結婚に必要な貯金はいくらくらい?結婚にかかる費用や効果的な貯金方法をご紹介

結婚に必要な貯金はいくらくらい?結婚にかかる費用や効果的な貯金方法をご紹介

結婚は、おふたりの新しい門出となる出来事です。おふたりの思い出に残るような素敵な結婚式や披露宴を行いたいと考える中、「どのくらいの費用がかかるのかわからない」「今の貯金額で足りるのかな」と不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、結婚する際になぜ貯金が必要なのか、結婚資金の貯金方法、結婚をするにあたって必要な費用について解説します。結婚する予定で貯金額についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

1.結婚するのに貯金って本当に必要?

結婚が決まりうれしい気持ちがある一方で、お金の面について不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。結婚とは、婚姻届を役所に提出することだと法的に定義されています。結婚自体に費用は発生しないため、貯金がなくても結婚は可能です。

しかし、結婚式を挙げることや結婚後の生活などを考えると、貯金をしておくメリットが数多くあります。ここでは、そのメリットについてご紹介します。

結婚式などの資金ができて心に余裕がもてる

まず、結婚のために貯金をしておくことで、結婚式などの出費に対して心に余裕がもてることがメリットとして挙げられます。

おふたりの新しい門出である結婚は、生涯の中でも大切なイベントです。結婚するにあたって新居への引越しが発生したり、新婚旅行などの費用も発生します。

結婚式や披露宴では、ドレスやタキシードといった衣裳、披露宴の料理やテーブル、式場の装花、ブーケ、映像撮影、演出など、おふたりのやりたいことによって費用が大きく変動します。結婚後のさまざまなイベントを楽しむためにも、貯金をしておくと選択肢が広がります。

結婚後の出産育児に役立つ

結婚後に子どもを持つことを検討しているおふたりもなかにはいるかもしれません。結婚前におふたりで貯金をしておくことによって、出産費用を賄ったり、教育資金に充てたりなど、理想の子育ての助けになることもメリットのひとつです。

妊娠してから出産にかかる費用は、妊娠期間中の検査費用、出産費用、ベビー用品などの準備などが挙げられます。これらの中で最も大きな金額となるのは出産費用です。

出産費用とは、出産の際に入院し、出産から退院までにかかる諸費用を指します。

厚生労働省が行った出産費用の実態を把握するための調査によると、令和2年度における出産費用の全国平均額は、全施設(公的施設と私的施設)で46.7万円、公的施設での費用は45.2万円だと発表されています。

子どもが産まれたら、育てるための費用も必要です。子育てにかかる費用は、「養育費」と「教育費」に分けられ、特に教育資金は人生でかかるお金の中でも大きな金額となるため、「人生の三大資金」のひとつとされています。結婚前に貯金をしておくことで、子どもが希望する進路のために資金を充てることができるでしょう。

参考: 厚生労働省|「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について」

ただし、これらの費用に対しては、行政からの支援も受けられることが多いです。例えば、妊娠中の検診費用の一部を助成する制度や、出産時の費用を補助する出産育児一時金などがあり、これにより経済的な負担を軽減することができます​。また、高額療養費制度を利用することで、高額な医療費がかかった場合でも負担を抑えることが可能です​。計画的な貯金とともに、行政の支援についても調べてみると良いでしょう。

病気やケガ、老後の不安を減らす

結婚前に貯金をしておくことによって、万が一に備えることができる点もメリットとして挙げられます。あまり考えたくはありませんが、これからのおふたりの生活の中でご自身やパートナーが突然病気やケガをしてしまい、大きな医療費が必要になることも起こり得ます。貯金をしておくことで、万が一ご自身や大切なパートナーが病気やケガに見舞われてしまった際の金銭的な面での不安を減らすことができます。

また、老後資金も人生でかかるお金の中での金額が大きいため、前述の「人生の三大資金」のひとつとして挙げられます。貯金をしておくことによって、それを資金として投資なども行えるため、長い目で見ると老後の不安を減らすことにもつながります。

2.結婚資金の貯金方法

結婚資金の貯金方法

結婚前に貯金をしておくことで数多くのメリットが得られることがわかりましたが、結婚資金を貯金するにはどのような方法があるのでしょうか。結婚資金の貯金方法として、以下の4つが挙げられます。

  • 共通口座の作成や目標設定(期間・金額)
  • 日常生活での節約や先取り貯金の実践
  • 積立貯金用口座の作成
  • 財形貯蓄制度や投資信託、貯蓄型保険などの利用

それぞれの方法について、1つずつ見ていきましょう。

共通口座の作成や目標設定(期間・金額)

まず、おふたり共通の口座を作り、目標期日や金額を設定してお互いに貯めていく方法が挙げられます。例えば、「毎月3万円ずつ」などのように決めて、それぞれが共同で作った口座に入金して管理します。

