結婚指輪のサイズはどう選ぶ?サイズ選びに失敗しないための選び方からアフターケアまで

指輪はサイズがほんの少し合わないだけで日常の着け心地に影響します。「結婚指輪や婚約指輪でサイズに失敗」なんてことは避けたいところです。指輪のサイズは時間帯や季節で微妙に変わることもあり、選び方や測り方にちょっとしたコツが必要です。
この記事では、自分でできるサイズの測定方法から、ショップでの正確なサイズ確認のポイント、さらにサイズ調整が可能かどうかの見極め方まで詳しく解説します。指輪を選ぶ際に知っておきたい情報もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
【目次】
1.結婚指輪のサイズの基本
2.自分で指輪のサイズを測る方法
3.ジュエリーショップでのサイズ測定
4.結婚指輪のサイズ調整は可能?購入前に確認するポイント
5.結婚指輪のサイズ選びのコツ
6.婚約指輪と結婚指輪、サイズ選びの違いとは?
7.サイズ調整を避けるための最適な指輪選びとは?
1.結婚指輪のサイズの基本
結婚指輪は、長時間の着用に耐えられるフィット感が必要です。指輪のサイズによっては回転しやすかったり、外れやすかったりします。そうならないために、サイズや号数について知っておきましょう。
サイズの仕組みと号数
結婚指輪・婚約指輪のサイズは、主に指輪の内周の長さで決まります。日本では「号」という単位でサイズが表記され、1号は内周が約40.8mmで、1号ごとに約1mmずつ大きくなります。サイズは、指輪の着け心地やフィット感に大きく影響するため、慎重なサイズ選びが重要です。
女性の左手薬指の平均的な指輪サイズは8~10号(内周48.2~50.3mm)、男性の場合は13~18号(内周53.4~58.6mm)とされています。以下に、指輪サイズの一覧を紹介します。
サイズ | 直径(mm) | 内周(mm) |
7号 | 15.0 | 47.1 |
8号 | 15.4 | 48.2 |
9号 | 15.7 | 49.2 |
10号 | 16.0 | 50.3 |
11号 | 16.4 | 51.3 |
12号 | 16.7 | 52.4 |
13号 | 17.0 | 53.4 |
14号 | 17.4 | 54.5 |
15号 | 17.7 | 55.5 |
16号 | 18.0 | 56.5 |
17号 | 18.4 | 57.6 |
18号 | 18.7 | 58.6 |
普段使いに適したサイズ
指輪の選び方で大切なのは、普段使いに適したサイズを選ぶことです。まず、指輪をつけたまま手を握ったり開いたりして、痛みや違和感がないか確認しましょう。長時間つけていても気にならない、自然な着け心地が理想です。きつすぎると指が締め付けられ、逆にゆるすぎると脱げやすくなるため、バランスの良さを重視しましょう。
また、日常生活では家事や仕事中に指輪を外すこともあるため、着脱がしやすいサイズ感も大切です。普段の動作やライフスタイルに合わせて、負担にならないようなフィット感のある指輪なら、自分の指に自然に馴染むはずです。
2.自分で指輪のサイズを測る方法
指輪のサイズは自宅でも簡単に測れます。特別な道具がなくても、伸び縮みしない糸や紙、定規、ペンがあれば測定が可能です。ここでは、サイズの測り方の手順と注意点を説明します。
糸や紙を使った測定方法
まず、測定に必要なものとして、伸び縮みしない糸や紙、定規、そしてペンを用意します。測りたい指の一番太い部分、通常は第二関節に糸や紙を巻き付け、糸や紙が重なる部分に印をつけます。その後、指から離し、印をつけた部分の長さを定規で測定してください。
次に、その測定した長さを指輪のサイズ表と照らし合わせて、自分の指のサイズを確認します。こうすることで、自分に合った指輪のサイズがわかります。
自宅での測定の注意点
測定時は、糸や紙が指にしっかりとフィットするように巻きつけましょう。また、この方法は手軽に行えますが、多少の誤差が生じることもあります。正確なサイズを知りたい場合は、専門のジュエリーショップで測定することをおすすめします。自宅で計測する場合は、あくまで目安と考えておくと良いでしょう。
