用は平均354.8万円かかるとされています。
他にも結納や婚約指輪など「 婚約関連費用 」の相場が、159万円。ハネムーンなど「 式後にかかる費用 」の相場が、72.7万円。
新居の敷金や家具購入など「 新生活にかかる費用 」の相場が、72万円とされています。( ※1 )
式の規模にもよりますが、ゲストからのご祝儀や、ご両親からの援助があったとしても、トントンで済むかどうかは微妙なところです。

( 3 )ご家族やゲストなど周りの人への負担
結婚式は、新郎新婦のふたりだけで行うものではありません。
ご家族やご親族、そして友人や会社の同僚といったゲストの方々にも、わざわざ日程を調整して来ていただく必要があります。
また時間的な負担以外にも、式の参加者には、ご祝儀などの金銭的な負担もかかります。
「 それでは申し訳ない。皆さまに迷惑をかけたくない 」という気持ちが、ナシ婚につながる場合もあります。

( 4 )人間関係のしがらみを避けられる
結婚式をしない理由として、意外と多いのがこれ「 人間関係のしがらみが面倒 」というものです。
両家の挨拶の場ならともかく、結婚式や披露宴ともなれば、ご親族に広くお声かけする必要があります。
しかし、疎遠になっていたり、親御さまとの関係が思わしくないなど、面倒な事情を抱えている場合もあります。
またゲストも、誰を招待するのか、人数のバランスはどうかなど、さまざまな考慮が必要とされます。
もちろん招待状を作成する手間もかかります。
結婚式を行わないのであれば、ご親族の顔合わせを最低限の近親者だけで行い、あとはハガキやメール、SNSなどで告知すれば事足ります。

「 ナシ婚 」よりも、身の丈にあった「 プチ婚 」はいかが?

結婚情報サイト「 みんなのウエディング 」が2017年5月8日発表したプレスリリースによれば、「 ナシ婚 」の3大理由は「 経済的事情 」
「セレモニー的行為が嫌 」そして「 結婚式以外のことにお金を使いたい 」となっています。
確かに、カップルごとにそれぞれの価値観や事情があります。
しかしいろいろ考察すると、ナシ婚は「 後になって後悔するリスクをたくさん含んでいる 」ということがわかります。金銭面や時間的な労力など、さまざまな理由で結婚式をしない気持ちも理解できます。
しかし「 結婚式をやっておけば良かった・・・ 」とあとで後悔するよりも、身の丈に合った無理のない範囲での結婚式を
検討してみてはいかがでしょうか。ささやかな結婚式の「 プチ婚 」です。

結婚式は必ずしも盛大に披露宴を行う必要はありません。結婚式のコストが重荷になるなら、比較的リーズナブルなレストランウエディングや、
会費制のパーティー形式にするなど、工夫次第でいろいろなウエディングが可能です。
また、さまざまな事情で結婚式ができない場合は、写真での結婚の記念を残すフォトウエディング( 写真婚 )もいいものです。
写真婚のあとで食事会も開催すれば、立派な結婚のお披露目の場となります。

おふたりの結婚の記念となり、お世話になった方々への感謝を示すのが、結婚式の意義です。
「 お金がかかるから 」「 面倒だから 」と結婚式をしないのではなく、「 どんな結婚式ができるか、どうすれば皆さまに喜んでいただけるか」を
真剣に考えてみましょう。
規模に関係なく、たくさんの人に祝福される、素晴らしい結婚式ができれば「 やっぱり、結婚式をやって良かった! 」と
心から実感できることでしょう。

※1 データ出典:結婚情報ゼクシィ「 結婚の費用 」基礎知識より
(リンク先)http://zexy.net/mar/manual/kiso_okane/chapter1.html

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