結婚のために「いつまでにどれくらい貯めるのか」など、具体的な目標期日や金額、目的を設定しておくことが貯金が成功する重要なポイントのひとつです。おふたりでしっかりと話し合って目標を定めることにより、結婚までのスケジュールを共通認識として持てるだけではなく、モチベーションの維持にもつながります。実現したい理想の結婚式の内容や、新婚旅行で行きたい場所などを具体的に挙げることでイメージがしやすくなり、おふたりでその目標に向かって頑張っていくことができるでしょう。

また、おふたりで目標に向かってお金を積み立てていくことにより、結婚に向けて一緒に歩んでいくことを実感することもでき、おふたりの絆が深まるうれしい効果もあります。目標設定において大切なことは、ひとりではなくおふたりで一緒に貯金をするという気持ちです。同じ目標に向かっておふたりで歩んでいけるよう、しっかりと話し合いをしましょう。

日常生活での節約や先取り貯金の実践

貯金を検討する際には、まずは毎月の出費を把握するところからはじめます。月々必要になる費用で決まっているものをリストアップし、節約できるものがないかも確認しましょう。固定費を見直すことにより、支払いを抑えることにつながります。例えば、携帯電話の通信料金や保険のプラン、サブスクリプションサービスなどが挙げられます。保険のプラン変更や、不要なサブスクリプションサービスを解約することで、貯金に回せる金額を増やすことが可能です。

食費を抑えたい場合は、外食を減らして自炊をしたり、通勤の際にお弁当を作って持参したりする方法が効果的です。食材は週1回まとめて買うようにして、小分けにして冷凍しておくことも食費の節約につながります。

また、毎月の収入から生活費を引いて残りを貯金するという方法は、ついお金を使ってしまい、なかなか貯金が増えません。毎月の貯金額が安定しないだけでなく、目標達成にかかる期間の予測が困難なため、お金が余ったら貯金をする方法よりも先取り貯金がおすすめです。

先取り貯金とは、自動積立や給与天引きなどを利用して、毎月一定額を貯金する方法を指します。貯金する金額を先に確保することによって確実に貯金ができるようになり、お金の使いすぎを防ぐことができます。

積立貯金用口座の作成

現状の資金は少ないものの、毎月コツコツ貯めていきたいという方には積立貯金用口座の作成もおすすめです。定期的に決まった金額を積み立てるための口座を作成し、着実に貯金していきましょう。毎月一定額を積み立てていく方法は、結婚資金を貯めるための確実なやり方です。

ボーナス月は多めに貯金したり、前述の先取り貯金のように給料天引きや自動積立を利用して簡単にお金を下ろせないようにしたりするなど、工夫してみましょう。

財形貯蓄制度や投資信託、貯蓄型保険などの利用

財形貯蓄制度や投資信託、貯蓄型保険などの利用も結婚費用の貯金方法として挙げられます。

「財形貯蓄制度」とは、国と会社が連携して従業員の資産づくりを支援する制度を指します。財形貯蓄制度を福利厚生の一環として導入している会社の従業員が利用でき、給与の一部が会社を通じて提携している金融機関へ積み立てる仕組みです。財形貯蓄は、普通預金よりも金利が高く設定されている場合があります。

投資家から集めたお金を投資の専門家である運用会社が運用してくれる「投資信託」もおすすめです。専門家が運用してくれるため、初心者でも投資しやすいメリットがあります。近年注目を集めている「NISA」も投資信託のひとつにあたります。

貯蓄機能が備わった保険である「貯蓄型保険」の利用もひとつの方法です。保険料の一部が積み立てられ、満期時や解約時にお金が受け取れるという仕組みです。月々の保険料や保険期間などを確認しておふたりに適したものを選びましょう。

3.結婚をするにあたって必要な費用は?

結婚をするにあたって必要な費用は?

結婚資金を貯金する際には、目標金額や期間を設定することが成功のポイントです。目標金額を決定する際には、結婚をするにあたって必要な費用を把握しておくことが大切です。

結婚をするにあたって、結納式や顔合わせ、婚約指輪・結婚指輪、結婚式、新婚旅行などさまざまな費用が必要になります。

結婚式に必要な費用は以下の通りです。

結納式や顔合わせの費用 結納式:25.6万円
顔合わせ:6.9万円
婚約指輪・結婚指輪の費用 婚約指輪:43.3万円
結婚指輪(おふたり分):30.8万円
結婚式にかかる費用
(挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額)
356.3万円
新婚旅行にかかる費用(お土産代を除く) 53.4万円
上記全てを行った場合の合計 516.3万円

上記の費用は、ゼクシィが行った「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」を参考にした金額です。それぞれの費用について、詳しくご紹介します。
参考: ゼクシィ|ゼクシィ結婚トレンド調査 2023