3.ジュエリーショップでのサイズ測定

ジュエリーショップでは、専門のスタッフによる測定サービスを受けられます。ここでは、専門的なサイズ測定についても紹介します。
専門的な測定方法
ジュエリーショップでは、リングゲージという専用の測定器具を使用します。これは様々なサイズの指輪型のゲージを次々と指にはめて、適したサイズを見つけ出す方法です。また、デジタル測定器を導入している店舗では、より精密なミリ単位での測定が可能です。測定の際は、指の付け根から第一関節までの太さの違いも考慮に入れ、サイズを測定してくれます。
実際に試着してみる
サイズが近い指輪を実際に試着することで、着け心地をその場で確認できるのが店舗での大きなメリットです。指輪をつけた状態で手を動かしたり、握ったり開いたりして、日常動作での違和感がないかをチェックできます。また、デザインによって着け心地が変わる場合もあるため、候補の指輪は実際に試着して確認するのがおすすめです。
時間帯や季節の影響
指のサイズは、一般的に、朝は指が細く、夕方になるにつれて少し太くなる傾向があります。また、夏場は暑さで指が膨らみやすく、冬は寒さで収縮しやすいのが特徴です。このため、ジュエリーショップでは、これらの変動要因を考慮し、指輪のアドバイスをしてくれます。また、サイズが変わる理由については、後述していますので参考にしてください。
4.結婚指輪のサイズ調整は可能?購入前に確認するポイント
結婚指輪は長く使用するものだからこそ、購入前にサイズ調整ができるか確認しておくことが重要です。ここでは、サイズ調整で知っておきたいポイントを紹介します。
素材やデザインによって異なるサイズ調整の可否
指輪のサイズ調整ができるかどうかは、主に素材とデザインによって決まります。一般的に使用される貴金属のゴールドやプラチナは、熱を加えることで金属を伸縮させることができるため、サイズ調整が可能です。これらの素材であれば、通常1~2サイズ程度の調整に対応できます。一方、ステンレスやチタン、タングステンなどの工業用金属で作られた指輪は、非常に硬い性質を持つため、サイズ調整が困難です。
デザイン面では、エタニティリングのように全周にダイヤモンドなどの宝石が埋め込まれているものや、複雑な模様が施されているものは、サイズ調整が難しいケースが多くあります。これは、サイズを変更する際に石が外れたり、デザインが歪んだりするリスクがあるためです。
このため、購入を検討している指輪については、どの程度までサイズ調整が可能なのか、また調整によってデザインに影響が出る可能性があるかどうかを、事前に確認しておくことをおすすめします。
サイズ調整の費用や期間も確認
サイズ調整にかかる費用は、素材や調整の程度によって大きく異なります。シンプルな指輪であれば比較的リーズナブルな価格で対応できますが、幅広のデザインや装飾の多い指輪では、より高額な費用が必要になるでしょう。
また、サイズ調整の作業には一定の時間が必要です。基本的な調整であれば3~6週間程度で完了しますが、繊細な作業が必要な場合や、混み合っている時期は、さらにかかることもあります。特定の日までに必要な場合は、余裕を持って相談することが大切です。
購入時には、指輪の保証内容やアフターサービスについても確認しておくと安心です。多くのジュエリーショップでは、購入後一定期間内のサイズ調整を無料で行うサービスを提供しています。また、長期的なメンテナンスプランがある場合もあるので、これらの条件も考慮に入れて選択すると良いでしょう。
5.結婚指輪のサイズ選びのコツ

指のサイズは、季節や体調、時間帯によって変化することをご存知でしょうか。特に結婚指輪のような長期着用を前提とした指輪選びでは、この変化を考慮して指輪のサイズを選びましょう。快適な着け心地を保つために、季節や生活リズムに合わせたサイズ選びのポイントをご紹介します。
むくみや冷えを考慮したサイズ選び