結納式や顔合わせの費用

結納式とは、伝統的な婚約の儀式で、金品の受け渡しを行います。一般的に、結納式を済ませた後には両家で会食をします。

顔合わせとは、結納式をせずに会食のみを行います。おふたりが両家の親御様や兄弟姉妹などを招いて行うことが多く、しきたりに則って行う結納式と比べるとカジュアルな印象になります。

結納式と顔合わせの両方を行うべきか、片方だけでも良いのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、「両家の顔合わせのみ行った」と回答した方が85.1%と最も多くを占めました。次いで「どちらも行わなかった」方が8.9%、「両方行った」方が5.0%、「結納のみ行った」方は0.6%で、結納式を行わない方が8割以上という結果になりました。

食事を含めた結納式の費用の平均額は25.6万円、食事を含めた両家顔合わせの費用の平均額は6.9万円となり、20万円近い差があります。結納式では金品の受け渡しも行われますが、結納金の平均金額は103.3万円と高額であることもあり、近年では結納式は行わずに両家の顔合わせのみを行うおふたりが多い傾向にあるようです。

婚約指輪・結婚指輪の費用

「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」における婚約指輪の費用の平均額は43.3万円、結婚指輪(おふたり分)の費用の平均額は30.8万円です。婚約指輪とは、男性から女性へ「婚約の証」として贈る指輪を指し、身につけるのは女性だけです。一方で結婚指輪とは、おふたりが「夫婦の証」として日常的に身につける指輪を指します。

「婚約記念品の有無」の調査では、「あった」と回答した方が75.4%を占め、「なかった」という方が24.2%という結果になっています。「なかった」理由として「お金がもったいないから」「婚約期間しか使えないから(使える期間が短いから)」などが挙がっており、婚約指輪などの婚約記念品をもらわない選択をするおふたりもいます。

とはいえ、当初は婚約指輪はいらない、と思っていても後々欲しくなるという方も多くいます。おふたりでよく話し合って決めるようにしましょう。「金銭的な面で婚約指輪と結婚指輪の両方を買うことにためらいがある」というおふたりは、指輪のデザインや素材、ダイヤの選び方などを工夫することによって費用を抑えることもできます。例えば、ダイヤのグレードを下げたり、小さめのダイヤを使ったシンプルで控えめな印象の指輪を選んだりすることで、ぐっとお手頃価格になるため工夫してみましょう。

結婚式にかかる費用

「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」においての挙式、披露宴・ウエディングパーティーの総額の平均費用は、356.3万円です。内訳としては、挙式料、衣裳代、披露宴やウエディングパーティーの食事代、演出代、会場装飾、引出物などの費用が含まれますが、ゲストの数や衣裳の着数、挙式のスタイルなどによって大きく変動します。

結婚式費用を安く抑えるポイントとして、まず比較的人気が集中しにくい日程や時間帯を選ぶことが挙げられます。日取りや季節、時間帯などにこだわりがない場合は、あえてそういった日程から選ぶのがおすすめです。

招待状や席次表などのペーパーアイテム、おふたりの紹介ムービー、衣裳小物、ブーケなどを自作したり持ち込んだりすることも節約につながります。手作りのアイテムを使うことで心がこもり、思い出にもという残る素敵なメリットもあるでしょう。アイテムを持ち込む場合は、持ち込み料が発生する式場もあるため、事前に確認しておくと安心です。

また、近年増加している挙式を行わない「フォトウエディング」や、披露宴を行わない「挙式ありのフォトウエディング」も費用を抑える結婚式のスタイルです。近年は結婚式も多様化しているため、おふたりに適したスタイルの結婚式を選ぶことが大切です。

新婚旅行にかかる費用

「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、新婚旅行にかかる費用の平均額は53.4万円です。これはお土産代を除いた金額で、お土産代の平均額は5.4万円だと発表されています。

「せっかくの新婚旅行だから節約せずに満足のいく内容にしたい」という思いがある一方で、これからのおふたりの新生活も考える必要があります。あまりにも予算オーバーしてしまう場合は、無理のない金額にすることが大切です。新婚旅行の費用を節約するためには、パックツアーの利用や、オフシーズンなど旅行費用の安い時期を狙う、旅行先を国内やアジア圏にすることが挙げられます。また、結婚式のすぐ後ではなく、時期をずらして金銭的に余裕ができたタイミングで新婚旅行に行くのもひとつの方法です。

結婚にかかる費用相場をご紹介しましたが、結婚式にかかる費用はゲストの数や衣裳などによって費用が大きく変動します。費用について不明なときは、ブライダルフェアに参加してプランナーに質問するのがおすすめです。結婚式を検討しているのであれば、ぜひホテル椿山荘東京のブライダルフェアへ参加してみてはいかがでしょうか。

ホテル椿山荘東京であれば、チャペルウエディングや神前挙式はもとより、少人数結婚式や料亭ウエディングなどの挙式スタイルにも対応しております。フォトウエディングにふさわしいロケーションや、ご両家のお顔合わせにもご利用いただけるレストラン・料亭もご用意しています。

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