季節による体調の変化は、指のサイズに大きく影響します。夏場は気温の上昇により、体内の水分バランスが変化しやすくなります。汗をかくことで体がむくみやすい状態になるため、指輪が普段よりきつく感じることがあるでしょう。一方、冬季は寒さによって血行が悪くなり、指が細くなりやすい傾向にあります。同じ指輪でも、夏に比べて緩く感じることがあるため、冬場での試着時は、これを考慮したサイズ選びが必要です。特に冷え性の方は、季節による変動が大きくなる可能性があります。
また、飲酒後や運動直後は、一時的に体がむくみやすい状態のため、サイズ測定は避けましょう。季節に加えて、女性は生理や妊娠、出産でもサイズが変わるため、何度かに分けて測るとよりピッタリなサイズが分かります。
時間帯によるサイズ変動に注意
指のサイズは、一日の中でも変動します。一般的に、朝は就寝時の体位や水分バランスの影響で指がむくみやすい状態です。活動を始めて時間が経つにつれて徐々にむくみが落ち着いていき、夕方には安定したサイズになるのが一般的です。
このため、指輪のサイズを選ぶ際は、可能であれば午前と午後の両方で測定することをおすすめします。朝一番でサイズを測って指輪を選ぶと、夕方には緩すぎると感じる可能性があります。逆に、夕方のサイズだけで選ぶと、朝方にきつく感じることがあるためです。
結婚指輪のような一日中着用する指輪の場合、この日内変動を考慮したサイズ選びが特に重要です。理想的には、異なる時間帯で複数回測定し、その平均的なサイズを基準に選ぶことをおすすめします。また、試着時には少し長めの時間をかけて、着け心地の変化を確認することも大切です。
6.婚約指輪と結婚指輪、サイズ選びの違いとは?
婚約指輪と結婚指輪は、どちらも大切な意味を持つジュエリーですが、その使用頻度や用途には大きな違いがあります。そのため、サイズ選びの基準も異なります。快適な着用感を得るために、用途に合わせた適切なサイズ選びのポイントを知っておきましょう。
婚約指輪のサイズ選びのポイント
婚約指輪は、特別な場面や記念日などで着用することが多く、普段は大切に保管している方が多いのが特徴です。日常的な着用を前提としていないため、サイズ選びにおいてはある程度の余裕を持たせることができます。
婚約指輪は、センターストーンと呼ばれる大きなダイヤモンドやメレダイヤなどの装飾が施されていることが多く、デザインが華やかである分、指輪の厚みも出てきます。そのため、着脱のしやすさを重視したサイズ選びをするのがポイントです。少しゆとりのあるサイズを選ぶことで、スムーズな着脱が可能になります。
また、婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする予定がある場合は、両方の指輪を同時に試着し、フィット感やバランスを確認することが大切です。重ね付けによって指が圧迫されすぎないよう、適度な余裕を持たせたサイズ選びを心がけましょう。
結婚指輪のサイズ選びのポイント
結婚指輪は、毎日24時間着用することを前提としたジュエリーです。そのため、サイズ選びでは日常生活での快適さを最優先に考える必要があります。指に自然にフィットし、長時間着けていても違和感ないサイズが理想的です。
日常生活では、家事や仕事など様々な場面で手を使います。洗い物をする時など指輪が邪魔にならない絶妙なフィット感を探りましょう。きつすぎると指が圧迫され、緩すぎると作業中に指輪が回転したり、最悪の場合、気づかずに落ちてしまったりします。
7.サイズ調整を避けるための最適な指輪選びとは?
長く愛用する結婚指輪や婚約指輪は、購入時に最適なサイズを選ぶことが何より重要です。特にチタンやステンレスなど、サイズ調整が困難な素材や、エタニティリングのように全周にダイヤモンドが施されたデザインの場合は、慎重なサイズ選びが求められます。
指輪選びの際は、複数の時間帯での試着や、季節による指の太さの変化も考慮に入れましょう。また、普段の生活スタイルに合わせて、着け心地を丁寧に確認することで、後からのサイズ調整を避けることができます。確実なサイズ選びのために、専門スタッフのアドバイスを参考にしながら、じっくりと検討することをおすすめします。